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zoom RSS ソラノヲト 第2話「初陣・椅子ノ話」

<<   作成日時 : 2010/01/12 10:28   >>

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初陣って、そういうことですかw


・手堅い構成の第2話


前回が、感受性豊かなカナタの視点で、わりとドタバタと世界観の描写に終始していたことをうけ、今回は舞台の中心となる、小隊の構成員とその宿舎の紹介にあててきた。とくに今回は、カナタの一番の親友的なポジションに収まるであろうクレハにスポットを当て、カナタとクレハの迷コンビ結成を印象付けるエピソードで、展開としては王道で手堅い。


また、クレハのツンデレっぷりを終始強調しながら、Aパートでは1121小隊の緩さとしょぼさを、Bパートではカナタ・クレハのキャラの掘り下げと、前回提示しきれなかった世界観のさらなる詳細をここで描写。カナタにとっても視聴者にとっても目新しい砦の施設をめぐりながら、コミカルに賑やかしく展開してきた。小難しく考えることなく素直に楽しみながら作品世界に没入できるよう、上手く工夫された脚本と各シーンの描写が見事だ。




・今回提示された設定について


前回はさっぱり気付かなかったのだけど、今回、戦車が置いてある場所が体育館で、かなり驚いた。西欧的な文化と日本の名称設定の混在が、ここで一応の種明かしをされる。バスケットゴールの描写は後々の展開に絡む伏線なのかなぁと思っていたけど、この砦がもともと学校(それも、日本の学校)の校舎だったという設定は、Bパートであっさり言及してしまった。あくまで世界観の設定のみであって、物語自体にはあまり絡んでこないのかもしれない。


日本語を指して「イデア文字」と言っていたのは、なにか深い意味があるのか気になるが、さすがにプラトンの思想に基づく哲学的な意味がある名称だとは、現段階では思えない。おそらく名前を借りてきただけだろう。名称の意味としては、旧時代の遺産として特別視された文字、言うなればヒエログリフやサンスクリットと同じような、神聖な位置づけの文字、ということなのかもしれない。想像の域を出ないが、作中で使われている文字が旧時代の文字をもととして変化したものであるとすれば、作中の人々が、過去の文字をおおもとの文字、文字の理想的観念として、「文字のイデア」と呼ぶというのは分からなくもない。だいぶこじつけな感じもするけれど。



「ピンクの兵科のくせに」というセリフ。近代以降の軍隊のことはさっぱり知識がないが、永野護が「ファイブスター物語」において、やはり色による兵科の区別を採用していた。第2巻77Pのコマ外解説において、

ピンク=兵科色である。白はストームトルーパー(歩兵)、緑は砲兵、ピンクは戦車兵、赤は工兵、黄はフロッサートルーパー(騎兵)といった具合。なぜか全星共通である(笑うな!)

・・・と書いているw 

あいにく最新巻(12巻)までにおいて、この設定がきちんと活かされた場面はついぞ無かったのが永野らしいのだが(笑)、「ファイブスター」という作品における設定ということでどれだけ参考になるかは分からないものの、ピンク=戦車部隊という認識で、この場合もいいのだと思う。ま、このあたりは軍事マニアの誰かの解説を待つのがいいでしょう。


カナタが五線譜を発見して、「変わらないんだ、文字は読めなくても」とつぶやいたシーンは、思わず漫画版ナウシカを思い出した。相変わらず今作を宮崎駿と比べてしまうのは、性分みたいなモノなので許していただきたいのだが、漫画版ナウシカでは、過去(すなわち現実の我々の文明を想定した旧世界)の文化や技術をそっくり保存してある箱庭のような場所があって、そこである登場人物たちが楽譜を発見し、音楽の魅力に取りつかれて没頭する、という場面があり、作品世界とその過去のつながりを印象付ける象徴として、音楽を取り上げるという発想が共通していて面白い。




・一度、終わってしまった世界


もうひとつ面白いと思ったのが、今作が「一度終わってしまった世界」を描いている、という点だ。終わってしまったというか、文明の頂点をとうにすぎ、緩やかに衰退していく時代を扱っている、と言うべきか。文明の終点をどこに定めるかというのは定義がむつかしいが、明らかに「もうこれ以上は発展しえない」と判断される個所があって、そこから技術的にも文化的にも衰退の一途を辿っている場合、それは”終わってしまった文明”であると言っていいと思う。すでに世界の終末を経験した後の世界、それが今作の設定である。


こういう世界観って、日本では80年代頃をピークに流行っていたイメージがある。自分がとくになじみ深いのは宮崎駿「未来少年コナン」「風の谷のナウシカ」や永野護「ファイブスター物語」(あるいはその前身である「重戦機エルガイム」)だが、他にもいろいろあるだろう。世紀末を目前に控え、終末思想の意識がわずかでも共有されていた時代であり、また加速する文明に対する危惧がどんどん高まっていた時代の流行である。逆にいえば、いちおう世紀末を無事に乗り越えた近年においては、あまり描かれない世界観だと思う。作家にもよるとは思うけれど。ぱっと思いつくのは数えるほどしかない。


個人的な嗜好を言えば、こういう文明終末論的な意識のもとに描かれた作品は、じつは大好きだったりする。いくら新世紀の序盤であるとはいえ、一向に人類の未来には明るい兆しが見えないし、むしろいよいよかじ取りの難しい時代に入っているのは間違いが無い。そんな中で、現在社会を動かしている年代の人々が、人類に課せられた多大な債務の支払いを投げだし、そのツケがどんどん溜まっているのが現状である。いよいよ文明の終末は近づいているわけで、そろそろ我々は、来たるべき崩壊をどう受け止め、乗り越えてゆくか、あるいはその後にどのような世界を構築すべきか、それを考えなければならない。それが今だと思っている。そんな意識があるので、文明崩壊や、その後の世界を題材に取った作品は、いろいろ考えさせるものがあって興味をそそられる。


「ソラノヲト」という作品に、そこまで難しく考える必要があるかどうか、現時点ではまったく分かりませんが。これは、今後の動向を見守るしかない。




・幽霊の正体見たり、、、ミミズク?


どうぶつ奇想天外にでも出てきそうな生き物だw ミミズクでいいんですよね? なんかヘンな名前が付けられていた上に放し飼いだったが、大丈夫なのだろうか。また大事な鈴とか光りものを盗まれるのではと、心配してしまう。


とりあえず、これでメインキャラは勢ぞろいというカタチになった。もうしばらくはこの調子でまったりと軍隊生活(の、ままごと)が描かれるのだろう。相変わらず背景の美麗さとキャラの表情の付け方、動かし方が見事で、地味なシーンも見ていて飽きない。次回も大いに期待したい。



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