妄想詩人の手記

アクセスカウンタ

zoom RSS 氷菓 第20話「あきましておめでとう」

<<   作成日時 : 2012/09/04 22:38   >>

面白い ブログ気持玉 8 / トラックバック 14 / コメント 4

せめて手ぐらい握ろうよ、奉太郎さぁw



今週もまたまた1話完結エピソード。でもこの短編シリーズは好きかもしれない。というかもともと、数話単位でストーリーを完結させていくラノベアニメ手法があまり好みではないというのもあるんだけど(←もちろんこれは巻ごとに物語がまとまってる小説をシリーズアニメにするのなら、仕方のないこととはわかってます)。とにかく、自分にとってはこうして1話ごとにきっちり起承転結まで見せてくれるテンポの良さが心地よい。


今回はお正月編。時系列から言えば当然、前回から今回までの間に、(この学校が3学期制なら)期末テストや成績発表があったり、また重要な冬休み突入&クリスマスイベントが発生していたはずで、それを飛び越して年越しをやっているというのは、なんだかちょっともったいない気はする。ただ時系列を気にせず作っているだけなのか、それともクリスマスは古典部で集まることのできない事情でもあったのだろうか。イベント好きな里志ならきっと声をかけるだろうし、摩耶花と千反田が二人で手作りケーキを作るようなシーンだってあったかもしれないのに。


まぁ他団体と掛け持ちの里志と摩耶花は、古典部よりも優先させないといけないイベントがあってもおかしくはないのかな。あるいは、まさかクリスマスは二人でデート・・・なんてコトになってたり? いずれにせよ、里志と摩耶花が声をかけなかったら、いくら重要なイベントでもそのままスルーされても不思議はない。


今回、初詣でに行こうと声をかけたのは千反田だったが、ひょっとしたら彼女は下心を持って奉太郎に電話していたかもしれないとは、当然想像できることだ。それでも、現時点でのとにかく微妙で曖昧な千反田と奉太郎の関係性を考えれば、まずは里志と摩耶花が参加できることが確実で、いちおうは古典部としての友達づきあいであるとの体裁を取り繕うことのできる今回のようなイベントから、少しづつフラグを立て、距離を狭めていこうと考えているのだろう。自分のことをどこまで分析できているかは別としても、千反田のような天然っ子だってそれくらいの計算は立てているはず。




いやでも実際、千反田えるというのは恐ろしい女の子だと思う。純真だからこそ逆に怖いというか。


奉太郎を誘う時の口上に、「着物を見せびらかしたい」というものがあった。滅多にない晴れ姿を友人たちに見てもらおうというのは女の子として当然の心理なのだろうけれど、一方で彼女は、自分の着物姿が奉太郎を魅了できると、確信を持っていたと思う。そして実際に奉太郎に会ってみて、自分の投じたチャームの魔法がしっかりと相手に効果を及ぼしていることを、彼女はちゃんと理解していた。これが他のアニメの他のキャラクターだったら、せっかく見せびらかしに来た着物に関して何一つ感想を述べない奉太郎に、恨み言のひとつでも述べていた場面だろうに、千反田はこの不器用な少年から言葉の報酬を得ようとはせず、ただ相手の顔を覗き込んで表情の変化を見て取ると、それで満足してしまった。というか、言葉なんか無くても、自分の望みのものが相手の顔に書かれるであろうことを予期していたかのようだ。


まだ本格的な恋愛感情に届いていないからかもしれないし、自己主張が控えめであったり、マイペースな性格もあるだろうけれど。それでも、恋愛経験なんてほとんど無いであろう初心な少女にしては、恋の駆け引きにずいぶんと余裕があり、技巧に長けている印象を持った。これを計算ではなく天然でやっているのだろうから恐ろしい。この子に目をつけられたら、拒絶する暇もなく、ずるずると底なし沼に引き込まれてしまうのではないだろうか。


その証拠(?)に、以前は千反田の「気になります!」が発動された際に何度も見られた、期待の視線にからめ捕られてしまう奉太郎のイメージ映像が、最近ではほとんど見られなくなった。それどころか、序盤の頃はシーンが切り替わるごとに語られていた印象のある奉太郎の省エネにかける信念さえ、近頃はあまり語られなくなり、むしろ彼は千反田の期待する通りの行動を、とくに嫌がるそぶりも見せずに進んで行うようになってしまった。千反田えるから注入される毒は、すでにそうとう彼の心身を蝕んでいると言えるだろう。今の彼はバラ色人生にどっぷりとハマりこんでいる。


これはなかなかに由々しき事態だと思うのだけど、はたして今後、奉太郎が自分の変化を自覚し思い悩んでくれることはあるのだろうか。最終的に千反田の世界に取り込まれてしまう運命なのだとしても、せめてもう一度くらい、かつての自身の信念を取り戻そうともがき、あがいてくれることを期待したいところ。


----


ところで今回の「事件」は、奉太郎と里志の連係プレーによって、なんとか難問をクリアすることに成功した。たまたま二人が同じドラマを見ていた偶然と、この現場を支配しているルールを巧みに活用した奉太郎の見事なトリックだった。


奉太郎の救難信号を解読できた里志は、いままでミステリ好きを公言しながら推理で奉太郎の足元にも及ばず苦しんでいただけに、あの腹の立つドヤ顔も許してしまいたくなるところではある。・・・のだけど、もう少し早く気付いて欲しかっただろうな、奉太郎としてはw


さすがにハンカチの段階で気付けというのは無理があるが、中身すっからかんの財布が届いた時点で、里志にはもっと真実に近づく姿勢を見せてほしかったところ。落ちていた財布から証明書の類まですべて盗んで財布だけ捨てていくなんて、そんな不可解な泥棒がいるはずないだろうと、奉太郎としてはメッセージを送ったつもりだったのだろうけれど。もし里志の隣に千反田がいたなら、凶悪な事件なんて起こって欲しくないという思いから、必死になって空の財布の意味を考えさせていたのではないだろうか。


救難信号作戦も三度目の正直で、しかも下手したら千反田の帯が緩んであられもない姿になってしまう危険すら冒しそうになってまで考え出したきんちゃく袋と紐の組み合わせ。ここまでヒントだしてやらないといけなかったという点で、やはり今回の一件も奉太郎一人だけの手柄と言うべきだろう。




----


それでは、今回は以上です。


面白いと思ったら、ぜひ下の方にある拍手ボタン(ブログ気持ち玉)をクリックしてください^^



にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 8
面白い 面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス
驚いた

トラックバック(14件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
氷菓 第20話「あきましておめでとう」
遠まわりする雛 (角川文庫)『見せびらかしに来ました♪』 製作:京都アニメーション 監督:武本康弘 原作・構成協力:米澤穂信 ...続きを見る
明善的な見方
2012/09/04 23:43
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 感想
今回もえるが可愛かったですね。 納屋を結構壊してたけど大丈夫なの? ...続きを見る
ひえんきゃく
2012/09/05 00:21
氷菓 第20話「あきましておめでとう」
えるちゃんに電話をもらって奉太郎は初詣に♪ 名家・千反田家だけに、えるちゃんの装いも華やかでいいですね〜! ...続きを見る
空 と 夏 の 間 ...
2012/09/05 02:13
氷菓 -HYOUKA- 第20話 感想
 氷菓 -HYOUKA- ...続きを見る
荒野の出来事
2012/09/05 06:04
氷菓 第20話「あきましておめでとう」
未完成ストライド(2012/08/08)こだまさおり商品詳細を見る  奉太郎はエルに誘われて、荒楠神社にまで初詣に行きました。制服や私服姿とは違い、エルは和服姿を決めこんでいます。豪農の娘さんだけあって、ば... ...続きを見る
破滅の闇日記
2012/09/05 08:37
氷菓 20話 「あきましておめでとう」 感想
奉太郎の省エネ主義がどんどん崩れているような……(笑) ...続きを見る
うつけ者アイムソーリー
2012/09/05 09:11
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 感想
省エネな一年を送れますように― ...続きを見る
wendyの旅路
2012/09/05 16:28
氷菓 第20話「あきましておめでとう」
しとらす的には、ケータイを持たないカップル2人が納屋に閉じ込められるハメになったのは、御籤の「凶」のせいではなく、初詣にえるの隣で 「エネルギー消費の穏やかな一年を送れますように」 なんてことを神様にお祈りした罰だと思うんだが(笑)。 というわけで、『織田信奈の野望』『風雲急 小谷城』という正月特番の時代劇を奉太郎と里志が見ていたからこそ成り立った救出劇でしたが、奉太郎が大声で叫ぶのをえるが止めたのは、男女の仲だと思われたくなかったからではなく(父の名代で行くのにわざわざ誘ってるくらいなのでアピ... ...続きを見る
ボヘミアンな京都住まい
2012/09/05 20:31
氷菓:20話感想
氷菓の感想です。 ...続きを見る
しろくろの日常
2012/09/05 21:28
氷菓 20話 いわゆるひとつの脱出ゲーム
氷菓の20話を見ましたよ! いや〜、良かったですね〜! 十文字かほさんな! カンヤ祭編で「運命の輪」を盗られた、占い研究会の部長さん。 そして、神山市の「桁上がり四名家」の一つ、 荒楠神社の十文字家のご息女でございます。 知的な風貌に、巫女姿が良く似合う! それにしても十文字さん、 える達と同級生だったとは… カンヤ祭で登場したときはえるが敬語使っていたし、 ... ...続きを見る
うっかりトーちゃんのま〜ったり日記
2012/09/05 22:12
氷菓 第20話「あきましておめでとう」
氷菓の第20話を見ました ...続きを見る
MAGI☆の日記
2012/09/06 05:45
2012年02クール 新作アニメ 氷果 第20話 雑感
[氷果] ブログ村キーワード ...続きを見る
妖精帝國 臣民コンソーシアム
2012/09/07 01:15
氷菓 第20話『あきましておめでとう』感想
「なんでこんな事に・・・?」 「そうですね、多分おみくじが悪かったんじゃないでしょうか?」 「あぁ」 ...続きを見る
アニメ好きな俺は株主
2012/09/07 08:43
おお、新OP!(ゴーバスターズとかTARI TARIとか)
【聖闘士星矢Ω 第22話】セイント忍者武芸帳の巻。あ〜…なんというか、この世界観では聖闘士の強さは忍者と同等ってことでいいんでしょうかね?案の定、それほど面白くないお話で ... ...続きを見る
アニヲタ、ゲーヲタの徒然草(仮)
2012/09/07 13:52

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
みんな頭良くて、行動を選んでて、へーと思う。

僕は頭からからで、単純に根本原因と現実直視するだけ、
あとは欲望に忠実。

僕なら、
倉庫の箱に隠れて、女の子だけで助けを呼んでもらう、女の子だけ先に助かってもらう。かも。

msmr_masachika
2012/09/04 22:59
>msmr_masachikaさん
>倉庫の箱に隠れて、女の子だけで助けを呼んでもらう
あの狭い納屋で、訝しがりながらも助けに来てくれた人がジロジロと中を見回すだろうことを考えると、人が一人隠れてバレずに済むだけの空間が確保できるかどうか、ちょっと心もとないとは思いますけれども^^ 

まぁ、頭の良さを見せびらかしたかった奉太郎と、見せびらかして欲しかった千反田の思惑が一致したとも、言えなくはなさそうですね。
おパゲーヌス
2012/09/05 22:16
着物を見せびらかしたいと言いながらも、奉太郎の感銘を受けた顔を見て満ち足りたような表情をするだけで、何も言わないえるが素敵ですね。
よくあるヒロインだと文句を言ったり、ふざけたアプローチをしそうなのにそれをしない、けれど手強いですよね、えるは。
えるや入須がアプローチをしたら、それぞれ別の意味で恐ろしいと思います(笑)。
というか、えるの言い方だと父親の名代で来てなかったら、奉太郎との間を誤解されてもいいみたいな感じですよね(笑)。


ちなみに里志が十文字を苦手としているのは、彼女が自分をつまらないものを見るような目で見られているように感じるから、らしいです。
被害妄想だと思うんですけどね。彼は自分を卑下している節があるのは今までにも描写されていましたね。


たしか最初に一人だけ出してもらい、あとにこっそりもう一人を出すには、一人が隠れる遮蔽物や隠れ蓑になりそうな布とかもなく、さすがに隅にいるぐらいだったら見渡されたらすぐバレる。リスクが高いから諦めたって原作ではありましたね。
あるるかん
2012/09/07 19:30
>あるるかんさん
里志の場合は、プライドが高いからこそ自分に失望しているのでしょうから、自分で自分を卑下するのはともかく、他人に見下されたり、いてもいなくてもいいような扱いを受けるのは我慢ならないというのはよく分かります。そうならないために、ムードメーカーとして振る舞っているんでしょうから。

>リスクが高いから諦めたって原作ではありましたね

やはりそういう判断をしてましたか。奉太郎は探偵役にしてはかなり手堅く、十分に妥当な推論だけを積み上げて推理する傾向がありますが、今回は千反田の体面もかかってるということでなおさらリスクを避けようとしたのかもしれませんね。
おパゲーヌス
2012/09/08 08:04

コメントする help

ニックネーム
本 文


opagenusをフォローしましょう

↓ランキングに参加中です。一日一回、クリックして頂けると喜びます
にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村

QLOOKアクセス解析

アニプレッション!!
 参加者絶賛募集中!!


メールアドレス

opage_nus@livedoor.com

氷菓 第20話「あきましておめでとう」 妄想詩人の手記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる