宇宙をかける少女 感想

※シリーズ通しての感想になります。

うむ、面白かった。先週までは、どう話をまとめるのかと心配してましたが、最終話は綺麗に終わらせてくれましたね。ソウルシャウツ撃たれるときのネルヴァルの表情には盛大に笑ったww


物語中盤からストーリー構成が花田氏から樋口氏に切り替わり、そのあたりからどうも展開に不満を持っていたわけですが、最終話の出来の良さでかなり救われたなぁという印象。

序盤の、セリフ回しの切れとテンポの良さは花田十輝さんの手腕でしょうね。実力を見せつけてくれたというか、正直、信じられないくらい面白かった。独特の世界観やキャラ設定を非常に上手く使いながら、終始ドタバタと賑やかな雰囲気で展開されていた今作は、同期のどのアニメよりも輝いて見えた。毎週、一番の楽しみでした。

ただ、次第にシリアス度が増していった中盤以降は、せっかく前半で築き上げた魅力がどんどん失われていったのはもったいなかった。こんなに楽しげなキャラが集まってる作品なのだから、大筋の展開はともかく、各話の描き方はもっとギャグのオブラートで包んでおいて欲しかった。本格的にシリアスにするのはラストの4話5話くらいでいいと思うんだよなぁ。たとえば、イモちゃんがミサイル?に特攻をかけるシーンがありましたが、その直前までもっときゃぴきゃぴしててもよかったのではないか。そこで、まさか離れ離れになるとは思わないキャラが退場して初めてどよんとした雰囲気にしたほうがよかったと思う。というのも、実際はそれ以前にもかなり重々しい展開を見せられていたので、さらにイモちゃんが死んでしまったのは、正直見ててげんなりした。もう十分重いと思ってたとこへさらに追い打ちかけないでくれ、という感じ。

それから、いつきやほのかの影がいまひとつ薄かったのも気になった。せっかくOPは3人がメインに描かれてるし、序盤はこの2人は相当いい味を出していたので、後半完全に獅子堂家ストーリーになってしまったのは残念。とくにいつきは、もっとキャラを深めて欲しかったなぁ。

同じことはレオパルドにも言える。秋葉とレオパルドの心の交流がそこまで深く描かれていなかったのは、このアニメの基本路線が「レオパルド対ネルヴァル」で描かれるのなら全然問題なかったのに、最後の最後で黒パルドなんか出したら、「秋葉がレオパルドを救いに行く」という構図の持つ魅力がほとんど発揮される訳がないというのは目に見えていた。結局最終話も、いちおう上手く描いてはいたものの、やはり主役は秋葉とイモちゃん?ってことになってしまっていて、当然、レオパルドを目覚めさせるのも説得一切なしでいきなり蹴りw もうちょっとやりようがあったろうに、と思ってしまう。。。




作画に関して

CGの使い方はとても上手かった。とくにコロニーは徹底的に描き込んであったし、デザインも良かった。一方で戦闘に使われるQTアームズが手書きだったのは、個人的には好み。できれば列車とかも手書きでよかったと思うんだけどな。

最終話の戦闘シーンはとてもよかった。派手さこそ他作品に比べ弱めではあったものの、1シーンごとの描き方といいテンポのよさといい、かなり上手かったと思う。カメラワークなどはスターウォーズに近い感じがしたな。

人物描写は標準以上。だがそれ以上にレオパルドの描き方がよかった。初見の怖そうな印象が、セリフもそうだが動きによって完全に崩壊したという印象。可愛いよレオパルド。



キャラクターに関して

前述の通り、魅力を活かしきれてないキャラも多かったのだが、しかしそれを差し引いても、オリジナリティがあって面白いキャラクターがとても多かったと思う。

1話の時点で驚かされたのは、やはりイモちゃんとレオパルドだろう。この2匹には惚れこんだ。このあたりは声優の演技と、それを上手く活かす脚本のよさがあったと思う。イモちゃんの「あい はぶ コントロール!」が、1話以外では思ったほど聞けなかったのが残念で仕方ない。またレオパルドは変態っぷりが最高に面白かったし、ほんとうにキャラクターに関しては革命的な作品だったと思う。


中盤以降注目してたのは馬場つつじ。沢城みゆきのファンというのもありますが、キャラそのものがとても魅力的な人物。まさに「鶏口となるも牛後となるなかれ」を実践しようと、考え、努力し、あがきつづけた人物だったと思う。近年の美少女アニメの中では貴重な政治家タイプっていうのも点数高い。

しかもツンデレ。

いや本編でほとんどデレシーンなんてなかったのでツンデレというよりはただのツンなのかもしれませんが、私は「ゼロ使」のルイズみたいなのじゃなく、もう10割ツンじゃねーのって思わせるくらいのツンデレが好きです。こう、「あれ?いまのってデレ?いやでもこの娘に限ってそう簡単にデレるわけはないし。でもちょっと違和感あったなぁ。うーん、なんだったんだろう?」って散々考えて、最終的に「いまのはデレじゃない」って結論付けてしまうほどの分かりにくいデレを見せるようなツンデレが好きです。

そういう意味で、つつじのクールなセリフ回しと沢城みゆきさんの演技のコンボはクリティカルヒットでした。しかも、つつじの場合、世の中における自分の立ち位置を恨み、天命に逆らって生きてやろうという絶望的かつ陰鬱な熱狂が根底にあるわけですが、そのうえで、たぶん本当は割と善良な人間なのだけど、自身の信念のために多少無理してクールぶってる、その努力が言動の端々から伝わってくるところがイイ。

いやぁ、大好きですよつつじ。私もブレインコロニーになりたいww




音楽に関して

BGMはじつに格好良かった。いろんな場面で、いい曲使うなぁと思っていました。ED曲も前期後期ともに素晴らしい歌。ただOPにアリプロはよくないよ。私がアリプロ好きじゃないってのもありますが、OP映像と違和感ありすぎ。監督か誰かがアリプロのファンだったとしか思えない。




総評

序盤が面白すぎたので、それと比較して後半の展開に不満があるのでもうひとつでしたが、出来は悪くなかったし、じゅうぶん面白かったと思う。2クールお世話になりました。



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