ティアーズ・トゥ・ティアラ 第16話「戦う理由」

さぁー攻城戦!!これじゃ、これが見たかったのじゃ!! 投石機といい、攻城塔といい、近年のアニメにしてはなかなかよく分かってる描写ですね。よおーし盛り上がってまいりました♪


しかしガイウスとの決戦はもっと後に来ると思ってたんですが、意外と早い段階でこういう戦争シーンを持ってきてくれたのは嬉しい誤算。もう1、2話はひっぱってくれそうだし、うまくするとその後でもうひと会戦ありそう?


ということでまずは戦略考証。

今回ガイウスはあっさり力攻めで来ましたが、慎重な将ほど攻め時をわきまえているもの。事前に臆病なくらい綿密に準備していたからこそ、王が倒れるやいなや、ただちに全力で攻撃に取り掛かれるのですね。さらに今回はまだ明かされていなかったですが、どうやら何か秘密兵器も用意しているようで。こうして時間差を設けて敵の戦意を挫いていくやり方はうまい。


一方のゲール族は、ちょっと不思議な描写でした。というのもリアンノンを中心に籠城するのはいいとして、オガム、オクタヴィア、モルガンが別働隊を率いて城の外に待機していました。これは作中の描写では意図がいまいち不明ですね。まぁ考えられる戦略としては、今ゲール族はブリガンテス族との共闘もできておらず、単独で帝国の大軍を迎え撃たなければならない。しかし森の狩猟民族だったゲール族に対して、多数の攻城兵器を擁する帝国軍のほうが、攻撃側とはいえ都市の攻防においては圧倒的に有利であり、ゲール族はたとえ全軍で籠城してもこれを撃退できる可能性は少ない。そこで、森の中に伏兵を潜ませておいて、城内の部隊と連携をとることで、能動的に戦える体制を用意していたということでしょうか。

恐らくゲール族が帝国軍と互角以上の戦いができる場面というのは、森の中でゲリラ戦法を用いた場合のみ。帝国軍がアヴァロンと森の間のわずかな平地に布陣している以上、その背後の森林地帯で作戦行動をするのは戦局を少しでも有利にするのに有効そうな手ではあります。



ところがオガムはこの別働隊に対して、動くなと厳命。帝国軍が力押しで攻めてきていて、いつアヴァロン城が陥落するかも分からないのに、この指示はどうなのか。作中では「兵力を温存するため」と説明していましたが、その説明では納得しきれないかなと思います。首都が落ちて、アロウンもリアンノンも敵の手にかけられたら元も子もない。モルガンばかりかオクタヴィアまでそわそわしているのも当然ですね。

ただ、オガムは口にはしていませんでしたが、今の戦況でこの別働隊を動かしても何にもならない、むしろ殲滅されて、万に一つの勝ち目もなくなってしまうというのが最大の理由でしょうね。帝国軍だってあれだけの森に囲まれている戦場で、敵の伏兵を警戒しないわけがない。ましてやそれを率いるは知将ガイウス。ここでノコノコと出て行ったら、待ってましたとばかりに叩き潰されてしまうでしょうし、たとえ奇襲が成功して相手を驚かすことは出来ても、兵数の差もあって一発逆転の作戦にはとてもなりようがない。オガムが兵を動かすなと指示したのは妥当な判断でしょう。

ではこの別働隊はどのタイミングで行動を起こせばよいのか。もし城内の兵と呼応しての挟み撃ちを考えているのなら、まずは籠城がしばらく続き、敵の兵に疲れが見え始めた頃。そしてなるべく、自軍の兵の士気が一気に高揚した瞬間に、夜陰に乗じて事を起こすのがよいと思われます。つまりは今回の場面から数日後、アルサルかアロウンが戦列に復帰したタイミングでしょうか。それまではこの別働隊の存在を敵に気取られてはいけません。

ん?オクタヴィアとモルガンが思いっきり外から現れてますがwww


一発逆転の挟み撃ちではなくもう少し堅実な作戦をとるなら、森の中でゲリラ戦を行い、とくに敵の補給線をズタズタにしてしまうことですね。いまは短期決戦の様相を呈していますが、帝国軍も後方に気を取られれば眼前の戦いに腰が入らないでしょうし、うまくすれば長期戦に持ち込んで、戦いが長引けば長引くほど帝国軍が不利になる、なんて状況にも持っていけるかもしれません。そうなれば空腹でヘトヘトになった帝国軍を、前後から一気呵成に攻め立てるのもよし、そのまま帰ってくれるのを待つもよし。また周辺部族に呼応してくれるよう外交戦略を展開することだってできますね。個人的にはこの別働隊にはこういう役割を期待したいですね。そしてこの場合、動くならあまりのんびり構えないでもいい。各所に斥候を放って敵の補給ラインを見定め、もっとも効果的なポイントを叩く。まだゲール族は気づいてませんが、この作戦でいけば、いまガイウスが用意させてる秘密兵器も発見したり、壊したりということも可能かもしれません。

ん?肝心の指揮官二人が思いっきり蒸発しちゃってますがwww


んー、なんつうか、完全にこれは人選ミスだろうww オクタヴィアとモルガンなんて、関羽と張飛みたいなもんじゃんw オガムがいなくなったら、独断で行動するのも目に見えてただろうに。ここはもうちょっと慎重な武将が欲しかった。。。

ん?いま気付いたけど、オクタヴィアより慎重そうな武将がいねぇ!!w さすが野蛮なゲール族。じゃあここはオクタヴィアがしっかりとモーの首輪を掴んでおかないといけない場面だったですね。これで別働隊が何の動きもとれなくなったら、オクタヴィアは罰則ものですね。鞭打ち50回とか。それはそれで激しく見たいですけど!!!



まぁそんなわけで、いきなり戦局の思わしくないゲール陣営。今後どうやってこの難局を乗り切るか、見ものです。




さて本編の感想。今回はアルサルが決意を固めるのがメインの回でしたが、前回けっこうおかしな思考だったアルサルも、ここではいい表情をしてて株を上げた。苦悩のシーンといい、オガムの昔話といい、描写が丁寧で引き込まれるので、そのあとの「友」という言葉にはっとするアルサルの絵がとてもぐっとくる。ちょうどモンスターとの緊迫した戦闘シーンでもあったので、展開としては非常に熱いものでした。ただ、ここで「やるべきこと」が具体的に何なのかが伏せられたままだったので、これは次回以降に持ち越しか。何にせよこちらはこちらで盛り上がる展開で面白くなってきた。

またリアンノンも今回はかっこよかったですね。声とセリフはたしかに気の抜けそうな感じなのだけど、言ってることは的確だし、あの表情を見せられたら奮起するのもわかる。またこの戦闘シーンはかなり上手に攻城戦を描いていました。主に妖精族の人間離れした働きでリアリズムとはいかないけれども、ファンタジーという題材における戦争描写というものをよく分かってると思う。スィールがラスティを投げ飛ばしたりしてコメディタッチの見せ場もあったし、また敵陣を突破してきたオクタヴィアとモーが城内にたどり着いたときの歓声の上がり方など、いい描写だったなぁ。また一方で、帝国軍の戦術はまんまローマのものですが、ここもちゃんと分かってる人が描いているのが、攻城塔のカタチや、それに毛皮が張り付けられていたりする描写によく表れていた。もしかしたら、「ローマ:トータル・ウォー」などのゲームのファンがスタッフの中にいるのかもしれない。



次回もアヴァロン城攻防戦の真っ最中ということで、期待せざるを得ない!来週が楽しみです。



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