亡念のザムド 第17話「子羊とオボロ月」

須磨子に買い取られ療養所に腰を落ち着けるアキユキと、なんとか故郷にたどりついたナキアミ。離れ離れになって以来、お互いに迷いの道を歩み続けている二人だが、果たして目的地を見つけ出すことはできるのか。


アクションもドラマ的盛り上がりもなく、伏線ばかりでなんとも感想の書きづらい回がつづく。現時点では、ナキアミ&ヤンゴ、アキユキ、そしてハルと3つの視点でストーリーが進んでいるが、どのルートもそれぞれベクトルがバラバラで、完全に別のドラマとして展開している。そしてその背後にある、垣巣中佐やサンノオバたちの動き、リュウゾウ先生と白髪の少女の話も少しづつ進展しているようで、それぞれに複雑な問題を孕んでいるこれらのドラマに、ついていくのがやっとという感じ。伏線が回収される段階に入って細かい部分を忘れていないか心配になってくる。

いちおう今回は、ハルが無茶な賭けに打って出たのが功を奏し、自由になるチャンスが与えられた一方で、故郷についたナキアミがクジレイカ(妹なの?)と出会うなどの出来ごとがあり、次回からもう少し大きな動きが見られそうだ。

一方でアキユキルートは出口が見えない。いつぞやラジオで流れていた「敵について」がここでも流され、手紙を配達するアキユキの奇妙な絵と相まって不思議な印象を醸し出していて、背筋が寒くなった。しかも謎の目玉がその詩を朗読していて余計に混乱。アキユキが中途半端に理性を失っているのが何とももどかしい。須磨子はアキユキを息子みたいに周りに紹介しているようだけれど、名前を気にしていたりして、アキユキが自分とは何の関係もない若者だということを理解しているように見えるのだが、この人や黒目玉との関係も今後どうなるのか、さっぱり予測がつかない。


現時点では、制作者が意図してこちらを混乱させようとしている作戦に、まんまと乗せられている感じだ。だが脚本の質がいいので、イライラするどころか、振り回されてる感がむしろ心地いい。動きは少なくてもデザイン等で魅せる映像表現は相変わらず見事だし。あとはヤンゴの声がもう少し何とかなってればなぁというのが、ただ一点、残念な部分だ。



マッドサイエンティストの汗馬博士が、アザミを前にして豹変したのがけっこう気になる。それに対して垣巣中佐が脅しにかかったのも、彼にしてみたら当然のことだろうね。汗馬は物語の冒頭から、垣巣中佐に研究に着手するよう強引に勧めたうえ、次々と非人道的な行為に手を出そうとし、それだけでも嫌な思いをしてきたのに、ここにきてあんな豹変のされ方をしたらたまったものじゃない。上司からは研究が遅れているとどやされ、反抗的なハルにはイライラさせられるし、といった具合にフラストレーションも高まっていただろうし。あの垣巣中佐の悪役っぷりには同情させられる。



にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック