大正野球娘 第10話「私は何をする人ぞ」

ますますクオリティというか、描写力が増してきた感のある今作。シーンごとに見どころが多すぎて、何度も繰り返し見たくなる。


2週間の合宿に出た桜花会。思ったより長い期間の設定で、本格的に練習漬けをするのだというのが伝わってくる。いよいよ決戦の日は近い。


今回は鏡子が主役ということで、当然、1年生コンビの片割れ、我らが菊坂胡蝶の出番も増えて嬉しい限り。


今回はまた泥棒回に匹敵するドタバタ感満載の、ボリュームあるコメディとして描かれていた。萌えたり笑ったりするシーンを数えだしたらキリがないが、その中でもとくに印象に残っているものを挙げると、

萌えポイントが高かったのは、たまちゃんの可愛らしい私服、髪を下ろした乃枝、雪と環の百合描写などが挙げられるかな。

また笑わせてもらったのは、鏡子の頭にボールが直撃するシーンでの「ぐあっ」という悲鳴や、小梅に勉強を教えてから巴に向かって不敵に笑いかける晶子、それと、夢の中で、なぜか木の枝に立ってチーンとやっている胡蝶などだろうか。今回はいつにも増してギャグが予想の斜め上を行っていて、とにかく抱腹絶倒だった。


また、人間的魅力には満ち溢れていても、異性としての魅力をこれまでまったく感じなかったアンナ先生だが、今回見せた寝顔には、リビドー的な意味で激しく反応してしまったw



そんなこんなで見どころ満載だったわけだが、しかし王道のスポ根的展開をしっかり見せてくれたのはよかった。この作品、いままでのイメージだと、頑張って闘志を燃やす熱い展開を期待させておいて、しっかりオチをつけてくるのが定番だったと思うのだが、今回はかっこいいダイビングキャッチをきちっと決めてくれて、野球力が向上してきたというのを実感させると同時に、物語もいよいよクライマックスへ向かいつつあるというのを、強く印象付けていた。

ここは、鏡子が奮起するきっかけとして、主人公とヒロインが地味な早朝基礎練習をやっている姿を見せたというのが、展開に大きく影響していたと思う。アンナ先生の言葉じゃないけど、真剣な努力には、それ相応の結果が付いてくるということだ。以前のように情けないオチがつく展開というのは、ただ笑いを取りたかったというだけではなく、選手たちに気合いや努力が足りていないからこそ、そういう展開になってしまったのだと思う。今回などは、鏡子の努力が空回りしていたのはまさにその典型。しかし心を入れ替えて真剣に壁に立ち向かう姿勢を見せたからこそ、オチがついて笑われるようなことにはならなかった。

こうしてエピソードの幕引きの仕方だけ見ても、彼女たちがここにきて相当気合い入ってきたというのが、よく伝わってくる描き方になっていると思う。






ところで今作のキャラ描写に関して、複数のキャラがひとつの画面に同時に映されてドラマが進行するとき、セリフのないキャラがいちいち表情を変えて反応しているのが、描写の丁寧さが感じられてとても好きだ。

こういう場面では顔以外の部分は動かしておらず、そういう点では労力を節約しているというか、アニメーションとしての質を問われる部分なのだが、しかし表情の変化でもってキャラそれぞれの個性をきちんと描き分け、表現できているので、動きの少なく作画レベルも高くない作品にしては、格段に劇に深みがある。キャラデザをかなり細かく打ち合わせてあるという表れでもあるし、それを丁寧に表現できているということだ。

野球というスポーツの性質上、同時にたくさんのキャラを登場させなければならないというのは、一人ひとりのキャラを確立させるのが大変難しい。しかし「大正野球娘」は、1クールの作品であるにも関わらず、9人(プラス2人)ものキャラクターが、少ないセリフに関わらずこれだけ存在感を主張できているというのは、すごいことだと思う。


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