亡念のザムド 第23話「誕生 ヒルケン皇帝」

南政府の大軍による、胎動窟への総攻撃。いよいよクライマックスに突入してきた。


北の人間を皆殺しにするためだという南政府の行動が、あくまで俗世に生きる人間としての暴走を描いてあるのに対して、北政府の行動は俗世を離れた視点に立った者の暴走として対比されている。どちらも、それぞれの視点から人間の醜さや哀しさを組織化したようなもので、動物と神の狭間に立つ人間という生き物の二面性がよく表れている。


胎動窟と金剛塔それぞれでの戦場が描かれ、映像的には大興奮だった今回。伊舟はもともと北の革命家だったのね。無敵と思ってた雷魚が、自分ではなく伊舟を第一に行動していたためにあっさりやられてしまったが、さすがにこのシーンはショッキングだった。昼寝の邪魔をしやがってという敵のセリフが、あまりにも作品の空気と場違いで、しかし逆にそれがドラマのもつ人間臭さをぐっと強めていた。愛する男二人と自身の命を代償にして成し遂げた作戦が、期待とはまったく逆の結果をもたらしてしまったというのは悲劇的だ。人の命というものは、世界を変えることができるほどの重さを持ってはいない。この冷酷な事実を、スタッフはよく分かっている。



金剛塔はヒルケン皇帝の眠る場所だったという話だが、てっきりヒルケンは胎動窟にいるのだとばかり思っていた。前回どうだったかしらw 胎動窟と金剛塔の位置関係が気になるなぁ。それによって、今回復活したザンバニ号の進路がどちらへ向くかとか、そういう話に繋がって来そうだし。もし両者が近くにあるのなら、伊舟を援護するという目的と、ナキアミを追うという目的はほぼイコールでいいのだけど、金剛塔が胎動窟から離れていた場合、どちらを優先するかという問題が気になってくるところ。


一部の人間の命と引き換えに世界の安穏を得ようと言うサンノオバの、具体的な目標はヒルケン皇帝の打倒にあるのだろうか。このサンノオバの動きや、汗馬博士とミドリを見て、アキユキとハルが何を考えるかが、次回以降のストーリーの軸になってくるのだろう。前回、ありきたりな道徳論を振り回していたアキユキが、この物語にどういう終止符を打つのか、注目していきたい。



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