亡念のザムド 第24話「亡き魂の邂逅」

ナキアミがかっこよすぎる。



今回はミドリの救済とアキユキの自立とが描かれた回だったが、心に傷を負った少女の想いがひしひしと伝わってくる脚本には完敗だ。以前、フルイチとアキユキとの対峙で描かれたのと同じような意義が、ミドリとハルの関係によって行われていた。しかし、母と姉の想いを胸に宿したミドリにはきちんとした救済が訪れる展開で、さすがにホっとした。



ただ、アキユキがザムドと化す展開につなげるまでの描き方が、弱かったかな。今回はハルが食われたという事実を前に、怒りや絶望に囚われてしまうかどうかが試された場面として描かれたのだと思うのだが、仮面をつけ石に覆われていく様子や、アキユキの奮起を促すナキアミの言葉などは大変印象的かつ象徴的だったにせよ、これをきっかけとしてザムドになるとするには、今回はあまりにもミドリメインのストーリー展開であって、主人公の覚醒シーンとしては物足りない。ここは、胎動窟で世界の仕組みを知ったアキユキたちの想いや理念、葛藤といったものが前回までにあまり上手く描けていなかったのも大きいと思う。

大切な人を守ろうという使命感のもとに真のチカラを発揮するアキユキはたしかに主人公っぽいのだけど、この作品はヒロイズムよりも、考えること、感じることを前面に押し出してきた作品だったはずで、少なくとも今回に関してはそれが描き切れていなかったのは、残念な部分だ。


次回はサンノオバとナキアミの対話を通して、より作品テーマに突っ込んだ描写があるものと期待したい。




しかしヒルケン皇帝といい、ミドリといい、また完全体(?)アキユキといい、ヒトガタやザムドの有機質なデザインワークがじつに素晴らしい。人間の発想力の豊かさを改めて実感させられるデザインだと思う。



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