GA-芸術科アートデザインクラス- シリーズ感想

視聴時期が、最速で見れる地域とウチではかなり大きな開きがあったので、毎週の感想は書きませんでしたが、滅茶苦茶面白かったw


今期のアニメは本当に当たりだった。そう思わせてくれた数々の名作の中のひとつとして、今作も大きな存在感を放っていたと思う。


1話の記事でも書いたのだけど、本当にこのアニメ、中学高校の美術の授業で流せばいいと思う。アートにかける作り手の熱意がひしひしと感じられて、ここは「宙のまにまに」にも引けを取らなかった。学園ものアニメとしての魅力を存分に発揮しながら、題材としているもの(アートや星)に対する興味を湧きあがらせる、素晴らしい啓蒙効果のあるアニメだった。


これが深夜枠で、すでに人生の道の選択をかなり経験してしまった後の視聴者が多そうだというのが、本当にもったいない。「大正野球娘」「まにまに」と今作は、ゴールデンタイムに放送すべきだった。お笑い芸人のくだらんトークを見せるより、TV番組としてよほど価値的だと思うんだ。



アニメの作り方として、1話時点でちょっと気になっていたぶつ切り感は、2話以降ほとんど感じなくなっていった。これは馴れもあるかもしれないが、作品のテンポの良さと脚本構成、それに細部までこだわった演出が功を奏していたと思う。

とくに、細かい部分での演技のさせ方、劇の作り方は目を見張るものがあった。例えば分かりやすいトコロでは、最終回、みんなでナミコさん宅に闇鍋をしに行くシーン。ここで、玄関の内部に場面が切り替わり、キサラギたちが入ってくるのだが、舞台の外、画面にはまったく映っていないトコロで、トモカネが犬を見て騒いでいるのだ。ただ漫然と作品を見てる分にはどーでもいい場面で、画面に映っていないから沢城さんは黙っててもまったく問題ない部分なのだが、画面の外でどのような光景が繰り広げられているのかを視聴者に想像させることで、ただの舞台セットにはなっていない、画面中の世界の広がりを感じさせる見事な演出だった。


こうした細部の凝り方が、画面からも、セリフ回しからもよく伝わってきていて、まるでこの世界全体が生き生きと演技しているような感覚に陥る。しかもその中でモブをあえて白くしたりするなど、本編の中で語られるアートの技法に、アニメーションとしての描き方が裏打ちされているのを感じさせていて、アハ体験的な面白さがあった。


ED曲のローテーションやCM、それに主題となるアートの画面中への取り入れ方などもそうだし、大から小まで本当によく凝った作品だったと思う。何度も見るといろんな発見ができそうだ。




また話の内容も、ほのぼのとしていて、終始賑やかに、学園生活の一こまを上手く切り取った楽しげな劇になっていたのが非常に好感触。とくにトモカネ、ノダミキ、キョージュの存在は計り知れないものがあった。キャラが本当に生きていたと思う。それは美術部の連中もそうで、「あー、こういう奴いそうだなぁw」という親近感と、アニメ特有の強引さとがよくバランス取れていた。


とにかく終始キラキラとした楽しさ満載の作品で、とても面白かった。



桜井弘明の監督作品は、がっつり見たのはもう随分前の「だぁ!だぁ!だぁ!」(すごく好きな作品だったw)になってしまうのだけど、今作を見て、今後の活躍に注目しておこうと思えた。



第1話の記事はこちら
http://coffeemonster.at.webry.info/200907/article_33.html



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この記事へのコメント

しずく
2010年10月18日 12:39
元々絵を描くのは大好きな口なので、このアニメにはやられてしまった。原作、一冊が約900円くらいするのに、一気に既刊三冊合計約2700円。
俺はバカかと嘆きながら腹抱えて読みふけったのがつい最近。
こんなんだから金欠人間になってしまうのですね。
とか言いつつ次はDVDあるいはBDだ、だとか。ホント、俺のの―みそ死んでくれって感じっす。

…ってな具合に私もハマりましたですよ。
特に、原作と比較した時のこのアニメの作り方の凄さが分かるような気がします。
たぶん、原作の読み込み方が凄いのだろうなと思うんです。四コマと四コマのつなぎ方が、時系列を考えながらされている。シャッフルされたり取捨選択は勿論されているのですけれど、それが本当に無理がない。
しかも、既に出てる分のお話は全部やろうとしたのかは分かりませんが、既刊分はほとんどと言っていい位アニメになってます。
なってないのは美術部周りぐらいじゃないでしょうか。

見ていて嫉妬心をここまで沸騰させられたのは、実は初めてかもしれません。

文系に進んだのは、ちと早計だったやも知らんwww

最近、美大に進んだ後輩の文化祭に行ってきましたが、そこでもやっぱり嫉妬心や悔しいといった情念が湧いてきまして……
いや、何言ってんでしょうね。

兎にも角にも、こんな面白くてハマれて、原作が出ているアニメばっかりやられたら破産してしまいますwww

最近、自分がオタクなんでは?
と疑い始めた今日この頃。

長文失礼!



「11匹の猫」って知ってます?
絵本なんですけど。…アニメも実写も絵本もマンガも小説も、いっしょくたにして語ったら、家族には引かれ、友人には同意されました。
おパゲーヌスさん的にはいかがでしょうか。
おパゲーヌス
2010年10月18日 23:42
>しずくさん
このような古い記事まで訪問してくださって、ありがとうございます^^

なるほど、原作既読者からこうして納得され称賛されるアニメというのは、珍しいですね。監督はじめスタッフの力量には感心させられますね。

絵を描かない自分にとっては、しずくさんの嫉妬心のことはよく分からなくて申し訳ないのですが、つい自分も美術に手を出してみたくなるくらい、この作品はじつに刺激に満ち溢れていました。

「11匹の猫」は、存じ上げません。絵本は物心つかない頃に読んでいたらしいのですが、その記憶はほとんどないですねw しかし絵本といいマンガやアニメといい、もっと芸術文化として評価されるべきだとは思っています。家族にはなかなか語る機会も無いですし、理解のある友人もひどく少ないので、こうしてブログを書いているわけで。いまはネットを通じて趣味の輪を広げられるというのが、素晴らしいことだと思います。

>最近、自分がオタクなんでは?と疑い始めた今日この頃。
そう思っている間は、まだまだ真性のオタクではないと思われます、ご安心くださいw

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