バスカッシュ! 第26話(最終回)「フリー」&シリーズ感想

熱いアニメだった!


さんざん暴走するストーリー展開に振り回されてけっこう辟易していたのだけど、だからこそ出来た最終回だった気がする。少なくとも、「マクロスF」なぞより遥かに面白かったww


スポ根はわりと好きなので、そういう意味で前半の展開はとても楽しんでいたのだけど、ダンの放つ稲妻シュートのごとく、細かいスパンで鋭角にベクトルを変化させていくストーリー展開は、結局どこに話の軸があるのかが分かりづらかったという欠点はあった。ただ、各話ごとに上手い見せ方ができていたので、こんだけ滅茶苦茶なストーリーにしては思った以上にストレスなく楽しめた。ここは作画のクオリティや音楽の使い方の上手さもあったと思う。


バスケットというスポーツを題材にしながら、星の危機を救うドラマに仕立て上げるというのは、完全に予測の外だった。というか、設定として無理があったんじゃないかと思う。結局、バスケットという行為が具体的にどうなって月を押し上げる効果があるのか、なんかSFと空想神話をミックスさせながら説明してはあったけれども、それでも実感としてよく見えてこない部分が大きかった。もちろん、スポーツを通して人の心の大きなうねりを描き、「想いが世界を救う」という構図に持って行ったのは正しかったが、そこに中途半端なSF設定が語られることで、惑星衝突の回避を物理的な方向から描きたいのか、おとぎ話として描きたいのか、そこの判断がつかなくなってしまう。SF的に描くのであればもっと実感のある具体的な方法で描くべきだったし、おとぎ話にするのならSF的説明はいらなかった。このへんの軸の据え方が、見ていて戸惑う部分だったかな。


それから、結局あまり意味をなさなかった設定がけっこうあったのも、描写不足や、やりすぎだと指摘されても仕方のない部分。巨人族とか、月の迎撃システムとか、ダンをめぐる恋愛描写とか。あまりにも膨大な設定を描こうとして上手く行かなかったのは「そらかけ」と同じような失敗の仕方だ。これは、途中で監督が変わった事情と関係があったりするのだろうか?


河森正治らしい、大変魅力的な世界観の設定だったのは、本当に「さすが」だと思ったけれど。




一方で作画は非常に質が高くて見ごたえがあった。人物描写に関しては安定感があったかというとちょっと疑問だけど、しかしながら今作のパワフルな作風にうまくマッチしていたと思うし、CG作画は、よくこれだけのモノを描けるなぁと感心しっぱなしだった。ビッグフットによるバスケットシーンは、本当に見事だったと思う。よく動いていたというのもそうだが、なにより見せ方が上手かった。


スパンキーは大好きなキャラだ。「マクロスF」でランカが持っていた気持ち悪い携帯電話なんかも思ったのだけど、河森作品でこういう変なキャラを魅力的に描くのがとても上手いのは、誰かの手腕なのだろうか。ペットが服飾のひとつになるという設定も面白かったし、また遠藤綾の声当てが最高だったね。



今作の魅力は、半分以上、音楽にあったと思う。歌モノも曲数の多さとその魅力的なことにかけては素晴らしいものがあったが、BGMもいちいちカッコよくて、それらの劇中での使い方が最高に上手い。話がつまらなくてもいい音楽がかかれば盛り上がってしまうというのは「マクロスF」が証明していたと思うが、今作はスポーツを題材にしているということで、なおさら音楽のチカラがよく発揮されていたと思う。第1話で流れた「Moon Passport」は最高だったなぁ。サントラ買おうかしら。



そういうわけで、ストーリー展開にいまひとつ不満は残ったが、エンターテイメント作品として、素材の良さ、作品の質はかなり高かったと評価したい。あとは制作サイドのごたごたさえなく、万全の体制で作れていたらもっといいモノが見れたのではないかと思ってしまうのが、なんとも惜しいところだ。


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