ささめきこと 第4話「4+1」

「新訳・ハルヒ」かよっていうwww


いやぁすごく面白くなってきた。公式サイト等から感じた視聴前の印象に近くなったわけだけど、思えばかなりシリアスに展開した第1話から、回を重ねるたびに、シリアスな要素とコミカルな要素の占めるバランスを変更してきていて、今回とうとうそれが逆転した、といったところだ。ただ、これまで主に純夏視点で片想いの辛さをしっかり描いてきていたのが、この全編ほぼコミカルに展開した第4話の下地として確たるものがある。今後どんなにギャグアニメ化しようとも、前回までに築いてきた”片恋の切なさ”という軸があるので、作品作りにおける方向性がブレることは恐らくないだろう。


女子部を舞台とした劇を見せるのが作品の主題なのだとしたら、第4話でようやくそれを設立するという流れはちょっと冗長な印象を受ける。しかし、女子部の活動よりも純夏の片恋をこそ描く作品なのだということを表明したのが、前回までの展開だった。そして作品の方向性をきちんと提示した上で、いよいよラブコメの舞台を女子部に移すということで、ぐっとコメディ路線に舵を切って本格的にエンジンに火を入れたのが今回のエピソードだろう。次週以降、まずはちょっとおかしな学園ラブコメという方向でドラマを進行させてくれると思うが、非常に楽しみだ。





前回は、ギャグパートとシリアスパートで、画面の色を明確に変えてあるということを書いた。その視点から言えば、今回は回想シーン以外は赤い色(夕刻)が描かれることが一切なく、あくまで今回がコメディに終始する回であることを、舞台設定ですでに印象付けていた。学校内のドラマはすべて日中の時間帯に進行するし、かと思うと夕方を飛ばして一気に夜になっていたりと、ことさら赤い色が背景色に混ざり込むのを避けている印象だ。


例えば部活終わりのきよりん(作中では”きょりちゃん”という呼称が一般的なようだが、個人的好みの問題として、ここでは”きよりん”と呼ぶ。深い意味は無いw)を女子部に勧誘するシーンなどは、時間として夕焼けの真っ最中を選んでも良さそうなものなのだけど、ほとんど暗くなっている時間帯だった。夕焼けの余韻はほんのわずかに残るだけであり、画面の色調は青色が支配的だ。もちろん、部活動終了時には日が暮れていてもおかしくない季節なのだろうし(服装からして夏ではないだろう。春か?)、あるいは朋絵にスポットライトを当てる舞台演劇的な演出を見せたいという意図もあるのだとは思う。しかし同時に、背景に赤を使いたくないという意図もあっての舞台設定だったと思っている。


とはいえシリアス要素が皆無だったわけではない。しかし今回は、女子部設立に絡めて笑える展開やオチを見せるための、必要なスパイスという程度の分量だった。風間がかつての想い人とすれ違うあたりなどは、前回までに丁寧に描いてきた”片恋の切なさ”を印象付け、作品の軸を再度提示しようという意図があったと思うが、一方で純夏が屋上へのぼりながら女子部の設立について改めて自問するシーンは、直後に風間が朱宮と出会う急転直下の展開にインパクトを持たせるための引きで、ストーリー展開に前回までのようなはっきりした起伏が無い分、構成の面白さと演出で魅せたクライマックスシーンだった。





今回はコーラスを取り入れたBGMがずいぶんと特徴的に使われていた。とくにコミカルなシーンを盛り上げるのに、いい効果を発揮していたと思う。今作のギャグはゲラゲラと大笑いするようなものではなく、日常の中に潜む可笑しさを感じてくすくすと笑いがこみ上げてくるタイプのものなので、大袈裟な盛り上げ方をするBGMではなく、不思議な違和感を醸し出す曲を使っているのがじつにぴったりだ。1話の記事でも指摘したが、今作のBGMは作品の空気感作りという意味でも効果的に機能しているが、それに加えて、音や音楽そのものが劇のいち構成要素として組み込まれているシーンが散見される。比較的、音の数の少ない、アコースティックな曲がほとんどであるが、その使われ方がなかなか特徴的で興味深い。全体的に今作の演出は非常によく練られている印象を受けるが、音の使い方もそのひとつだ。





ところで、純夏、風間、朱宮それぞれの、あまりの一方通行っぷりが面白いw 風間に振り回されて苦労してる純夏は、もうちょっと朱宮の健気さを買ってあげてもいいと思うんだけど、今回の扱いはひどいと思うw 朱宮にしてみたら、自分の好きな相手(しかも告白&撃沈済み)の前で、全然知らない女性をナンパしてそのつどフラれないといけないとか、いったい何の罪に対する罰なのですかと神様に問いたいだろうね。ご褒美にチューのひとつでもしてあげればいいと思うのだけど、キャラじゃないもんなぁww 片想いの辛さをよく分かってるはずの純夏が、自分と風間との関係性以外、本当に何も見えてないのだというのがよく表れていて、Aパートの独白で語った「風間以外見てない」という自覚を、そのまま行動で証明して見せたBパートだった。


それから、純夏の秘めた想いを朋絵とみやこ姫に看破される場面だが、最初から二人が見破っていたのではなく、カマをかけてはじめて確信したというのは、見てただけで純夏の恋を見抜いていた朱宮との、決定的な違いが表れていた。細かい部分だけど、無神経に「見てれば分かる」という設定にしなかったのは、誰かを想うということの特別さをさりげなく描けていたと思う。



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この記事へのコメント

2009年10月29日 22:22
こんばんわ。

朱宮が不憫でしょがないですね(^^;
ほんと3人の気持ちが見事一方通行なのが見てる方はおかしかったり、気の毒だったり。
この歪なトライアングルが続いてくと面白いですね(笑)

ミラー記事の件、こちらのワガママなお願いを聞いていただいてすみませんでした。
どうぞこれからもよろしくお願いします^^
おパゲーヌス
2009年10月29日 22:33
>SERAさん
いえいえ、こちらこそトンチンカンなことを言ったりして申し訳なかったです。より良いブログ作りのためのいいアドバイスを頂けて大変有難かったです。これからもどうぞよろしくお願いします。

朱宮はもっと脇役かと思っていたら、すごくいい味を出していて面白いですw 本当に面白い作品なので、今後も楽しみに視聴していこうと思っています。SERAさんの記事も楽しみにさせて頂きますね。
ガイル
2009年10月31日 18:57
キャラも大体揃った感じですね。新キャラの二人も良いです。それと、先輩を見た風間さんの反応からしてやはり図書委員は辞めたっぽいですね。今回も楽しめたのですが、純夏の朱宮君への仕打ちはちょっと酷いかなぁと思いました。(他の方々もいっておられますが)
おパゲーヌス
2009年10月31日 19:13
>ガイルさん
コメントどうもありがとうございます^^

メンバーそれぞれのタイプが見えてきて、次週以降も楽しみですね。早くメガネのおデコちゃんの本格的な出番も見てみたいですね。

そっか、図書委員は辞めてそうですねぇ。すっかり忘れてました、そんな設定w

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