ひとり自由の種を蒔こうと……

ひとり自由の種を蒔こうと……

         見よ、種蒔く者まかんとて出づ



ひとり自由の種を蒔こうと

わたしは明星(ほし)より早く家を出た

清らかな けがれを知らぬ手で

囚われの畑地に

いのちの種を蒔いた ―

だが私はただ時と

良き思念と労力とをむだにしただけ……




草を食め 平和の民よ!

名誉の呼びかけも汝らを目ざめさせぬ

自由の賜(たまもの)が家畜の群れに何の用があろう?

かれらは屠るか毛を刈らねばならぬ

彼らが代々(よよ)受け継ぐ遺産は

鈴をつけたくびきとむち




プーシキン

(小澤政雄 訳詩集 『露滴集』より)

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