生徒会の一存 第9話「私の生徒会」

この回を見れたことだけでも、8週間も我慢して付き合ってきた価値はあった。それくらいの神回。


逆に言えば、この回を作るためだけに、花田十輝はこの作品の脚本をやっていたのではないだろうか。なんて、そんなことも思ってしまいたくなるw



バンから、この作品が「生存」だと思えないようなしっとりとした雰囲気。どうやらここは杉崎鍵の過去話にリンクした伏線のようだが、それを脇に置いておいて、本編は知弦の担当回。



それでもAパートは、いつも通りのギャグパート。ところが全然いつも通りではなく面白かったのは、映像も頑張っていたしセリフの掛け合いも上手く書けていたからだろう。このクオリティを他の回でも見せて欲しかったw





書をしようということで、今回は各ヒロインの読書に対するスタンスを順番に紹介していく。まぁ知弦以外の三人は当然、そうなりますよねー、といった展開。


『走れメロス』はガチだと思う。そもそも古代ギリシアなんてホモの横行していた時代なわけで、なおかつ彫刻等の美術では青年男子の裸体にこそ最も美的価値を見出していたような文化だ。太宰治がどこまで古代ギリシアの文化に精通していたかは知らないが(自分は日本文学はあまり詳しくない。メロスは読んだけどね)、このメロスとセリヌンティウスの友情や、走って行く中で服が破れて行って全裸になっちゃうような光景を前に、腐女子の方々があらぬ妄想をたくましくするのは、至極当然だと思う。


また、「1週回って絵本に還る」というのも大いに同意したい部分。大人になってから読むと、多くの絵本の、芸術性の高さに感心する。もちろん、くりむは1週回ってなどいないので当てはまらないがw




深夏のターンは結局デスノネタに走ってあまり掘り下げられなかったのが残念だが、このキャラの場合は仕方ないだろう。この子のターンはむしろ、Bパート冒頭で、杉崎に突っ込みを入れるシーンだ。




真冬に関しては今回も素晴らしいズレっぷりが面白い。やはりこのキャラは最高に好きだ。会話も一番盛り上がるし、ギャグとして膨らませやすいのだろうね。それに加えて今回は相当、動きが良かった。他のシーンについても言えることだが、今回はなんだかいつもよりも、コンテ段階のアイディアが豊富で面白い。





回のメインである知弦のターンも、最初は他のヒロインと同様のコミカルかつSっ気たっぷりの恐怖感溢れる描写。それはいいのだけど、そのあとの握手シーンはけっこう本気でドキドキした。ここは、無言無音の演出がいい効果を発揮していたと思う。


ラブコメ的には、この、本気で恋に落ちてしまいそうな知弦の笑顔と、どぎまぎさせられるシチュエーションでしっかり煽っておいて、他の3人がヤキモチを焼くというなかなかおいしいシーンになっていた。しかし今回はこれがBパートの展開に通じる伏線であったということで、この構成は上手かった。


手を握ることで相手の心理状態を知り、またそれに影響を及ぼすことができるというのは、「おおきく振りかぶって」で象徴的に取り上げられていた行為だ。今回も直接的な言及こそ終盤の杉崎のセリフまで待たなければならないが、すでにAパートの時点で、知弦の手から不安や恐れの気持ちを感じとっていたらしい杉崎はさすが主人公といったところ。また杉崎に勇気をもらった知弦の「ありがとう」が胸を打つ。





つて親友に裏切られた知弦。アバンでの、心の傷はそう簡単に癒えるものではないといったセリフが、知弦本人のことを言っていたのだと判明する。


知弦が奏に何をされたのか、具体的なことはだいぶぼかしてはあったものの、橋からカバンの中身を投げ捨てる絵は非常にショッキングだった。あれはいったいどういう光景なのか。もし、当時の二人の関係を象徴的に描いたイメージ映像ではなく、本当にあんな場面が過去にあったのだとしたら、恐らく知弦に隠れて嫌がらせをしていた奏を、知弦が発見してしまったという状況なのだろう。想像するだに恐ろしいシーンだ。


これだけの描写でも、知弦がどれほど深い傷を負ったかというのは想像に難くない。しかし、具体的にそれが癒されるシーンをまったく描かなかったのは、とても象徴的だと思う。


すなわち、たったひとつか二つのきっかけだけでは、そうそう心の傷をふっきれるはずがない、ということである。例えば誰かに暖かい言葉をかけてもらえたとか、自分で意識変革を試みたとか、傷を癒したり忘れたりする一歩一歩はたしかにあったろう。しかし、自分で振りきれたと思っていても、なかなか思い通りにはいかないというのは、知弦自身の言葉だ。恐らく知弦を癒すことができたのは、ただ時間だけだったのではないか。生徒会で出会った素敵な友人たちと過ごした時間。一朝一夕では解決できなかった心の問題が、ある程度長い年月を経たことによって、知弦の中でも、奏の中でも、自然と解きほぐされて行った。その最後の一手となったのが、奏の手紙と、杉崎の手のぬくもりであったということだろう。




今回の幕引きを、ポーズを取るのではなく、ポーズにならないうちに空の光景へとパンアップしていったのは、素晴らしく美しい演出だった。今日はおしまい、の合図ではなく、明日も晴れますように、というおまじない。くりむの掲げた手は、空に届けとばかりに高く伸びていた。






度シリアスムードへ展開していったドラマを、再びコミカルに引き戻すタイミングの取り方は上手かった。ここは、シリアスシーンが、生徒会メンバー同士ではなく外部のゲストキャラとのドラマだったことが幸いしていたと思う。テーブルの下に隠れながら、次々と墓穴を掘って行く様子はじつに面白かった。


もちろんここは完全なギャグパートに戻ったわけではなく、しっとりと暖かい空気の流れる印象的な展開。杉崎が見境が無いというのはいまさらというか、占うまでもないという深夏の指摘がごもっともなのだけど、見境のあるなしを4人ともけっこう気にしているのだというのが描かれていたのが、今回のご褒美でしょう。思えば1話の頃にくらべて、みんなだいぶ杉崎に惚れてきてる。最終回でのハーレム実現へ向けて、突っ走って欲しい。





Dはまた曲が変更。ラジオでも宣伝していた”3曲12バージョン”の3曲目ということになる。今日、「妄想ふぇてぃっしゅ」のCDを買おうか迷って手に取って見たのだけど、なんか一番聞きたかった「がんばれくりむver.」が入っていないっぽかった。サントラに収録とかそういう話になるんでしょうか。それともキャラソン発売フラグ?w



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体験版攻略完了。RPGパートは新しいスキルやセリフが見れて満足。そしてクリア後イベントは全俺の妹、灯(バナー絵の子)とのイベントシーンで大満足。まきいづみさん好きすぎる。

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