夏のあらし!春夏冬中 第9話「淋しい熱帯魚」

こういう話が見たかった。


筋と関係の無いコント回が続いた後だけに、余計にドラマティックに感じる今回のエピソード。シリーズ序盤から、主に潤の視点から描かれてきたあらしの影の部分に再びスポットをあて、はじめとあらしの対峙を描くことで、ストーリーに大きなアクセントを加えてきた。



あらしたちが夏の間しかいられないというのは1期の頃から繰り返し語られてきたことだが、それが、夏になれば会えるということを意味しない、ということが初めて明かされた。ここに来て、1期の頃から麦人さんのナレーションで語られていた内容が、極めて重要な伏線として機能し始めた。






うして来年になったらあらしたちに気付かなくなるのか、そこに合理的な説明が加えられていないだけに、我々としてははじめの気持ちに同情せざるを得ない。どうしてこの日々が今年だけに限定されているのか。ちゃんと説明してくれないと納得できないだろう。


これはしかし、大人の言い分に納得できない子供の理屈であることは、作り手がかなり意図していることだろう。いま目の前のあらしたちがどんなにリアルに見えても、それが幽霊という極めてあやふやな存在であるだけに、一度関係が断ち切られてしまったら、記憶や感覚までもあやふやに、場合によっては完全に忘失してしまうのだろう。しかしそれをはじめに言い聞かせたところで、はじめはそれを認めようとしない。そんなことは彼の純真な意思が許さない。





の危うい関係性にはじめて切り込んで見せた今回のエピソードでは、年上の女性に恋をする思春期の少年、という構図を、ようやく見せてくれることとなった。初恋は叶わぬのが道理。否、叶わぬ恋をするのが男子の初恋というものである。だが今作の面白いところは、あらしの方も恋愛経験のある大人の女性とは言い切れないところ。そして、はじめにせよ山代氏にせよ、男性からのアプローチにまんざらでもないと思っているらしいところか。


山代とデートに行き、カフェで話をしているときのあらしは、セリフからも映像からも、どこかばつの悪そうな、違和感が伝わってきた。あまり真面目な話にならないよう、ことさら「照れるなぁ」と明るく振舞って見せていたが、とくに映像に関して、舞台の雰囲気や会話の流れからすれば明らかに空気を読まない演出で話をぶった切っている。これは最初、カット割りや演出が失敗しちゃってるのではないかと思ったのだけど、あらしの恋愛経験の無さや後で語られる彼女の考えが活きてくるよう、意図して作られているのだろうと思う。山代だけでなく視聴者をも、うまくはぐらかそうとしているかのようだ。






して今回、初めてあらしとはじめの関係に亀裂が入ったが、ここでははじめがどう思うかということよりも、あらしの気持ちのほうに焦点をあててくれたほうが、ドラマ的には面白そうだし、今作ならではの特色も出せそうだ。次週以降どんな展開で描いてくれるか、期待大だ。そろそろ潤にも本気を出してもらいたいトコロ。



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