にゃんこい! 第12話「天国は待ってくれる?」&シリーズ感想

2期やりたいのはよーく分かるけどさ、ちと、あざと過ぎないですかw


・・・え、ホントにあるんですかお父さん!?




の真偽は置いておいて、とにかく最終回なのに極めていつもどおりの「にゃんこい!」だった今回のエピソード、非常に楽しめました。


とりあえず、テレビアニメにおいて、予定された話数で納得できる幕引きができたというのは、個人的に高く評価したい部分。今作の場合は回収しなければならない伏線がほとんどない、割と単純に楽しめるタイプのコメディだったということで、恋物語の結末とか、解呪の完成とか、そういった真に最終エピソードを飾るべき展開を先送りにしてしまっても、さほど問題にならないタイプの作品であった。だから、中途半端と言えばその通りなのだけど、それが許される作風であったし、かつその作風を最初から最後まで徹底して貫きとおした作戦が成功していたと言っていいだろう。


とくに、ストーリーの主軸にあたる部分に関しては、やろうと思えばもっとシリアスな方向で盛り上げることはできた。しかし、12話という短い尺の中でこの作品に一番合ったスタイルを追求した結果の、この出来映えだった。映画などもそうなのだが、ギャグだ恋愛だミステリーだと無理に詰め込んでも限られた時間の中で出来ることは限られているので、あくまでエンターテイメント作品として、限られた方向性の上で観客を楽しませるスタンスで作品を作ったのは、大正解だ。




の、尺と作風の問題は、芸術的価値の高い作品を見たいと思っている自分にとっては、けっこうもどかしい部分なんですけどね。


自分が映画を好きではないのは、結局、映画はあくまでエンターテイメント向きの媒体だからだ。芸術としては映像美を追求することはできても、深い哲学性を持ったストーリー展開を取ることは時間的な制約から不可能で、そこに映画の限界があると思う。それとまったく同じことが、1クールアニメについても言える。総合的には映画より多少長い時間を本編に当てることはできても、やはりいかんせん話数が少なすぎるので、純粋なエンターテイメント作品にこそ、向いていると思う。


「にゃんこい!」は、そういう観点から言えば、深いストーリー性などハナから求められていない作風を貫くことで、エンターテイメントとして、与えられた尺の中で最大限、動き回って見せた。この一貫したスタンスと、随所に散りばめられる作り手の発想や創意工夫が、「にゃんこい!」を傑作たらしめた要因だった。ただ漫然と漫画の映像化を行っているのではなく、アニメにしかできないやり方で面白さを追求しきっていた、その点を非常に高く買いたい。




ャラクターについて、


まずヒロイン連中は、見た目が可愛らしいというのは確かで、とくに今期アニメの中でもかなりクオリティの高かった映像表現に支えられて、じつに生き生きと動いていたのが好印象だった。


それに加えて今作の場合は、他の作品以上に、声優の力量が大きく影響していたと思う。小林ゆうの暴走ばかりが目立つ印象があるけれど(ここは画伯本人よりも、この暴走を許可した監督こそ称賛されるべきw)、しかし各キャラそれぞれ、アドリブを交えながら素晴らしい演技が出来ていたと思う。水野楓は井口の萌えボイスのおかげで破壊力がすごいことになっていたし、双子をやっていた戸松遥も、定番のツンデレ演技はもちろんのことながら、琴音ちゃんの電波っぷりを見事に表現できていていい仕事をしていた。ニャムサスのふてぶてしさ、タマやハルヒコの軽薄さ、デブ猫チャトラ等々、この声優だからこそ輝いていたと、胸を張って言えるだけのモノを聞かせてくれた。


そしてなんといっても、浅沼晋太郎の高坂潤平は見事だったと思う。早口でまくしたてたり叫んだりアドリブ入れたりと、縦横無尽の活躍だったのだけど、あのすさまじいテンションの小林ゆうと並んでまったく遜色ないインパクトを提示できていた第4話なんかは拍手を送りたい。いままであまり馴染みの無かった声優さんなので、今後はちゃんと頭に刻んでおこうと思った。


今作はその映像表現において、ありったけのアイディアと工夫を注ぎ込む妥協を許さない姿勢が素晴らしいというのはすでに何度も書いてきたことだが、それとまったく同じ姿勢が、キャラクターを確立させるための声の要素についても見て取ることができる。




の作品は、あくまでキャラクターとシチュエーションで魅せる作品である。キャラクターが魅力的でなければ成立しない作品であるし、そのキャラクターをどう動かし、どんなシチュへと持っていけるかというのが、作品の脊髄にあたる部分だ。そのことを、作り手はよく分かっていたと思う。


今のアニメは、手を抜こうと思えばいくらでも抜けるし、手の込んだものを作ろうと思えばどこまででも追及することができる。とくに今期は、アニメスタッフの力量や意気込みが差異としてはっきりと作品に表れているように見える。そんな中で、言ってしまえばただギャグとラブコメをやっているだけの娯楽作品であるのに、否、娯楽であるからこそ、アニメの持つ様々な要素すべてにおいて高いレベルを追求し続けた「にゃんこい!」。このアニメ作品と、その制作スタッフに、心からの敬意を捧げたいと思う。


楽しかった。お見事でした。完敗。願わくは、近いうちに2期の放送をよろしくたのんます。



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この記事へのコメント

通りすがり
2009年12月18日 17:41
浅沼さんはもともと劇団の演出・脚本が本業だそうで、とある魔術のいんでっくすたんの脚本なんかも書いてるそうです。
自分はゼーガペインが好きだったので、それ以来注目してます。
実力が伴えばですが、こういう多彩な方には多方面で頑張ってほしいですね-。
おパゲーヌス
2009年12月18日 18:29
>通りすがりさん
そうなのですかー。情報どうもありがとうございます。ゼーガペインも借りてきてみるかなぁ。

実力のある人が活躍するのは見てて嬉しいですね。2期はもちろんですが、他作品でも今後の活躍に期待します。

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