そらのおとしもの 第12話「逃るること叶わぬ螺旋回廊」

うがぁぁ。今回が最終話だと勘違いしていて、あまりのバッドエンドに死にそうになった。待て、しかして希望せよ!


いや、だってさぁw 12話完結で次々と他の作品が終わってく中で、これだけ13話モノだとか思わないでしょう?その上、いかにも最後ですってな具合にSE付きのOPが流れて、オマケに原作者のイラストがEDに使われて。どんな罠だよっていうww


とにかく、Cパート途中までは、ここで終わりでも(嫌だけど)作品としては成り立っていたと思える展開だった。最後の最後に敵っぽいのが出てきてようやく「あれ、続くの?」と。頭が混乱した。まぁ、次週もまだ見れるということは嬉しい誤算なわけで、バッドエンドを回避する大逆転を、智樹とイカロスに期待できるということだ。





航海時代、および日本の鎖国にまつわる歴史に関しては、自分は門外漢なのだけど、日本人が奴隷として連れて行かれたというのは事実なんだろうか?少なくとも秀吉がイエズス会を追い出しにかかったのは、日本人嫌いの偏狭な人物が日本管区のトップに立ったからだと読んだ記憶がある。


とはいえ、野蛮な西欧人どもが大量のアフリカ人を奴隷として使役したのは紛れもない事実。黒人の母親が子供を連れて行かれたことに涙するのを見て、「黒人にも親子の情があるのか!」なんてびっくりしてたような奴らですから。元来、奴隷制というものは、一般に想像されているほど非人道的な制度では無かった。それがいつの間にか、まるで鬼畜の所業みたいな印象で奴隷制が語られるようになってしまったのは、確実に、大航海時代から近代にかけてのヨーロッパ人のせいだ。


そういう意味でシナプスの住人は、文明と神の名を語る野蛮人であるところの往時の西欧人に、イメージが重なる。バカとハサミは使いよう、などと言うが、智慧無き者のふるう文明と宗教の力ほど、凶暴なものはない。


地上人には想像もつかないテクノロジーを持ち、また天空と全世界の支配者を気取っているかのようなニンフのマスターは、そのまま、鉄と火薬と聖書を持って世界中へ航海に出たかつての西欧人の姿に見えるし、あるいはスイッチひとつで地球全土を灰に変えてしまう力を持ちつつある現代の大国の姿とも重なるようだ。「智樹がマスターだったら・・・」と語るニンフは、あくまで作られたモノであり、道具、あるいは兵器である。それを使う者の意志によって何にでもなるし、何でもする。そんな、道具としての悲哀を痛感させたのが、今回のエピソードだった。





から逃げ出した動物に追われた智樹が、壮大な捕りもの劇の末に容疑者として拘束されてしまうというのは、今作らしいおバカな暴走っぷりで清々しいまでに変態的な面白さがある。けれど、その事件の直接・間接のきっかけや、檻を破るイカロスの描写があまりにも悲しげで、ギャグシーンなのだけど笑いに身が入らない。


今作はただのギャグアニメではなく、根底にはむしろひどく悲しいシリアスな構図があって、その上にギャグや萌えのシチュエーションが築かれているという作品観がある。これはすでにずいぶん前から提示されていたことだったが、今回ほどそれが生きたエピソードはなかった。前述のとおり私は今回を最終話だとばかり思っていたので、なおさら、バッドエンドに突き進む中での壮大なギャグシーンが、笑いではない何かの感情を湧きあがらせていた。こんなに複雑な気持ちにさせられ、反応に困ってしまうギャグシーンは珍しい。


しかし、変質者ひとりつかまえるのに、なんで戦闘機が出動するんだよwww この徹底っぷりは見事すぎる。ほんと、自重しない作品だなぁ。





顔をテーマに据えていた今回のエピソードだが、智樹といいそはらといい、イカロスが憧れているであろう「人間の笑顔」が、素晴らしく魅力的に描かれていたと思った。「カタチから入ればいい」という智樹の言葉に不服そうだったり、表面上は何度も笑顔を見せていたニンフに「笑ったトコを見たことが無い」というイカロスの言動は、すごく意味深だ。


作り笑いではない、ホンモノの笑顔が欲しい。それが彼女の願いなわけだが、ではどうして笑顔を欲しがるのか、人間らしくありたいと願うのか、その理由がはっきりしていない。マスターが喜ぶから、という言葉を額面通りに受け取るには、躊躇せざるを得ない。これはたぶん本編でも語られることは無さそうだから、視聴者側があれこれ想像を巡らすしかなさそうだ。逆に、その作業をしなければならない作品だと思う。




力炉、というのは、心臓のことだよね? やっぱりエンジェロイドも、胸のあたりに心臓があるのだろうか。恋をすると頭ではなく胸が痛くなるのは、人間の心が、頭ではなく胸にあるからだという話がある。あれは本当なのだろうか。似たような話で、女は子宮で考えろ、なんてセリフを吐くキャラクターがいたりするけど、あれはもうまったく未知の領域だ。少なくとも男子は、精巣でモノを考えたら絶対に間違う。智樹は一見、リビドーに忠実であるように見えて、実際はかなり自制していてすごいと思う。


あぁ、なんだかよく分からない記事になってきた。とりあえず、次週13話目に期待、ということで、強引に締めさせてください。MPがもうほとんど残ってない。



にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村
↑ランキングに参加中です。読んで良かったとちょっとでも思ったら、クリックしてもらえるとやる気でます^^


輝光翼戦記 天空のユミナFD
↑「天空のユミナ」待望のFD発売決定!全力で応援します!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • レイバン メガネ

    Excerpt: そらのおとしもの 第12話「逃るること叶わぬ螺旋回廊」 妄想詩人の手記/ウェブリブログ Weblog: レイバン メガネ racked: 2013-07-03 22:17