とある科学の超電磁砲 第10話「サイレント・マジョリティ」

メインヒロイン(←違ぅw)が精神的にも肉体的にも窮地に追いつめられる鬱展開のはずなのだけれど、どこまでも友愛の暖かさを真摯に描く感動的エピソードに仕上がっていて脱帽。





頭から、危険なおもちゃを手に入れて浮かれる子供たちの図。あー、とうとう手を出しちゃったか、佐天さん。。。orz


レベルアッパーが使用者に大きな危険をもたらすということで、佐天さんだけには使って欲しくなかった。モブだけにとどめておいてくれよー、と祈っていたのだが、あっさり使っちゃうとはね。しかも、どうせ使うならカッコいい能力バトルのひとつでも見せて欲しいと思っていただけに、葉っぱを飛ばすだけのショボい能力しか見れないとか、最悪のパターンじゃないかw 


ここは、能力を手に入れて自分にも力が奮えると過信した佐天さんが、早速ジャッジメントの真似事をし始める展開と予想してたんだけど、そんなことはなかった。まぁ、所詮レベル0がレベルアップしたからって、そうすぐにはすごいコトができるわけではなかったということ。ロボット飛ばしてた友人A(名前分からないw)も、練習したとか言っていたし。


しかし、佐天さん含めみんな能力がサイコキネシス系だったのは、初見の時点ではかなり残念だった。もっと千差万別の面白いチカラが発現して欲しかったので。まぁこれは、脳波パターンやネットワーク構築がうんぬんって話に直結する描写だったので、見終わった後にちゃんと納得できる設定。





天さんの言動が、犯罪や薬物の誘惑に駆られる思春期の子供の心理をよく描けている、ということを前回の記事で書いた。その観点から見ると、今回もやはり、佐天さんの描写の緻密さは注目に値する。


とくに、ドラマを盛り上げるためにいきなり佐天さんが昏倒するというような安直な展開を取らずに、その前に先に友人が倒れ、罪悪感に深くさいなまれた佐天さんが初春に助けを求めるシーンを挿入したことついて、ただ二人の友情を強調するためだけでなく、思春期の少女の揺れ動く心理を丁寧に描いてくれたという点からも高く評価したい。





はずみな冒険心から危険なことや法に触れることを行おうとするとき、往々にして人は、それがもたらすであろうリスクをあまりにも過少に考えすぎるきらいがある。時には、自身に危険が及ぶなどということを一切想定しないで、驚くほど無謀な行為に走る場合さえある。思春期の冒険的な遊びは常に、そうした無謀さと隣り合わせである。


簡単に言えば自転車の二人乗りだ。この行為はルールで禁じられているが、それは二人乗りをすることで事故の危険性が飛躍的に増大し、自身ばかりか周囲の人々にまで多大な迷惑をもたらす可能性があるからだ。ところが歩くのが億劫な若者は、そんな自明の事を想像できないはずがないにも関わらず、なんとも気楽に二人乗りを始める。そのとき、まさか自分たちが少しバランスを崩して倒れるかもしれないなどとは夢にも思わないし、そこに運悪く自動車が通りかかる可能性も、信じようとさえしない。これは何とも恐ろしいことである。いざ現実に不運な出来事が起こって、はじめて人は、自身の浅はかさを思い知ることになるのだ。


ところで、そうして事故を起こしてしまった際に、自転車をこいでいた自分が軽い怪我で済んだのに、一緒に乗っていた友人が命を落としてしまったとしたら、その人はいったい何を思うだろうか。自身の落ち度が我が身を危険に追いやるのは道理が通る。しかし自分のせいで、自分ではない誰かが最悪の被害を被ったとき、その罪悪感から受ける苦痛は想像さえ難しい。


レベルアッパーを使用した友人が目の前で倒れたのを見たときの佐天さんの心境は、まさにそうした類のものだろう。夢のような道具に潜む危険性。それを想定することが出来なかったのは、傍から見れば、知らなかったのだから仕方が無いと言うこともできよう。だが恐らく彼女は、予感めいたものであったとしても、レベルアッパーの危険性に気付いていたはずだ。だからこそ一人で使う勇気が持てなかったのであり、倒れるなんて思いもしなかったという彼女の言葉には、嘘が混じっている。



危険であることは想定できていた、しかしそれをあえて意識の中から消し去ってしまった。


「なぜこうなった?」


その自問が、佐天涙子の心の中では何百編と繰り返されていたことだろう。


それを思うと、佐天が初春に電話をかけたシーンのやり取りには、涙を禁じ得ない。初春が救おうと決意したのは、佐天の肉体だけではない。罪の意識を前に、拷問のような苦しみを味わっている佐天の、その心をこそ救って見せると言ってのけたのだ。


能力は、モノにしか働きかけることはできない。心に働きかけることができるのは、ただ心と心のみである。初春は、ほかならぬ佐天からそのことを学び、今度は佐天にそれを教えようというのだろう。その彼女の決意がいかなる行動に結実するか、それを次回の楽しみにしたい。



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