ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第3話

吉野屋先生と校長は、とっとと付き合うべきだと思う。



・OP変更!!


変更というか、正規版にばーじょんあっぷ。シャフト本気出し過ぎで噴いたw


宮本幸裕の手によるものだが、尾石・大沼両氏とはまた大きく異なる作風で面白い。素人の勝手な印象だが、尾石氏は止め絵やポージングのデザイン性・かっこよさに魂を込め、大沼氏はキャラの仕草や表情の見せ方にこだわり、一方の宮本氏は立体的な構図取りで奥行きにボリュームのある表現力を追求しているように見えた。語弊を恐れずにそのスタイルを評するなら、かなり大雑把に言って、尾石氏は絵画的、大沼氏は演劇的、宮本氏はアニメーション的な印象を受ける。


まぁもちろん、このOPだけでは到底、全てを言い当てられる材料になり得ないのは分かってるので、たぶんこの考えは後から大いに修正していかねばならないだろうとは思っている。正直、宮本幸裕はあまり注目してこなかったので(「絶望」シリーズや「まりほり」は個人的に評価が低いので、がっつり見てこなかった^^)、まじまじと彼の仕事を意識するのは今回が初めてだったりする。新房監督とシャフトが相変わらず手を広げ過ぎて自重する気配がないので、今後もますます活躍の場が増えるであろう人だから、これからはよく注目しておきます。



・今回のエピソードについて


今回のお話は、前回と同様に、Aパートではリアルタイム進行の劇を、Bパートでは回想という設定のストーリーが展開される。これが3期の基本的なスタイルなのでしょうかね。


新学期を迎えたということで、本来なら心機一転、希望とやる気がふつふつと湧き上がってくるタイミングなのだけど、そこでマイペースに足踏みをしているのがひだまりクオリティ。いまさらだけど、主要キャラのほぼ全員が何かしらドジっ子な要素を持っていて、それが親近感をくすぐる面白さにつながってるのだろうなぁと、改めて実感。模様替えした翌日に壁に頭ぶつけるとか、可愛いすぎるだろっ!w


それから今回は、脚本上の仕掛けとして、微妙に意図がすれ違うセリフのやり取りが、非常に高レベルで面白かった。分かりやすい部分では、ゆのが「甘過ぎる」と指摘するシーン。二人がそれぞれ別のことを考えながら会話をしていて、まったく異なる意図のもとに発せられた言葉が、たまたまタイミングが絶妙だったために、本来の意図とは異なる受け取られ方をされてしまう、という可笑しさ。コーヒーの場面だけでなく随所にそんな仕掛けが張り巡らされてて、その出来の良さに感心してしまう。大笑いしてました。


演出では、ひだまり荘の1Fに据え付けられているポストの使い方が面白かった。ポストが映されるカットごとに、その時の話題のメインになっているキャラの部屋のポストだけ、色が変えられるという遊び心。いままでもこういうのあったかな?気付かなかっただけかもしれないw でも、各キャラがどの部屋に住んでいるかというのが完全に頭に入っている3期だからこそ、活きた演出だと思った。とくに今回は冒頭から、それぞれが荘のどの部屋に住んでいるかというのが、わざとらしく提示されていたわけで。この冒頭シーンは、6人がこの建物に一緒に暮らしているのだというのを改めて印象付ける、いいシーンだった。




・乃莉となずなの出番について


せっかく登場した後輩二人の、出番の少なさが気になった。あまりにもわき役過ぎるだろうと。


この二人については近いうちに、お当番回で大きくクローズアップされるだろうとは思う。けれど、普通なら引っ越しと歓迎会が完了し、初登校を迎えた今回のエピソードこそ、新キャラを確立させるための絶好のタイミングだと思っていただけに、ちょっと肩すかしをくらった感じ。


しかし、ではどうして活躍の場が少ないのか、その理由を考えてみることにした。おそらく今回描きたかったのは、新入生の二人ではなく、ひだまり荘で初めて後輩を持ったときの、ゆのたちの反応をこそ描く回だったのだろう。


ひだまり荘ややまぶき高校の特異性は、ゆのや宮子たちの視点でとっくに描いてしまっている。それを改めて乃莉となずなにやらせても、デジャヴュを感じさせるだけであまり効果的ではない。しかし、初めて後輩を受け入れたゆの達の描写は、今このタイミングでしかできなかった。だから今回は、新年度を迎えて張りきり、ちょっと空回りしてしまう様子や、あるいは、まだ1年生感覚の抜けきらない戸惑いを描くのが主題であった。





それはそっくりそのまま、Bパートのテーマに受け継がれる。沙英とゆのの会話シーンでは、先輩としてお姉さんぶって空回りしてしまう沙英の様子が描かれることになった。ゆのから見たら沙英はすごく大人でカッコよく見えていたが、その実、ゆのの何気ない一言にショックを受けたり、無理をしてブラックコーヒーを飲んでかっこつけていた。


得てして、先輩なんてそんなものである。後輩視点の補正ですごい人物に映るけれども、たった1学年の差でそこまで大人になっているはずが無く、ただ後輩の前では良き先輩でありたいというささやかな想いで、大人っぽい振る舞いをしているに過ぎない。そんなハリボテのやせ我慢の連鎖が、先輩から後輩へ、そしてそのまた後輩へと繰り返されてゆく中で、尊敬や伝説や伝統の類が形成されていくのである。ちょっぴり情けなくも微笑ましい青春時代の人間関係が、非常に上手く表現されていたエピソードだった。


恐らくゆのは、可愛い後輩を持ったことで、今度は自分がそのハリボテのやせ我慢を実行していかなければならない。教室を間違えて苦しい言い訳をしたりしていたのは、まさにその第一歩だ。そしてそんなやせ我慢が、彼女を大人へと成長させてゆくのであろう。うめてんてーが「今日から2年生」と告知していたのは、この第3期シリーズが、後輩としてのゆのだけでなく、先輩としてのゆのを丁寧に描写していくのだという宣言に見える。


これからゆのは、いったいどんな先輩っぷりを見せてくれるのか。きっとおっちょこちょいな微笑ましい光景を見せてくれるに違いないのだが、それと同時に、確かに先輩として成長してゆく彼女の姿を、暖かく見守っていきたい。


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<追記>

あらためて録画したやつを見てみたら、このOP、ディレクターは宮本氏だが、コンテは山村洋貴だった。ブラウン管のしょぼいテレビで見てるから、記事書いてるときはついつい見逃してしまっていた。


しかし改めて見てみると、この映像表現には惚れる。無数の☆がはじける際の描き込みとかビビる。

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