「今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?7」&今期の総括

「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さまの企画に、今回も参加させていただこうと思います。また、これを持って、2009年秋アニメの総評ともさせていただきます。

企画の詳細はこちら


さて、今期終了のアニメはこちらだそうです↓

そらのおとしもの
夏のあらし!~春夏冬中~
ミラクル☆トレイン
真・恋姫†無双(未視聴)
乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪
11eyes(未視聴)
秘密結社 鷹の爪 カウントダウン(未視聴)
うみねこのなく頃に(未視聴)
ささめきこと
クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者
アスラクライン2(未視聴)
空中ブランコ(未視聴)
けんぷファー
NEEDLESS(未視聴)
にゃんこい!
DARKER THAN BLACK -流星の双子-
WHITE ALBUM 後半(未視聴)
生徒会の一存
聖剣の刀鍛冶
獣の奏者エリン(未視聴)
天体戦士サンレッド 第2期(未視聴)
青い文学シリーズ(未視聴)
こんにちは アン ~Before Green Gables(未視聴)



この中で、視聴済みのものだけを評価させていただきますよ。全部で11作品。夏アニメが17作品(イヒを除く)だったことを考えると、今期は少なめです。アスクラとか11目とか、途中まで見て断念した作品があったからなぁ。

ちなみに、ここでの点数評価は、主に主観と相対評価で行っています。例えば、素直に面白かったら5点つけたり、もっと工夫して欲しいと思っても他作品より優れてると思ったら5点つけたりしてます。

また、「5点:とても良い 4:良い 3:普通(及第点) 2:惜しい。何かが足りないレベル 1:悪い 0:かなり悪い」という公式の指標に準ずるよう心がけるつもりです。



では早速まいります。

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夏のあらし!~春夏冬中~

ストーリー 4点

キャラクター性 4点

画 4点

演出 3点

音楽 5点

総合的な評価 2点

合計20点

はい、さっそくシャフトファンの色眼鏡はいりましたー♪

いやいやw シリーズ通しての感想記事でけっこう叩きましたけどね、あくまで根幹部分(=高山脚本回)に限れば、今期1,2を争う出来映えだったですよ?

今作は長編ストーリー1本と短編コント回の組み合わせで、コント回の出来映えが散々だったために、どうしても悪い印象がこびりついてしまったのが不運だった。それで総合評価を下げたわけだけど、まぁ、出来の良し悪しが回によってはっきりしてたなぁ。良い回はホント良かったので、それでけっこう甘く点数をつけました。文句は受け付けません^^



ミラクル☆トレイン

ストーリー 4点

キャラクター性 4点

画 0点

演出 1点

音楽 2点

総合的な評価 5点

合計16点


作画はほんとにひどかった。10年前の作品かよって思う。それに足を引っ張られるカタチで、序盤は本当に「何が面白いんだろう?」と思いながら、切るタイミングを見計らっていた。

、、、と思ったら、いつの間にか底なし沼にハマり込んでいたw 作品の世界観を「こーゆーもんだ」と受け入れた上で視聴できるようになると、思った以上に出来のいいストーリー構成と、予想の斜め上を行くギャグ演出にすっかり魅せられていた。アニメーションとしての出来が最低ランクであっても、脚本が面白ければそれで作品が成立してしまうのだという、典型的な作品だったと思う。

石田彰の演じる犬が、すごくいい道化キャラだったと思う。



乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪

ストーリー 2点

キャラクター性 3点

画 2点

演出 2点

音楽 4点

総合的な評価 3点

合計16点

この作品は、ヒロインにさえ萌えられれば勝てる(=見る価値のある)アニメ。お世辞にも出来がいいとは言えないのだけど、作品の方向性がブレていなかったのはそれだけで一定の視聴者層を掴まえておくことができるわけで、作り手の作戦通りといったところ。高得点ではなく、無難に平均点を取りに来た作品だったでしょう。この監督はいつもそういうスタンスだよね。

OPだけは素晴らしかった。曲も映像も、他の優秀な作品に一歩も引けを取らない出来映え。なんでこれだけのクオリティを本編でやらなかったのかね。



ささめきこと

ストーリー 4点

キャラクター性 4点

画 4点

演出 5点

音楽 5点

総合的な評価 5点

合計27点

見事だったんではないかな。動きのある劇ではないのでどうしても絵づらは地味だけど、その代わり脚本と演出で魅了してくる作品。一部で高評価のホワルバを見ていない自分にとっては、今期一番見ごたえのある演出を提示してくれていたのが、この作品だった。

倉田脚本のすごさを改めて痛感したし、画面の構図やさり気無い心理描写でセリフ以上に語らせる映像表現も見事だった。また何より、音の使い方が近年のどんな作品よりも巧かった。良い曲を揃えているアニメは多いが、それを演出として巧みに活用することのできている作品は、意外と少ない。


クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者

ストーリー 4点

キャラクター性 3点

画 4点

演出 4点

音楽 5点

総合的な評価 3点

合計23点

すっっごく良かった。。。最終回以外はw

最終回のまとめ方さえ間違えていなければ、ストーリーに5点あげてた。1期はエロと乳で売っていた作品が、2期になってエロとかどうでも良くなるくらい、ストーリーとアクション描写で魅了する作品になるなんて、予想だにしなかった。ひとつのエピソードを各話ごとに分断するストーリー構成は珍しいスタイルではあったが、毎回燃えどころをしっかり見せておいて、なおかつ次が見たくてたまらなくなるよう仕組んであって素晴らしかったと思う。作画も1期の頃に比べて格段に良くなっていて、アクションシーンのコンテはいつも非常にレベルが高かった。

1期の頃から神だった音楽は、2期になってさらにレベルアップ。壮大なテーマ曲を始めとする見事なBGMに加え、OPとEDの曲がまた素晴らしい。横山克の名前は今後注目しておこうと思う。


けんぷファー

ストーリー 2点

キャラクター性 3点

画 1点

演出 1点

音楽 3点

総合的な評価 4点

合計14点

うーん、どうしても出来の悪さから低い点数をつけないといけなくなっちゃうんですが、個人的にはなかなか楽しめた作品だった。名塚佳織の艶っぽい演技が聞けるというだけで非常に価値のある作品だったし、本当に滅茶苦茶な展開(とくに最後の2話)が、逆に爽快だった。せめて作画のクオリティがもっと高ければ良かったのに、もったいない。これほど挑戦的な作品が作られるようになった点に、これまでの、そしてこれからのアニメ界の動向を占うカギが隠されているような気がしてならない。

歓喜の歌が流れだしたときはホント、どうしようかと思ったw 謎の感動で涙が出そうになった。


にゃんこい!

ストーリー 4点

キャラクター性 5点

画 5点

演出 5点

音楽 4点

総合的な評価 5点

合計28点


今期1,2を争う作品でしょう。エンターテイメント作品として、1カットごとに注ぎ込むアイディアの量は尋常じゃなかったし、それを終始クオリティの高い作画で支えていた。実験的な要素が強かったけどそれをあざとく見せない、純粋に出来の良いアニメだったと思う。

ストーリーはあって無いようなものだが、それでも主軸のネコ地蔵事件にラブコメ要素とギャグを上手く織り交ぜつつ、その中で魅力的なキャラクターを存分に動かしていた。

それから、声優の功績は大。テンションが高く聞きごたえのある演技には毎週さんざん、楽しませてもらいました。


DARKER THAN BLACK -流星の双子-

ストーリー 4点

キャラクター性 4点

画 5点

演出 5点

音楽 4点

総合的な評価 3点

合計25点

最終話後のブロガーの反応が面白かった。ちゃんと考えて見ないと、わけが分からずに「未完結」と評してしまいたくなる作品。とにかく難解でしたねぇ。自分は、3期とか劇場版を待たなくても、この終わり方でケリがちゃんとついてると思う。ただどういうケリがついたかというのが、人によっていろんな意見が出てくる終わらせ方だったのは間違いなく、伝えたいことが伝わらない幕引きの仕方は個人的にはあまり好きではない。悪い意味で日本人らしい作品だなぁと思う。エヴァとかもそうですが。

映像演出の見事さは、いまさらくどくどと語るまでもないだろう。アクションも素晴らしかったが、ヒロインの表情の描き方が強く印象に残る。



生徒会の一存

ストーリー 2点

キャラクター性 4点

画 2点

演出 2点

音楽 1点

総合的な評価 5点

合計16点

出来は悪かった。けど、なぜか今期はこれが一番好きだった。

キャラがいいというのは大きいとは思う。けどそれだけなら他の作品に埋没してしまうわけで、キャラを見せるだけにとどまらない何かの魅力が追求できていたのは、間違いない。それが何なのかと問われると、困ってしまうのですけどね。最終話のレビューでは一応解明を試みてみたけれど、当を得ている自信はまったくない。

新人声優の起用はグッジョブだった。それぞれキャラにあってたし。WEBラジオも、この作品だけは聞いていた。彼らの今後の活躍に要注目。


聖剣の刀鍛冶

ストーリー 4点

キャラクター性 4点

画 4点

演出 3点

音楽 3点

総合的な評価 5点

合計23点

1クールという尺の中でどうしても設定を放置したまま終わらせることになってしまい、それがひどくもったいなかったが、極めて出来の良い作品だったと思う。アクションシーンを中心に作画はすごく良かったし、キャラも魅力的によく描けていた。脚本は、序盤はひどくまだるっこしかったものの、そのもどかしさを上手くスパイスとして活用した中盤以降の展開は見事すぎた。

ブロガーの間では、主人公の言動に対する批判的な突っ込みが多くてひどく戸惑ったのですが。そこで何が語られているかを考えもせずに、ノリで揚げ足取りをするような態度が多く見られたのが残念でならなかった。




作品の評価は以上ですかね。それでは引き続き、各賞の発表に移りたいと思います。


ベストキャラクター賞

セシリー・キャンベル(「聖剣の刀鍛冶」)

「聖剣の刀鍛冶」という作品を全身で象徴したキャラクターだったと思う。「聖剣の刀鍛冶」は、いかにこのキャラを描くかというのが肝であり、すべてであった。そしてそれに応えられるだけのキャラクターに成長してくれたと思う。今期の作品群において、これほど愛を込めて描かれ、視聴することができたキャラは、この子だけだった。個人的な思い入れ(セシリーが叩かれる風潮に対しての反論)も込めて、選ばせていただきました。

この部門は毎回、悩むんですけどねぇ。DTBの蘇芳、にゃんこいの潤平や楓、生存の真冬等々、候補はたくさんいました。


ベストOP賞

「ツキアカリのミチシルベ」(「DARKER THAN BLACK -流星の双子-」OP)

ぜったいみんな選んでるから、嫌だったんだどw

しかし、今期はほんと、OPといったらDTBって感じだった。曲の良さはもちろんのことながら、やはり列車で旅をするというノスタルジックな雰囲気が印象的なOP映像が、大きな功績があったと思う。

今期はいいOPけっこう多かったですけどね。クイーンズブレイドのOP曲とか一番好きだったし、映像込みなら乃木坂やそらのおとしもの、生存も良かった。うーん、1個に絞りたくないねぇ。



ベストED賞

「上上下下左右左右BA~がんばれくりむver.~」(「生徒会の一存」第5話ED)

これしかない。インパクト大きすぎ。理由は昨日の記事にも書いた通り、アイディアの勝利。

今期はEDもイイものが揃ってたよねぇ。パンツが飛んだEDはアニメ史に残る伝説になりつつあるし、夏のあらしのドラクエ風味の曲&映像も好きだった。曲の良さで言ったら断然、ささめきことやにゃんこいだし、クイブレもブラスミも素晴らしかったなぁ。

オタクって、すごく耳や目が肥えてると思うんですよ。それが、OPやEDの曲の良さ、映像表現の見事さに反映されていると思う。受け手のレベルが低ければ作り手は別に頑張る必要がないわけで、これだけ豊富なバリエーションの名曲が揃っているアニソンというのは、そのまま、日本の若者の芸術的感性の豊かさを証明していると思う。


ベスト声優賞・男性

浅沼晋太郎(「にゃんこい!」高坂潤平役)

前述の通り「にゃんこい!」という作品は声優の頑張りが非常に大きな威力を発揮していたと思うのだけど、その筆頭が主役を張ったこの人だった。ラジオ等での暴走をそのまま作品に持ち込んだような小林ゆうの演技と、対等に渡り合うだけのインパクトを提示していたというだけでも拍手もの。この人が潤平をやったからこそ、ヒロイン勢はもちろん、「にゃんこい!」という作品が確立できた。そう評価している。


ベスト声優賞・女性

花澤香菜(「DARKER THAN BLACK -流星の双子-」蘇芳・パブリチェンコ役)

今期は当たり年でしたね。直前の「化物語」千石撫子役で大きな印象を残したトコロで、「DTB」と「こばと」のヒロインに抜擢されたという幸運が、彼女に大きな風を運んでくれた。ちょうど夏にブレイクした伊藤かな恵とセットで、清純派美少女役声優としての地位をほぼ確立したと、個人的には思ってる。今後が楽しみな声優さんですな。

今後が楽しみといえば「生存」のヒロイン勢もそうで、とくに本多真梨子(桜野くりむ役)と堀中優希(椎名真冬役)の二人は特徴的な声質の持ち主なので、わりと活躍の機会は多そうだと期待している。同じように知名度が低かった中で抜擢された「けいおん」の主役4人のうち、目立った活躍が出来ているのが現状では豊崎愛生だけということを考えると、やっぱり特徴のある声というのは非常に大きな武器だと改めて思う。



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とりあえず、企画のほうは以上で。

以下、今期アニメの雑感。


今期は、前クールの作品が素晴らしすぎた分、燃え尽き症候群みたいなことになって、なかなか視聴に身が入らなかったのを覚えている。本格的に楽しめるようになったのは3話目以降とか、そんな感じで。そういえばニュースでも「今期は不作」みたいなことを書かれていたね。そんなことねぇよって反論しつつ、実際あまり心動かされるアニメが少ないというのは事実だった。

そんな中で一部のアニメ(レールガンとか)がもう一度、アニメに向かう意欲を焚きつけてくれて、また各作品とも加速度的に面白くなっていって、終わって見れば非常に楽しめた印象だった。




とはいえ、やはり出来の良かった春・夏クールの作品群と比べると、小粒なものが多かったり、あるいはその出来映えにムラを感じる。とくに作画に関しては、手抜きか、あるいは技術の逆行現象でも起こっているのではないかと思ってしまうような作品が、いくつもあったのが残念だった。夏なんて、「大正野球娘」を見て作画がいまいちとか言ってたんですよ。今期の作品と比べると、あれがどれだけ高いクオリティだったのか、思い知らされる。この不況で、アニメ界も息が切れたりしたのだろうか?


そんな中で、今期はJ.C.STAFFとAIC系列が非常に頑張っていたのが希望だ。「ウテナ」ファンとしてJ.Cには頑張って欲しいし、制作体制を分けているらしいとはいえ同時に3つの高クオリティ作品を輩出したAICには目を見張るものがあった。これに加えて、「きみとど」でしっかり存在をアピールしているI.G、番外編狙いで売上げの伸びそうなボンズ、経営方針が無謀すぎるが個人的に一番評価しているシャフトあたりが、当面のTVアニメ業界を引っ張る原動力になってくれるのではないかと期待をしている。そんでたまに京アニがスマッシュヒットを放てば、まだ5年はこの体制で戦えると思うのですよw


ニュースで取り上げられるほど大ヒットとなった作品(「マクロスF」「けいおん」「化物語」)を見れば、DVDやBDを買う視聴者層が、映像面の出来映えをこそ重視しているというのは明白だと思う。それを考えて、どんな作品においても、映像の質を追求する姿勢を取り続けてほしい。数年前までは多少作画が気合い入っていなくても、面白ければ喜ばれる風潮だった。それが今では、映像クオリティを追求する作品が高く評価される傾向に変化してきているという流れが、あるのではないか。「ハルヒ」のヒットがその流れを決定づけたと勝手に思ってるのだけど、その是非は置いておいても、今後は映像美を追求できる作品が勝つ時代になってくるという予測が、それほど見当違いだとは思わない。


2000年代の最初の10年が過ぎ去り、新たな時代が幕を開けるかもしれない本年。アニメがどう変化してゆくのか、発展するのかそれとも衰退するのか、その中で我々若者は何を想うことになるのか。それを考えながら、アニメという芸術文化と付き合っていきたいと思う。



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この記事へのコメント

2010年01月12日 08:30
こんにちは、いつもTB等でお世話になっています。ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人の管理人のピッコロでございます。

今回もお忙しい中、アニメ評価企画に参加して頂き本当にありがとうございました。早速集計に加えさせて頂きますね。

なお中間集計結果の発表は、1月27日(水)夜11時から放送のネットラジオで行う予定ですので、お時間がございましたら聴いて頂ければと思います。

それでは改めまして、どうか今後とも末永いお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

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