君に届け 第18話「千鶴の恋」

徹底的にコメディなのに、胸騒ぎが止まらない。




・進化する爽子スマイル


今回は、いや前回とかもそうだったかもしれませんが、でもたぶん今まで以上に、爽子の表情が豊かに、また大きく変化し続けるのが、見ていてじつに新鮮だった。


くるみ編以前の爽子は、普段は表情を変えないかわりに、ごく稀に見せる爽子スマイルが極上の輝きを放っていた。ところが今回などは、まぁとっておきの爽子スマイルこそ見せる機会が無かったけれど、その代わり笑ったりニヤついたり驚いたりひきつったりと、ことあるごとにコロコロと表情が変わっていく。そしてそれら表情の変化の、あまりに自然で、かつ大袈裟な変化をしていることに、驚かされる。


風早をはじめ多くの人と関わり、様々な想いを経験したということ。それによる成長は、爽子自身も自覚してそれを語るセリフが挿入されていたが、直接語られなくても、その表情を見れば一目瞭然だ。本当に、いい顔をするようになったなぁと思えて、爽子を見ているだけで微笑ましい。




・天候の変化と恋の行方


「真田くんのこと、好き・・・なんじゃないのかな」 


爽子がそうつぶやいたときに映しだされた河原のススキがあまりにも美しかったので、思わず息を飲んでしまった。今回は風景描写頑張ってるなぁと思って見ていたが、そのススキの絵は夕景の描写であって、その後要所要所で、空を印象的に描くカットが挿入された。


今回はこの空模様の描写が、そのままストーリー展開の雲行きを象徴していた。爽子が千鶴と龍の恋愛を無邪気に想像していたAパートでは、夕景の描写や星空の描写で、あまり雲の無い、晴れやかな空が描かれている。あるいは月の描写で雲が出ているが、基本的には、月明かりに照らされた美しい夜空の印象に、影はない。


しかし、Bパートに入り千鶴と龍の関係の複雑さが明らかになってくると、途端に空の中に占める雲の割合が増してくる。それらの雲は影が次第に色濃くなってゆき、最終的には雨を降らせることになるのだが、その雨がストーリーの暗転を示すものであるのはすぐに分かるとして、そこにいたるまでの空模様の変化がさりげなく描かれていた点に、注目してみると面白い。




・主役は誰だ


さて、そんな空模様の変化が象徴しているモノは、一体何か、という話になる。単純にストーリーの雰囲気を巧く表彰しているというのは間違いないのだが、そのストーリーが”何によって動いているか”が、今回のエピソードにおいては極めて重要だ。


今回のサブタイトルは「千鶴の恋」。当然このタイトルからは、爽子と風早のドラマはいったんお休みして、千鶴のエピソードをやりますよという宣言に見える。しかし、こと千鶴に関して言えば、わざわざ天候を崩す必要性は皆無なのである。雨を降らせて陰鬱な空気感を演出したということは、千鶴ではなく明らかに龍に視点を当てているわけで、今回の、そして恐らく次回以降のエピソードは、まず間違いなく「龍の恋」を描くストーリーになりそうだ。


親友の複雑な恋愛事情を目の当たりにして、爽子は一体どう考えるのか。それももちろん気になるが、しかし真田龍というキャラクターの魅力を何度も見せられてきた身としては、爽子のことを放っておいてでも龍に肩入れしてしまいそうだw 


一見コメディ回に見えて、なんとも油断のならない展開に突入してきた今作。次週以降も楽しみにしたい。



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