バカとテストと召喚獣 第7話「俺と翔子と如月グランドパーク」

「超電子頭脳!」に大笑いしてしまったw



・満を持しての監督担当回


お世辞にも高いとは言えない作画クオリティにも関わらず、ほぼ毎回、名のあるアニメーターをコンテ・演出に起用することで、映像的な魅力を獲得することに成功していたこの作品。おかげで、奇抜とされるシャフト演出の代名詞的存在であった大沼心が担当した第1話が、もっとも無難な回だったという不思議現象が発生していたわけだが、今回はその第1話以来となる大沼氏のコンテだった。


第1話はどうしても無難にせざるを得ないというのは理解できるとして、それ以来ちっともコンテ切ってくれなかったので寂しかったのだけど、今回はエピソードの質から言って、作画的にもシリーズ中最高に気合いを入れようとした回だったのだろう。ここで満を持して大沼監督の担当ということで、今回はまず間違いなく、今作のクライマックスのひとつだったと言っていいと思う。


ていうか総作画監督に加えて作監8人とかw 原画の人数も、いつもは数えてすらいないので比較はできないが、なんかやたら多かった印象。アニメ制作事情にはさっぱり疎いのでよく分からないけれど、かなり強引な制作体制だったんでは?w


EDもここぞとばかりに新バージョン。こういうサプライズは大好きだし、大沼氏のセンスもやっぱり好き。女子版とでも呼称すべきED映像だったが、なんか危険分子が混じってたなwww こういう笑いを狙ってくる部分も含めて、いいEDだったと思う。また見たいので、今後はエピソードによって使い分けてくれたりしないかな。




・なんだこの奇妙なシチュエーションは


今回は雄二と翔子のカップルを主役に押し立てたエピソード。本来の主人公たちの出番が非常に少ない上に、秀吉以外のヒロインがBパートまで顔を出さないという衝撃のシチュエーションに、ただただ唖然とするしかなかった。


宝探し回に登場したものの、その扱い方に不満のあったテーマパークのチケット。今回もなんの伏線やドラマもなくあっさりと翔子のモノになっていて、このあたりのネタは膨らませ甲斐があったと思えるだけに非常にもったいなくて残念なのだけど、それについては前々回の構成に対する不満であって、今回はアバンからさんざん楽しませてくれて見事だった。


いちいち抵抗して痛い目に合う雄二はもちろん面白いのだけど、それ以上に、敵の策略をかわそうと必死に知恵をめぐらせる彼の姿にこそ強く惹かれるギャグパート。さりげないツッコミひとつとっても、そのセリフの選び方がスゴい。


裏で工作を進める敵組織の計画を推理し、かつ翔子を無駄に焚きつけないようスレスレの配慮をしながら、もっとも諧謔にあふれたツッコミを入れて、危地を脱しようとする雄二。アニメにおいて、こんなにスリリングなボケとツッコミの応酬は初めて見たw


もちろん、そんなあがきが全て水泡に帰すのは、もはやお約束。




・バカップルと喜劇の終焉


今回キーパーソンとなったバカップルの二人。序盤に登場したときはただのギャグ要員だと思っていたら、Bパートに入ってからは本気で空気を悪くしにかかっていたのが、意外というか、作劇の観点から見ても違和感が大きすぎた。


というのも、今回は雄二と翔子を主役にして、いつも通りの一方通行な愛を描いて笑わせる回だというのが、Bパート途中までの認識だった。そこで翔子のウェディングドレス姿(超絶うつくしかった!)にドギマギするツンデレ雄二を見れて、あぁ、これは良いエピソードだなと思っていた。


ところが例のバカップルが、ギャグアニメの約束事から大きく逸脱してあまりにも空気を読まない言動を取り始めてから、一気につまらなくなった。当然であろう、無邪気にラブコメを楽しもうとしていたトコロへ文字通り冷や水を浴びせてきたワケで、それもちょっとしたドラマの起伏なんてものじゃなく、頭からバケツ一杯の水をぶちまけられたような気分で、興ざめも甚だしかった。


正直、この展開はどうかと思ってしまった。翔子をちょっと傷つけることで逆に愛が深まる様子を描きたいのなら、ここまで喜劇を台無しにする必要は皆無だったろう。




・ラストシーンと今回のお話


・・・ところが。その後の雄二と翔子の対話によるラストシーンで、あえて喜劇性をぶち壊してまで描きたかったモノが、やっと見えてきた。なるほど、こういうことだったのかと思って、思わず拍手をしたくなった。


翔子がなぜ雄二にこだわり続けているのか、それはずっと以前から疑問だった。原作ではどうか知らないが、少なくともアニメでは、翔子にしろ瑞希や美波にしろ、恋のきっかけに関する直接の言及はこれまで一度も無く、そのセリフの端々からおぼろげに察するしかなかったわけであるが、結局そこまで深い意図のある設定ではなく、ただ女子に振り回される男どもの図が面白いから、というだけの話かと思っていた。


しかし今回、やはり具体的に何があったかは語られないものの、どうして翔子が雄二に恋し、雄二がそれを頑なに拒み続けているのか、その理由というか、感情の一歩深い部分が、はっきりと提示されることになった。とくに雄二の心理が描かれたのは大きい。こんなに別嬪で、才能豊かで、何より心から自分を慕ってくれている少女を、残酷にも拒み続けるということ。そこには、自分ではなくあくまで目の前の少女を傷つけまいとする、彼のストイックな優しさがあった。


そんな雄二の考えをすべて見通した上で、改めて彼に恋をし直した霧島翔子。あぁ、なんだこのカップル、泣かせるじゃないか!




恐らく、ここまでの神回はもう望めない可能性が高そうだ、なーんて思ってしまう作品だけど、もう今回で完全にハートを掴まれたので、あとは全話くだらないコント回でも許せそう。それくらい、良いエピソードでした。


それでは、今回は以上です。


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