デュラララ!! 第7話「国士無双」
最強は誰だ!?
・今回はしずちゃんのターン
先週の予告から、今回が平和島静雄の担当回だと分かっていたのでそれはそれは期待していたんだけど、予想以上に純朴で人間臭いしずちゃんは大いに株を上げた。見た目や言動の危険さ、恐ろしさに引き換え、ナイーブであったり微笑ましい内面を持っているのはセルティと同じ。しずちゃんとセルティが気が合うというのも、頷ける。
今回はそんなしずちゃんが、幼少時からの人生を振り返りながらため息をつくお話。まるでバーのカウンターに座って身の上話を語りかけてくるような親密なナレーションだが、独白ではなく実際にセルティに話しかけていたらしいと最後に明かされる構成は、技法としても巧いがそれ以上に、「他人と距離を取りたいくせに、一人ではいられない」という彼の人間性をぴたりと言い表している。
人生とは、あまりにも喜劇的な悲劇だ。彼の半生はまさにその象徴だろう。傍から見たらコメディにしか見えない彼の無謀な暴走と、そこから引き起こされる破天荒な結末。それは、傍観者たる我々をして大いに楽しませるが、同時に彼の心に無数の小さな傷をつける。その傷のひとつひとつが、人間が生きているという証なのだ。
喜劇的で無茶苦茶な半生を振り返りながらも、彼の背中は小さく暗い。そうして無数の辛い思い出や苦しい思い出を言葉やため息にして一緒くたにして吐き出し、また大きな息を吸い込んで、明日への一歩を踏み出す。平和島静雄は、そんな、あまりにも人間臭いイキモノである。
都市伝説の裏に人間アリ。それが、今作を貫くひとつの主題かもしれない。
・音響で魅せるエンターテイメント
今回はBGMといいSEといい、非常にノリノリだったなw もちろんそこは前述の通りの喜劇性を演出するという目的に加えて、とにかく叫びまくるキャラクター勢の演技を後押ししようということも、あったのだろう。とにかくしずちゃんは吠えるし、モブは吹っ飛ばされるし街は破壊されるしで、そりゃあ音響も頑張らざるを得ないw
それにしても、音というのは大きなチカラを持っている。とくに前半は少年・静雄の骨折奮闘大会だったワケだが、矢継ぎ早に繰り出される骨折シーンを盛りたてるコミカルなBGMが面白い。それもただ曲を流しっぱなしにするのではなく、カットごと、セリフごとの展開を計算してメリハリをつけているのが、とても芸が細かい演出だと思った。
そして極めつけはAパート終わりのアイキャッチ。道化オブ道化(なんじゃそらw)として大注目のキャラであり、平和島静雄の因縁のライバルでもある折原臨也の登場で、他人を小馬鹿にしたような心底腹の立つ笑い声を挿入してくるとか、ツボすぎますわ。
・最強は誰だ!?
ところで、やっぱり気になってしまう「池袋最強」の称号。今のところ、腕力では静雄、気力ではサイモン、戦略では折原、といった感じでしょーか?
ところが、ここにきて注目の新星が登場。いや、新ではないですがw でもきっと戦闘力はダントツで低そうな岸谷新羅が、なんと静雄と折原を手なずけているという不思議な現象が、今回描写された。天然なのか計算なのか知らないが、首なしのバケモノに色目を使ったりとかも含めて、この人はあまりにも怖いもの知らず過ぎるw
実際戦ったら3人にはかなわないが、戦わずして勝てそうなのが新羅。池袋最強トーナメントに、まさかの参入を果たしてくれた。この同学年トリオの描写は、今後も期待度大ですな。
それでは、今回は以上です。

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・今回はしずちゃんのターン
先週の予告から、今回が平和島静雄の担当回だと分かっていたのでそれはそれは期待していたんだけど、予想以上に純朴で人間臭いしずちゃんは大いに株を上げた。見た目や言動の危険さ、恐ろしさに引き換え、ナイーブであったり微笑ましい内面を持っているのはセルティと同じ。しずちゃんとセルティが気が合うというのも、頷ける。
今回はそんなしずちゃんが、幼少時からの人生を振り返りながらため息をつくお話。まるでバーのカウンターに座って身の上話を語りかけてくるような親密なナレーションだが、独白ではなく実際にセルティに話しかけていたらしいと最後に明かされる構成は、技法としても巧いがそれ以上に、「他人と距離を取りたいくせに、一人ではいられない」という彼の人間性をぴたりと言い表している。
人生とは、あまりにも喜劇的な悲劇だ。彼の半生はまさにその象徴だろう。傍から見たらコメディにしか見えない彼の無謀な暴走と、そこから引き起こされる破天荒な結末。それは、傍観者たる我々をして大いに楽しませるが、同時に彼の心に無数の小さな傷をつける。その傷のひとつひとつが、人間が生きているという証なのだ。
喜劇的で無茶苦茶な半生を振り返りながらも、彼の背中は小さく暗い。そうして無数の辛い思い出や苦しい思い出を言葉やため息にして一緒くたにして吐き出し、また大きな息を吸い込んで、明日への一歩を踏み出す。平和島静雄は、そんな、あまりにも人間臭いイキモノである。
都市伝説の裏に人間アリ。それが、今作を貫くひとつの主題かもしれない。
・音響で魅せるエンターテイメント
今回はBGMといいSEといい、非常にノリノリだったなw もちろんそこは前述の通りの喜劇性を演出するという目的に加えて、とにかく叫びまくるキャラクター勢の演技を後押ししようということも、あったのだろう。とにかくしずちゃんは吠えるし、モブは吹っ飛ばされるし街は破壊されるしで、そりゃあ音響も頑張らざるを得ないw
それにしても、音というのは大きなチカラを持っている。とくに前半は少年・静雄の骨折奮闘大会だったワケだが、矢継ぎ早に繰り出される骨折シーンを盛りたてるコミカルなBGMが面白い。それもただ曲を流しっぱなしにするのではなく、カットごと、セリフごとの展開を計算してメリハリをつけているのが、とても芸が細かい演出だと思った。
そして極めつけはAパート終わりのアイキャッチ。道化オブ道化(なんじゃそらw)として大注目のキャラであり、平和島静雄の因縁のライバルでもある折原臨也の登場で、他人を小馬鹿にしたような心底腹の立つ笑い声を挿入してくるとか、ツボすぎますわ。
・最強は誰だ!?
ところで、やっぱり気になってしまう「池袋最強」の称号。今のところ、腕力では静雄、気力ではサイモン、戦略では折原、といった感じでしょーか?
ところが、ここにきて注目の新星が登場。いや、新ではないですがw でもきっと戦闘力はダントツで低そうな岸谷新羅が、なんと静雄と折原を手なずけているという不思議な現象が、今回描写された。天然なのか計算なのか知らないが、首なしのバケモノに色目を使ったりとかも含めて、この人はあまりにも怖いもの知らず過ぎるw
実際戦ったら3人にはかなわないが、戦わずして勝てそうなのが新羅。池袋最強トーナメントに、まさかの参入を果たしてくれた。この同学年トリオの描写は、今後も期待度大ですな。
それでは、今回は以上です。

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