ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第10話 追記 (長すぎて、もはや追記ってレベルじゃねぇ)

今回はお話があまりにも良すぎて、本記事の感想ではあまり作品のディテールに触れることができなかったので、追記というカタチで補完しておきたい。

本記事はこちら↓
http://coffeemonster.at.webry.info/201003/article_15.html

※このエントリーはあくまで追記です。TBを送信する場合は、本記事のほうへ飛ばしてください。


コメント、気持ち玉、ブログ村への投票は、どちらのエントリーでも受け付けております。って、反応を促してるみたいでなんか嫌らしいなw ホント、読んで頂けるだけでも光栄ですので。長いですが、よろしくお付き合いください。


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・今回描かれた政治劇と、1121小隊のこと


リオが、イリア公女の妹らしいという設定は、すでに何度もほのめかされてきたことだった。もちろん、その詳細(アルカディア大公の隠し子であるということ、そして父が彼女に何をさせたがっているか)は今回初めて明かされることになったわけだが、その今回でさえ、直接的な言及は一切なしに、すべてが伝聞や仮定の話として語られ、おぼろげな輪郭しか提示されなかったというのは、興味深い。


あくまでカナタの視点から、この世界と人間たちを見守るという姿勢をとる今作においては、政治劇そのものは付属物に過ぎない。水面下で描かれる世界設定のひとつとしてこの政治劇があるものの、主眼はそこではなく、1121小隊の少女たちが何を考え、行動するかというドラマだ。




いちおう整理だけしておくと、今回明らかになったのは、以前の戦争の相手であり現在は休戦中の正統ローマ(この国名ははじめて明かされたはず?)との停戦交渉が上手くはかどっておらず、その最大の原因が、ヘルベチア共和国が差し出すはずであった人質・イリアの死であったということ。リオは、そのイリアの代わりとして、ローマの皇妃として送り出される運命にあるらしい。


おそらく休戦時の戦況はローマ側に有利な状況であったのであろう。本物のクラウスが撤退戦の英雄とされているということ(勝利した戦闘の英雄についての言及はこれまで一度もない)、そしてヘルベチア最大の有力者の娘であり国家の英雄でもあったイリアが、第三皇妃という屈辱的な立場での政略結婚を強いられたということ。このあたりから、両国の軍事バランスを推測することは、そう難しくはない。




それにしても、イリアが死んだ理由が、溺れた子どもを助けようとした、というのは意外だった。止めろよ、部下!w 


まぁここに、リオの言う「優しすぎた」性格が表れているのだろう。恐らく、誰もが絶望的だと思って子どもの命を諦めていた状況で、急流の中に飛び込んだりでもしたに違いなく、自分が死んだら国家にどんな影響が出るか、考える暇もなかったのではないか。いや、考えたとしても、国家のことと一人の人間の命を、天秤にかけるような真似はできなかったに違いない。打算ではなしにそういう考えや行動ができるからこそ、多くの人々に愛される英雄だったのだ。


そうして助けられた子どもというのが、カナタ。イリアという稀有な心の持ち主が、大空に高らかに響き渡らせた「amezing grace」に引き寄せられて、カナタとリオは出会った。あるいは、フィリシアとノエルも、音に惹かれて縁を結んだ人物かもしれない。クレハだけが、まだイリアとのつながりが見えないけれども、しかしクレハはクレハで、いち国民としてイリア公女に心酔し、彼女を見上げてきたのは確かだ。


今回のエピソードは、そんなイリア公女と1121小隊一人ひとりとの深い縁が、点と点を結んだ線としてだけでなく、その線と線を結んだ立体的な関わりを持って描かれた話であったと言える。




・タケミカヅチの足(?)と、今後の展開


冒頭、クレハたちがトラックの荷台に、タケミカヅチの足パーツと思われる部品を手に入れてくる様子が描かれた。「ようやく、らしくなってきた」というクレハのセリフと、工房にこもるノエルの様子から、この戦車がまた一歩、完成に近づいたことが分かる。


いったい、あと2話だか3話だかの残り話数で、どういう展開を用意し、どこへ着地させようというのか、ここにきてまた分からなくなってきた。いろんな可能性が考えられて、じつにワクワクする。


いちおう前回あたりまでは、最後まで学園ほのぼの系の日常アニメで押し通すのか、それともリオを中心とした政治劇をクライマックスに据えるのか、その二択かなぁと思っていたわけだけど、後者については、今回のリオの描写からして、どうもやりそうにない。リオの物語は水面下で進行する背景世界のひとつとして組み込まれることになり、メインはあくまで、1121小隊とセーズの砦を舞台としたドラマになりそうだ。


そこで、ではやはり日常系に終始するかというとそれも疑問だ。着々と組みあがるタケミカヅチ(といっても完成まではまだ遠そうだけど)、次回登場するらしい新キャラ、”燃ユル雪原”というタイトルとノーマンズランド、このあたりの要素を活用しながら、予想を大きく違える展開を、見せてくれることになるのかもしれない。


まぁここまで来たら、我々視聴者は作品と一蓮托生と言っていい。どのような結末を迎えようと、ここまでたくさん楽しませてくれたという記憶は消え去るものではないし、また今作なら、どのような結末でも納得できる。


シリーズ中盤までは理不尽にも「何がやりたいのか分からない」などと批判されることが多かったが(←これは偏頗な大衆心理にとり付かれた、一部ブロガーの妄執だと思う)、結局そんな曖昧さが、逆に今作の手堅さでもあったと思う。なにせ、ヒロインがお漏らしをするエピソードまで存在したのだ。この後では、どんな意外な展開を見せられても、それほどショックを受けることはないだろう。


今後描かれるかもしれないクライマックスを想像しながら、次週以降の展開を楽しみにするのも悪くない。


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