デュラララ！！ 第１０話「空前絶後」

主人公、覚醒の兆し。ってか、パスはバッカーノですかｗ




・今回の臨也さん


いよいよ活躍の出番が増えてきた感のある、我らが折原臨也。今回も計算された狂いっぷりが素晴らしくて、たまらない。ていうか、巻き舌が面白すぎるｗ　きっとこの人の頭の中では、アメコミ風のバイク音表記が鳴り響いているに違いない。


しかし、前回はこの人が事件の中心として君臨するのかとばかり思っていたのに、じつは真の中心人物である竜ヶ峯帝人を、そのあるべきポジションに立たせるのが、臨也の役割であり、目的であったらしい。


道化は、常に物語の中心付近に出没し、積極的にドラマをひっかき回しはするが、しかし決して、自身が主役になることはない。あくまで傍観者として、冷酷で、皮肉に満ちた、愉快そうな眼差しを投げかけるのだ。そういう意味で臨也はつくづく、道化であり、悪魔の化身であるところのキャラクター性にのっとった言動をとるのだなぁ。こういう作劇手法は、大好きです。




・牙をむく平凡少年


今作の登場人物の中では、異様に特徴が無く普通すぎることが、逆にこれ以上ない特徴であった竜ヶ峯帝人。ところが、そんな彼の（キャラクターとしての）没個性っぷりは、その本性である鋭い爪を隠すためのものであった。典型的な巻き込まれ型の受動的な主人公という彼の評価は、セルティの首を見たときの、恐怖を打ち消してまで顕わになった歓びの表情によって大きな亀裂が走り、ラストシーンで完全に破壊された。


意外？ 急転直下？ 青天の霹靂？ なんとでも言い現わすことができようが、しかしどんな言葉でも言い表すことのできないこの興奮は、なんだろう！　これこそまさに、前回、臨也が待ち望み、身震いしていた”人間の面白さ”だろう。


前回の時点では、臨也が具体的にどんな要素を楽しんでいたのか分からなかったものが、今回、視聴者にも彼の興奮がダイレクトに伝わるような展開を見せてくれたことに、思わずガッツポーズをしてしまった。ストーリー上はもちろんのことながら、帝人の覚醒を映像的にも最高のカッコよさで魅せてくれて、会心の出来だったと思う。面白くなってきた！




さぁ、いよいよ次回から、疾風怒濤の展開を見せてくれることになるに、違いない。


注目点は様々にあるだろう。感情移入させるキャラクターも、千差万別取り揃えてある。１００人に１００通りの楽しみ方をさせてくれる作品であるがゆえに、我々は自由な視点で心から、この饗宴を楽しもうではないか。




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Comments

[オタク]

僕もアニマックスでみました！
臨也は面白いですね。
帝人の隠された能力、全ての疑問が1つの真実にたどり着く瞬間。次回期待ですね！
上記のURLは僕のブログです。デュラララの感想も書いているので、よろしかったらみてください。

[おパゲーヌス]

＞オタクさん
コメントどうもありがとうございます。アニマックスだと現時点で１０話なのですね＾＾　以降の回もぜひ読んで頂けると嬉しいです。