はなまる幼稚園 第11話「はなまるな押しかけ女房/はなまるなお話」

OPが無いから、最終回かと思ってびっくりしたw




・今回は珍しく1本ストーリー


カタチの上では2本立てだが、実際はほぼ一編の展開と言って良かった今回。以前にもABパートが密接に繋がっていた回はあったけれど、ここまで一本の話としてまとまっていたのは初めてではないかな。また、次週も今回から直接の続きをやる可能性もあって、いよいよ最終話へ向けての総決算に入りつつあるという感じか。



次回予告で、最終回ではクリスマスと、再度の告白アタックを試みると告知された。となると、今作は最終的に、つっちーと山本先生の恋路をメインストーリーに据えながら、その周りで園児たちがちょこまかと騒ぎ立てる、という構図になるようだ。まぁ、青年層むけの深夜アニメとしては、まったく妥当なテーマ設定だと言える。我々視聴者はどうしても、自分の姿を情けないつっちーに投影してしまうので(というか、そういう狙いで作られているので)、彼が頑張る姿こそ、作品の主題にふさわしいものだろう。その結果の如何は別としてw


その上で注目したいのが、そういう青年の苦悩や葛藤を、園児たちがどう盛りたてるか、という部分だろう。なにせ「はなまる幼稚園」と冠せられた作品であるから、大人のラブコメばかりを描いていても仕方が無い。その本筋となるドラマを描くのに、必要不可欠の要素として園児たちが配されているはずで、杏を中心とした園児たちがどんな役割を持っているかが、作品の生死を握る鍵となる。




・杏の役割と大人ドラマ


今回はとくにそれ(園児たちの役割)が顕著に提示された話だった。本筋の展開としては、つっちーが恋に仕事に悩み生きがいを見失いかけていたものが、杏と桜の親子に励まされ、もう一度立ち上がろうとするストーリーだ。クライマックスはもちろん、山本先生の恋に対する考え方を問いただすシーンであって、そこにおいては、園児や幼稚園の面影は皆無である。そのプロットだけ見たら、今作が「はなまる幼稚園」である必要性はない。


けれどこの展開の中で、杏の果たした役割が極めて大きく、園児という存在を必要不可欠のファクターとして取りこんでいるのが、今作の(なかんずく今回の話における)ドラマの最大の特徴であろう。




つっちーを勇気づける展開を描かなければならない場合、安直に考えるなら、第三者的な大人(桜とか、同僚の先生たちとか)から気持ちを切り替える直接的なきっかけを言葉で与えてもらうのが、セオリーだろう。なぜならつっちーの悩みは恋と仕事の両面にあたっているので、園児では荷が勝ちすぎる。経験豊富な大人のアドバイスが与えられてしかるべきであったし、それが当然の成り行きだろうと思っていた。


ところが今回、いちおう桜のアドバイスはあったけれど、それが直接つっちーを奮い立たせたわけではなかった。つっちーは自分が桜と境遇が違うと思いこんでいて、だから桜の言葉そのものではなく、「杏たちが心配する」という言葉に反応したという側面が強かった。今回のつっちーに対しては、大人のアドバイスよりも、つっちーを元気づけようと頑張る杏の姿こそが、何よりの奮発剤であった。


このあたりはあまりにも自明のことなのだけど、でも言葉で直接表現していないのがスマートで巧いなぁと思った。脚本も映像も、つっちーが立ち直るための直接的なきっかけがほぼどこにも描かれていないのに、それでも杏に元気づけられていく様子が、ちゃんと明示してある。




今回のラストシーン、つっちーが杏にわけのわからない物語を話して聞かせているトコロだが、なんだかものすごく感動してしまった。杏の気持ち(好き、という気持ちもそうだが、何より元気になって欲しいという気持ちが強かっただろう)がちゃんと伝わっていたという事実を、言葉ではなしにダイレクトに表現し切っていたシーンだと思う。Aパートでつっちーの桃太郎が面白くないと指摘されていただけに、つっちーの復活というか、心の切り替えも鮮明になっていて、地味なシーンなのにちゃんとカタルシスがあって、見事だと思った!


もちろんそれは全て、30分の間に、面白い話が出来るようになるまで立ち直るつっちーの様子を、丁寧に積み上げていったからこその感動なわけだ。今回はシリーズ中もっとも、構成が秀逸だったと思う。お見事でした。




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次回は最終回。早すぎるっ! もっとこの絶妙に宙ぶらりんなラブコメを楽しみたかった。。。


いや、まぁ、さすがに山本先生に告白して関係が劇的に変化するというのは、どうにも想像しづらいものがあるので、次回も宙ぶらりんなままだと踏んでいるわけですが。つっちーは男を上げるか、それとも杏ルート一直線か。はてさて、どうなりますかね。


それでは、今回は以上です。



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