れでぃ×ばと! 第9話「でーと?×ちぇいす!」

玉井☆豪の本領発揮!見たか!w




・やればできる玉井☆豪


今回は久々に、玉井氏の本領(だと私が勝手に思ってる)部分が、発揮された回だったと思う。


「乃木坂春香の秘密」シリーズや「いぬかみっ!」でシリーズ構成と脚本を担当し、極めて中学生的な(=童貞っぽい)妄想による、あざとい萌えエロシチュを量産することで知られる玉井☆豪。こんな小っ恥ずかしいシチュ、この人くらいしか書けないよ、と思わせてしまうような脚本を、売りにしている人である。


あまりにくだらない話を書くことも非常に多いので、半ば呆れかえりながら「玉井☆豪ならしかたない」とか思われることも多いのではないだろうか。視聴者の多くに、冷笑と興奮とを同時に提供してくれる稀有な存在。決して巧い脚本を書くわけではなく、なので存在感の大きさからしても、嫌われることはあっても好かれることは少なそうだと思っている。逆にいえば、脚本家としての力量の低さを芸人魂で補ってしまっているような脚本家だ。


しかし、「乃木坂」の2期シリーズのころから時々書いてたつもりだったのだけど、じつは私はこの人の感性を、意外と高く買っている。くだらない妄想エピソードに関しては、とても巧いとも言えないし下品な印象が強い(むしろそれをウリにしている)。けれど、玉井氏がときどき手掛ける真面目なエピソードには、何気に素晴らしい宝石が混じっていることが、非常に多いのだ。




確かにそこまで巧さはない。構成の妙で魅せるとか、心に残る美しいセリフを書くとか、そういった技巧はあまり見られないのではあるが、でも何と言ったらよいだろうか、まるで童話や絵本のような、じつにシンプルで分かりやすい、それでいてすっと胸の中に入ってくるような、清々しい物語を、書くことがあるのだ。キャラクターの心情を、みょうにカッコよく書こうなどとはせずに、どこまでも等身大の目線で描くその純真な感性は、注目すべきものがある。


それで、自分は玉井氏を応援するようになった。くだらない路線の作品ばかりではなく、観客の心と心を共鳴させるような純粋で温かみのあるエピソードを、もっと手掛けて欲しいと思う。たとえエロを書かなくったって、十分に通用するだけの豊かな感性を、持っていると思うのだ。




・今回のお話


今回は、展開としてはそれほどひねりがあるわけでもなく、淡々と秋晴と彩京朋美のデートを追いかけながら、その裏でドリルを中心としたコントが展開される、という構成。秋晴たちの様子は中盤までは本当に淡々と描かれていたので、今回のエピソードがラブコメ的に、ドリルに嫉妬をさせるということ以外どんな意味があるのか、皆目見当がつかなかった。


ドリルのコントは面白かったが(ここは映像の功績が大)、彩京さんのフラグ立てにしてはあまりいい雰囲気になることもなく、秋晴は最後まで彼女の意図を疑っていたし、彩京さんはこっちはこっちで「大丈夫」という意味不明なセリフを何度か呟いたくらいで、それほどデレたわけではなかった。むしろUFOキャッチャーでは黒い本性が垣間見えたりして、やはり裏の意図があるのではと思いたくなる描写。ほんと、この子の真意はどこにあるのだろう?




そんなことを考えていたら、最後の最後でやられました。ドリルのおかげでまだ賑やかだった中盤までの空気が一転、急に静かになった中での、二人の何気ない会話。小さい頃の回想と、ちょっとした告白。そして、無言・・・。この”間”が、この空気感がたまらない!!


言葉を紡いで心情を語らせるのが基本の物語において、あえて口を閉ざしたり核心を避けて話をすることで、キャラの本心を隠すという演出。これは、ヘタすると本当に意味不明になってしまうけれど、うまく使えば素晴らしい効果を発揮する。今回は彩京さんの顔を目に見えて赤らめさせることで、視覚的に非常に分かりやすくなっていたのはちょっとズルい気もしたけれど、しかしその表情を描くまでの時間の使い方が、素晴らしかったと思う。あえて尺を引き延ばしてタメを作ることで、何よりも雄弁にヒロインの心情を描き出していた。見事というほかない。秋晴の(恐らく)何気なく発したであろう一言に、彼女がどれだけ心揺さぶられていたか。それを、沈黙の間、二人の歩く順序、その時間と空間の隔たりによって、絶妙に言い表していたと思う。




・距離がある、ということ


当初の予測と違って、今回デートをしたからといってすぐさま2大ヒロインの決戦という流れに持っていくことは無さそうで、まだまだ、秋晴と二人のヒロインとの間には、微妙な距離が広がっている。この距離感のもどかしさが、青春の心地よさでもあるわけだ。


彩京さんについては、ラストシーンでの立ち位置・歩き方から、秋晴との心の距離感を視覚的に描き出すことに成功していた。一方でセルニア嬢については、前回あれだけ接近しておいて、まーだ自分の感情を理解できていない(しようとしていない)言動に、もどかしくも心地よい距離感がある。


今後、この二人と秋晴の距離感がどのように接近していくのか、すごく楽しみになってきた。本当言うと彩京さんの腹黒さの描写はもっともっと楽しませて欲しかったけれど、サブキャラにスポットを当てるらしい次回(どうやら大地回らしいが?)などでそのあたりを補完して欲しいなぁ。そして、最後はドロドロの三角関係ラブコメを・・・w



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いままでも十分面白かったけど、俄然面白みが増してきた今作に、要注目だ。


それでは、今回は以上です。



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