ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第9話

なずなの変化について。




だまり第3期のキーパーソンは、なずなだと思う。


否、正確に言うと、なずなと、ひだまり荘住人の関係性の変化が、ひだまり第3期を象徴する描写になっているのだと思う。




ずなは、見たとおり極度の引っ込み思案で、いかにも自分に自信が持てなそうな人物だ。何か行動を起こそうと思っても、ひどくマイペースなためについつい周りの流れについていけずに、しかしそこで自分を主張しようともせず、引っ込めてしまう。そういうときの なずなの表情からは、「どうせ自分なんかが出しゃばっても・・・」という心の声が、聞こえてきそうだ。


そのなずなが、はじめて一人暮らしをしようという中で、このひだまり荘にどう溶け込んでいくか。それを、じっくり丁寧に描くことが、第3期の主題に見える。




えてみれば なずなは、ひだまり荘にとって極めて異質な存在だ。地元民で、一人だけ普通科に通うというシチュエーションの異質さもさることながら、個性を外向きに発信し続けている他のメンバーと違って、なずなは個性を内側に向ける。目立たないように生きようとしてしまうのだ。なずなは、没個性であろうとするがゆえに、ひだまり荘の中にあって異彩を放っている。この異質さを、誰よりも なずな自身が自覚し、気にしている。


なんだかんだ言ってタフに生きられる他の面々(中には何も考えてないのもいるが)と違って、この子はとてもじゃないけど、誰かが支えてあげないと立っていられない。しかし なずな自身が、自分の異質性を気にしてその支えを払い退けかねない危うさが、シリーズ序盤にはしばしばみられた。自分はみんなと違う。みんなと違ってダメな人間だ。だからあまりみんなと関わってはいけない。そんな傾向性の思考を、していたように思う (もちろん、そこまでハッキリと自分を追い込んでいたわけではないが)。




かし、そんなことを気にしていたのは なずなだけであった。誰が良くて誰が良くないとか、個性があるとか無いとか、そういう理屈を一切語らずに、ただそれぞれがそれぞれに良い面を持ち合わせている、と考えるのが、ひだまりイズムだ。いや、考えるのではなく、自然とそうなってしまうと言うべきか。難しいことを抜きにして、ただ感覚的に、色眼鏡抜きで、お互いを一人の人間であると認識する。それを体現しているのがひだまり荘という空間だ。


余計なことをいろいろ考えたり感じたりしていた なずなは、ひだまり荘での生活を通して少しづつ、自分と他人との間にある壁を取り払う作業を行っている。分かりやすいのは朝の体操のシーンだが、他にも随所に、彼女の努力が描かれてきた。


最初は、もじもじするだけで終わっていた。それが次第に、話を聞いて自然と笑うようになった。最近では、何か言いたげな表情をするところまできた。これが意志表示となって、彼女の意見を周りから尋ねられるという場面も増えた。




して今回。朝の体操にも元気に参加していた なずなは、ゆのが腕の震えを訴えていたときに、誰よりも先に、マッサージを申し出た。それも、何のためらいも努力もなく、ごく自然にそうできたのだ。あぁ、ようやくここまで来たか! そんなことを考えて、感動で思わずうるっときてしまった。


これでもう完全に、なずなはひだまり荘の一員になれたのだ。いや、もうとっくに住人として受け入れられていたのだが、なずなが自分の意志でそこへちゃんと飛び込んだのが、今回のエピソードだった。




れで6人がひとつの絆、ひとつの輪で結びつけられた。これからは、完全体となったひだまり荘とその住人たちの姿を、存分に堪能させてくれるだろう。心の壁をすっかり取り払ったなずなが、枷から解き放たれてどんな大空を飛んでゆくのか、それを楽しみにしたいと思う。


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本編にあまり絡めなかったけど、あまりに嬉しかったのでついこんな記事になってしまいました。それでは今回は以上です。



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