バカとテストと召喚獣 第13話(最終回)「バカとテストと召喚獣」

最後まで強引な痛快バカコメディでした。




・最終話感想


空気の読めない木下優子の奮闘でAクラスの勝利に帰した前回の試験召喚戦争。でもアバンにて優子視点で描かれると、全然空気読めて無いわけではなく、むしろ彼女の頑張りを褒めてあげたくなるくらいだ。今回はそんな彼女が、明久に同調して再度の勝負を申し込むという展開で、大いに女を上げる。そして戦うのが代表の霧島翔子になるということで、雄二×翔子のカップリングにも光があたったのは良かった。大化の改新ネタを今度は愛の証として活用する展開は巧い。


Aクラスに戦いを挑んだのは、不当な扱いを受ける姫路瑞希を、あるべき場所へ復帰させてあげたいから。第1話で提示された”戦う理由”を、改めて今回取り上げることになったわけだが、瑞希は瑞希で、やはりわざと0点を取ることで愛のアプローチを見せてくれた。強引は強引だが、それでもしっかり、筋の通ったストーリー構成を見せてくれていると思う。


明らかに消しゴムで消した跡が残ってるのに(しかもわざとらしくソレを見せているのに)、どこまでも鈍感な明久は本当にバカだなぁw まぁ続編があるということで、こんなトコロでラブコメを進展させるわけにはいかないというのもあるんでしょう。教室を飛び出していく明久の絵からそのまま特別仕様のEDに入っていく様はじつにカッコよかった。




・シリーズ全体の感想


今期最も前評判が高かった今作。自分の周りの反応では、原作は30歳前後の人たちには不評で、中高生に人気がある印象だが、この内容ならまぁ当然かな。自分としては、小説としてはあまり読みたいとは思えない部類だけど、アニメとして見る分には悪くない。基本的にコメディで、でもときどき素晴らしいドラマを挟んでくれるというのは好きだ。気軽に楽しむことができたし。


アニメーションとしては、すでに何度も書いてきたことだが、大沼心のファンとして大いに期待をかける一方、「タユタマ」の決して高くないクオリティの作画を見てたので、シルバーリンクという会社の制作力にはあまり期待できないかも、という、じつに中途半端な期待のかけ方をしていた。その期待や不安は、ある点では裏切られ、ある点では予想通りになった、という感じ。具体的には、コンテ・演出に名を連ねた有名どころのアニメーターの実力をうまく発揮してくれていた、という点では大いに予想を越える出来映えだった。一方作画としては、第1話を見た時点で、あぁこのレベルなのかと、ちょっと他作品に見劣りするクオリティには残念感があったかな。詳しくは過去記事を参照頂ければありがたい。


それでも、映像的には見どころは多かった。後半は追求される作画力もだんだん高くなっていったし、加速するストーリー展開の面白さとも相まって、シリーズ序盤に想定した今作の出来栄えのレベルを大きく上回る仕上がりだったのは、高く評価したい。それから、これはシャフトで培った大沼監督の手腕なのではないかと思うのだけど、作画のレベルに左右されない面白さを追求しようという意識がよく伝わってきていたのも、好感が持てた。とくにナベシン回は、大袈裟なキャラの演技と演出が、よく今作の作風にマッチしていて面白かったな。


なにかと批判されていた召喚獣バトルは、いま思えばそれが今作の見せ場でなかったのは明らかとはいえ、せっかくなのだからもうちょっと魅せて欲しかったところ。戦況を分かりやすくするためのゲーム画面的演出とちびキャラでの作劇は、まぁ中高生向けの作品なのだと考えれば納得だったが、召喚獣のアクションは第2話のイメージ映像とか第11話の壁割りくらいしか見どころがなくて、もちろんこのあたりはアニメーター個人の力量に頼らざるを得ない部分なので仕方ないけれど、もったいなかったと思う。召喚獣バトルでは必ず斉藤良成担当の戦闘描写を入れるとかしてくれると、その手のファンももっと喜ばせることができたと思うんだけど。


2期ではどんなシナリオを用意しているか分からないが、たぶん1期以上にアクションは少なくなるのではと、勝手に予想している。であればこそ、その少ないアクションを強烈な作画で見せてくれると大いにありがたいかな。期待しておきます。




・ヤンデレ瑞希に今後も期待!


なかなか個性的で魅力的なキャラクターが揃っていたバカテス。女子は見た目で、男子は言動で、それぞれ良いアピールポイントを持っていたと思う。キャラクター主体の作品でココをきちんと描けていた点が、今作の面白さに繋がっていた。出番の少ないキャラにこそ強烈な印象を持たせるべく、久保くんの変態行動、工藤さんの妄想刺激発言、美春のテーマ曲付きの暴走などなど、脇役の見せ場をテンプレート化してうまく挿入していたのは、「ぱにぽにだっしゅ」等を連想させる手法。巧かったと思う。


その一方でどうにも影が薄くなりがちなメインヒロインだが、瑞希の場合はとにかくヤンデレ化したときが強烈に面白かったので、2期ではもっともっと、彼女のギャグシーンをプッシュして欲しい! 聞いた話では原作もそんな感じらしいし、ここは期待して良さそうだ。

(ヤンデレは、コメディでこそ映える。そんなことを言うと「分かってねーよ」とか言われそうだけど、ホラーとかスプラッターな作品が大の苦手な自分にとっては、一面の真理である。ヤンデレの妹に死ぬほどウザいホームドラマとか、とても巧くヤンデレを料理してくれていて、すごく面白い^^)




とまぁ、最終回にして「今後に期待」なんて、いかにもふさわしくないコメントなのだけど、せっかく続編の製作が決定されたことだし、ここは大いに期待せざるを得まい。楽しみにさせていただきましょう。




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それでは、以上となります。どうもありがとうございました。


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この記事へのコメント

2010年04月01日 12:24
こんにちは、いつもお世話になってます。

>>ヤンデレは、コメディでこそ映える
かなり同意です。
日常に非日常の要素をぶち込む事によって笑いがおきますから、極端な感情を持つ者はそれだけでコメディを成立させてしまうと思います。
あと、紹介なさってる動画はまだ見た事がなたっかのですが、めっさ面白かったですw
おパゲーヌス
2010年04月01日 13:32
>mahariaさん
コメントどうもです^^

>極端な感情を持つ者はそれだけでコメディを成立させてしまう
なるほど、確かにその通りですねー。美春とか翔子とか久保君とか、まさに極端な感情を持っているからこそコメディを見事に盛りたててくれていますね。

動画のほう気に入っていただけたようで何よりです。コメディはつくづくセンスだなぁと、実感させられる動画です。

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