荒川アンダー ザ ブリッジ 第3話「3 BRIDGE」

いや、シスターのアメリカンジョーク面白かったってw 天カスはひどいwww




・盛り上がるラブロマンス


今回は、星にあらぬ誤解をかけられたところから(←誤解されて当然のシチュだけどw)、ライバルの存在で主人公のハートに一気に火がつき、ラブコメ的に俄然、盛り上がってくるエピソードだった。


お互いに心底嫌いあっているリクと星の、子どもっぽい憎悪の応酬がたまらなく可笑しいのだけど、そんな中しっかりと人物観察ができているシスターがめちゃくちゃ頼もしい^^ 明らかに出オチを狙ったキャラのくせに、いつの間にか「この人がシスターやってて当然」と思わせるほど、彼(?)が信頼を勝ち得ている様が見事に描かれている。かっこいいなぁ、この人!w




・ぶち壊される価値感の快感


かっこいいと言えばリクだ。こいつのカッコよさは、一般人からしたら羨望と逆恨みの対象にしかなり得ない性質のものだが、それにしたって出来過ぎだ。ことさら金や見てくれに頼った自分アピールがウザ過ぎるのだけど、それに見合った実力も地位も持っているし、それを自前の努力でちゃんと維持してるんだから、すごい。この、他者の一歩先どころか、常に天上人であり続けようと言う気概は、庶民がもっと見習わなければならない、勝者の矜持だ。


ところがこの河川敷での暮らしは、そんなエリートの価値感を根底から揺るがして見せるところに、面白さがある。彼の青くさすぎるデートの誘い方は思わず噴き出してしまうが、それでも彼なりに懸命に練ったデートプラン。普通なら、まぁこの破天荒に豪華すぎるプランに心を動かされるか、あるいは逆に嫌悪感を示すか、そのどちらかだろうと思うのだが、ニノさんはそのどちらの態度も取らず、ただ無関心を貫いた。もちろん意図してではなく、心の底から、興味が無かったのだろう。


この、”興味が無い”という点にこそ、ニノさんの突き付ける「価値感の破壊」が存在している。例えばこれが、お金で釣るなんて最低ね、的な反応をするにしても、その場合はお金の価値をちゃんと理解して発言しているわけだ。しかしニノさんの無関心は、そもそもリクの生活文化の一切に、何の価値も見出していないということ。これは究極の否定であろう。


こうやって、我々の暮らしの中で価値があると思われているもの、否、本当はもっと大切なものがあると頭では分かっているはずなのに、どうしても捨てられない欲心から、価値があると思いこんでいるもの、そんなまやかし物の、本来の価値をまざまざと突き付けてくるという点に、ニノさんという人物(ひいては「荒川UB」という作品)の快感が、存在していると思う。




・アバンで語られること


そういう意味で、前回と今回、アバンでなかなかに詩的で意味深な、味のあるセリフが語られていたことの意味が、少しだけでも垣間見えてくると思う。


ここでのセリフは、ギャグアニメの幕開けにはおよそ不釣り合いなほど、この世の儚さ、人の心の脆さと悲哀とを、切実に訴えかけてくる。そこに漂うのは、諦めと、厭世感と、しかしかすかな希望にどこまでも追いすがろうとする果てなき欲求である。




社会とは、何だ? 慣習とは? 富とは、地位とは? 愛だの幸福だのとは一体? そもそも、生きるとはどういうことか? 


そんな問いかけが、アバンの中ではわりかしはっきりと、そして本編の中ではギャグに包まれながら、それでも確かに、我々のもとに投げかけられている。我々はリクという主人公を通して、河川敷の住人の不条理さではなく、むしろ我々が今生きているこの世界の不条理さを、まざまざと痛感させられているのでは、ないだろうか。




こんなギャグアニメで、何をくそ真面目に語っているのかと思われる方も、あるかもしれない。たぶんそれが正常な判断でしょうw しかし私にはどうしたって、この作品を通して様々なことを、考えずにはおけない。強烈なギャグや不意打ちのようなロマンスに、腹を抱え胸を詰まらせながら、それでも頭の中ではぐるぐると、混沌が巻き起こっている。まさに、全身全霊、五臓六腑で受け止めたい作品なのだ。ご了承いただきたい。




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それでは、今回は以上です。




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