荒川アンダー ザ ブリッジ 第4話「4 BRIDGE」

30分が短すぎるw




・ニノさんは何を受け取ったか


今回はCMの前後で、明確にエピソードの質を立て分けていた。Aパートは前回の続きのラブロマンスで、リクとニノさんが河口へデートをする話。


恋人の心の距離感を体現するとか、アホにも程があると思って大爆笑してしまったのだが、しかしこの二人、すごく楽しそうだなぁという印象を持った。とくにニノさんは、いつも無表情かつ無感動なキャラで通して来ていたのに、今回は珍しく、リクの提案に目に見えてノリノリになり、大袈裟な感動を顔をセリフで表現して見せていた。またごっこ遊びが終了したときも、執拗に「続きは?」と尋ねるあたり、相当面白かったのだろう。


きっとこのアホなやりとりがあったからこそ彼女は、リクが草舟を海に解き放ったその行為に、強く心を動かされることになったのだろう。楽しい時間を共有できたリクに対して、ニノは、訊かれたことに満足に答えないという、言わば友を失望させる行為をとってしまった(そうせざるを得なかった)わけで、そのことを後悔していた面があったはずだ。しかしそれでもリクは律儀に、ニノを信頼し、恋人であり続けようとしてくれた。これで心を動かされなかったら嘘だ。


前回の記事で、ニノはリクの価値観で用意されたデートプランに、徹底した無関心を表明したことに注目し、そこにニノさんというキャラを通じてこの作品が訴えかけている、価値感の破壊があると書いた。


その意味で今回は、お金や地位といったまやかし物ではなく、リクの誠実さと純粋な信頼に触れて、それでニノさんが初めて感動を見せたというのは、改めてこの「荒川アンダー ザ ブリッジ」という作品が投げかけている”本当の価値感”のメッセージを、我々は見出すことができるはずだ。


ニノさんが、リクが与えてくれるモノのうち、何を拒み、何を打ち捨て、何を受け取ったか。そこに注目すれば、この奇妙な「いせいかんこうゆう」の提示する意味を、容易に導き出すことができるだろう。




・改めてギャグアニメなBパート


Aパートがシリアス指向のラブロマンスを見せてくれた一方、その帳尻を合わせると言うわけでもないだろうが、Bパートは再び不条理ギャグのオンパレードに方向転換。これはこれで面白いのはさすが。


新キャラは小さくて可愛いステラ。この手の猫かぶりキャラは、独創性にあふれる今作においては比較的、どこかで見たような設定のキャラだなぁ、という印象。具体的には、「瀬戸の花嫁」の江戸前ルナとか、「大魔法峠」のパヤたんとか?w 斉藤千和さんが良い演技。英語の発音も見事だけど、天性の感覚(アバウトとも言う)で表現するカタコトのセリフとか、一転してドスを利かせた声とか、この切り替えの早さは見事。千変万化の声質の持ち主はと聞かれて、みゆきちと並んで真っ先にその名が思い浮かぶのが千和さんなのだけど、その力量を今後も存分に発揮してくれることを期待したい。


一方その沢城みゆきは、前回Cパートで顔だけ出ていた毒舌美女・マリアでの登場。最近、あまりファニーボイスの役が少なくなった印象で物足りないのだけど、アニメキャラとしてはステラよりもマリアのほうが断然、インパクトが強かった。シスターはてっきり、万能かつ最強の、そして今作唯一の良心的なキャラだと思っていたのだけど、第4話にして早くも、彼の安全神話は崩壊したw


男は弱い世の中でございます。負けるな、ぼくらのリクルート!w




・アバンとCパート


今回はTV放送ではアバンとCパートが削られていたそうで、公式サイトにてTV未放送パートの期間限定配信があった。こういうサービスはありがたい。


アバンは、また思想的な語りが入るのかなぁと思ったけれど別段そんなことはなく、リクによる状況説明でデートへの導入を務める。Cパートは例の一発芸大会の続きで、マリアの掲げるプラカードのバッサリ感が相変わらず面白い^^


5月5日(水)深夜3:15までの配信ということなので、未視聴の方はぜひ。




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それでは、今回は以上です。



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