迷い猫オーバーラン! 第4話「迷い猫、脱いだ」

ちょ、傑作過ぎるだろwww ナンダコレ!www




・今シリーズ最高傑作と評したい!


今週は完全にやられました。なんだこれは。なんなんだこの面白さは!原作既読の落武者Aさん(「無常の流れ」管理人)から、放映後すぐに、アニメ完全オリジナル展開だと言われました。わりと辟易してたけど大丈夫なのか落武者さんwww


いや、なんでだろう。こんなに素晴らしい回だったのに、頭を抱えて「許容範囲を越えた」と言われました。こんなに素晴らしいアニメーションを見たのは、ずいぶん久しぶりな気がするくらい感動したのに! 少なくとも今期入ってから、各話ごとの評価としてはぶっちぎりのダントツで、現時点でのナンバー1を差し上げたい。


アニメって、何と言っても「どう見せるか」が重要なんだと思っています。作画の安定感とかがやたらと問題視される昨今だけれど、正直、作画が崩れてるとか何とか、どうでもいい。見せ方にこだわってこそのアニメーションであって、見せ方が悪ければそりゃゲンナリしますが、そのパーツたる絵そのものは比較的、自分にとって重要度は低い。


その点今回の「迷い猫」は、もう豪快かつ奇抜に、勢いにまかせて突っ走りながら、散々遊び心を盛り込んだ素晴らしい見せ方ができていた。話はくだらないものだったし、セリフのひとつひとつは取り立てて面白いとも思えないものだった。しかし、それを全て、映像と音響によって構成されるアニメーションの部分が持っていってしまった! 


もはや画面の中で繰り広げられるその世界は、私をして膝を叩いて大声で笑わせ、千変万化の万華鏡のような演出に身震いさせるにとどまらず、しまいには舞台世界にのめり込ませ完全なる忘我に誘い込んだ。これほど心を打ち震わせたアニメは、ちょっと久しぶりだ。





・アニメーターの役割


今作は、第1話の板垣伸がコンテ・演出だけでなく脚本も担当してみせることで、この手のアニメによくあるレヴェルの低さを大いに打開して見せる、いいスタートを切った作品だった。作画に求められるクオリティ、さほど凝っているわけではないストーリー展開、量産型の美少女キャラと、あらゆる点で平均的な萌えアニメの枠内にとどまっているこの作品が、アニメ一般としてのマンネリ化を打破し、強烈な個性を獲得するための冒険であり実験として、毎回監督を変えるという手法をとっていることは、企画としてだけでも大いに注目に値する。


そうして担当が回ってきた実力のある人材に、それなりの自由度のもとで各話の制作にあたらせるという作戦は、現時点では大成功を収めていると、高く評価したい。




それにしても考えさせるのが、アニメ制作において、アニメーター個人にどれだけの権限を与えるとどういう結果になるのかという点だ。我々素人のいち視聴者にとって、アニメにおける脚本やコンテや演出といったクレジットの役割とその影響力の大きさは、非常に分かりにくく、かつ誤解を生みやすい。大勢の人が関わるアニメ制作という舞台で、しかしやはり個人名に注目し英雄を見出したい視聴者にとって、大いに興味をそそられる部分だ。監督として携わる人材に、通常ではちょっと珍しい権限までカヴァーさせる今作は、そういう点からも注目できる作品だろう。



今回の監督は大地丙太郎だったが、ギャグ演出に定評のある彼の、真価が存分に発揮された回であったのは間違いない。というか繰り返しになるが、それほど見るべきところの無い脚本を、ここまでぶっ飛んだギャグアニメに昇華してしまうその手腕は、まさしく脱帽モノだ。


とくに今回素晴らしかったのが音響。BGMをこれほど前に出すのも珍しいが、その選曲にしろタイミングにしろ、映像とのことさらなアンバランス感がくどいほどに強調され、それがギャグ演出のパワフルさを倍増、いや3倍増させていたのは、わざわざこうして指摘するまでもないだろう。


今回のこの特異過ぎる音響演出はいったいどういうことじゃと思っていたら、さもありなん、大地監督自身が音響監督を務めていた。これだけの見事な化学反応を起こさせるとは、もちろん大地丙太郎の手腕の素晴らしさを褒めるべきところだが、同時にアニメ制作における大きな可能性を、ここに提示して見せたと言えるのではないだろうか。




もちろん、アニメ監督が自ら音響を手掛ける例は、過去にもある。だが視聴者の目線から、こうして新たなアニメの可能性に気付けたというのは、自分にとってはもちろん、多くの視聴者にとっても大変有意義だったのではないかと思う。今後も今作にはこの調子で、目からうろこの冒険的アニメーションを、たくさん見せて欲しい。今後の「迷い猫オーバーラン!」には、いよいよ目が離せない!




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それでは、今回は以上です。



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<追記 ~視聴直後の、ツイッターでの呟き~>


今週の迷い猫は傑作すぎました。これを見れた私は、もういつ死んでもいい。アニメ万歳、アニメよ永遠なれと、声高に叫びたい気分だ。


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この記事へのコメント

2010年04月28日 21:51
名指しされていたのでちょっと一言。自分の記事もまだ書いてませんが…

結局今回は、原作既読か否かだけでなく、アニメのどの部分に注目しているかによっても評価が分かれるのでしょうかね。
私はどうしても原作の雰囲気を大事にしているかどうかが気になるし、原作を別にしてもストーリー重視で映像や音響面はそれ程気にしていなかったので、ただ『迷い猫』のキャラと設定だけ使ってやりたい放題やったようにしか見えなかったんですよねorz

まあ百歩譲ってハチャメチャっぷりもエロ分多過ぎるのも有りだとしても、卓球のラリーを無駄に長々とやったのは意味が理解出来ないんですけれども…
おパゲーヌス
2010年04月28日 22:03
>落武者Aさん
ストーリーを気にするかどうかで評価が分かれるというのは、自分も思っていました。あるいはこういう”遊び”が好きかどうかというのも、ありますかね。ストーリー性を度外視してキャラの特性を活かしたコメディをやるというのは、アニメでは往々にしてあることですし、そういうパターンに乗っかった回だったと思いますから、割り切って見る必要があるでしょう。

卓球ラリーはあの無駄な長さが、視聴者の不安感を煽りに煽って、その後の大袈裟な演出の持つ効果を激増させていました。同じCMのパロをやるにしても、そこに実験的な要素を多分に孕んだ、遊び心に満ちた工夫だったと思いますよ。自分はこの卓球シーンで、「今回すげぇ!」と叫びました^^ ま、理解できるかどうかとか、好きか嫌いかとかは、人によりけりでしょうけれど。

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