四畳半神話大系 第4話「弟子求ム」

タワシ買ったんかいっw




・急にみみっちくなったw


今回のエピソードはサークル活動ではなく、四畳半という空間に縛られたモラトリアムな学生たちによる、無駄に壮大でみみっちいイタズラ合戦に巻き込まれる話。なんか4話構成らしいと聞いて覚悟してたけど、普通に11話っぽいですな。安心、安心^^


いったい何代前からの戦争なのか、事の発端は何だったのか等、興味は尽きないが、やってるイタズラは小学生かと突っ込みたくなる馬鹿馬鹿しい発想を、大学生ならではの創意工夫と資金力で実行するから、その被害も馬鹿にはならない。画面のこちら側で観ている分にはすごく楽しそうに学生生活を謳歌しているように見えるが、当人はたまったものじゃ、ないだろうなぁw


前回、なかなかにカッコいいところを見せてくれた我らが主人公だが、今回は一転して、第1話と同じような情けない立ち回り。1話進むごとにより良い生き方をするというわけでは、どうやら無さそうだ。




・「学生らしさ」の表現


それにしても舌を巻くのは、今作の表現する「学生らしさ」だ。親元を離れ、時間的にも経済的にもそれなりに自由になり、なにより意識はすっかり大人の仲間入り。子どもを奴隷、大人を自由人だと考えれば、大学生というのはまさに大いなる自由を手にできる最初の瞬間であって、そこには輝かしい希望と興奮が存在する一方で、常に怠惰や不潔や不毛な現実が付きまとう。そんな「学生」という特殊な身分、とくにそれが持つ暗部をことさらにリアルに、面白く表現してしまっているこの作品は、本当に好きだ。


酔い潰れて部屋で寝込んでいるところでゴキちゃんが這っていたのは、多くの人が経験あるのではないだろうか?w(←自分は二桁はくだらない) あるいは権力的な何か(図書館警察とか)から逃げてみたり、いつもフザけている人間が突然哀愁漂う歌を披露してみたり、大きな決意がものの数秒で怠惰に敗れ去ってしまったり。このどこまでも自堕落で、情熱的な無気力! これほど生々しく学生の生き様を見せられると、大変面白いのだが、穴があったら入りたくなるw


とくに今作の場合は、セリフ回し、キャラの芝居、背景世界等でことさらにオーバーなアニメーションを見せることによって、画面中におけるリアリティを獲得している。アニメというのは所詮、どんなに巧く絵を描いたとしても、それが現実の模倣に過ぎないのであれば、現実と同等の価値を有することは不可能である。それを今作の場合は、舞台演劇と見紛うばかりの脚本・芝居で劇を動かすと同時に、あえて前衛的で不条理な、不統一感に満ち満ちたアニメーション(←これが湯浅監督の持ち味なのだろうか)を採用することで、ひとつひとつのセリフや仕草がより圧倒的なパワーを持ち得るよう演出している(闇鍋の描写は本当に素晴らしかった!)。


それでいて冒頭、樋口師匠が箸で月を掴むシーン。この絵は最高だった。惚れました。オーバーな演出だけでなく、こういう細やかな技巧をも見せてくれるのが、この作品のたまらなくニクいところだなぁ。




・カギはどこにある?


第1話からずっと、ループ構造(もしくは巻き戻し構造)を見せてくれているわけだが、そこから抜け出すにはどんな条件を満たさなければならないか(そしてそこにどんな主人公のドラマをぶつけられるか)が焦点となるのは間違いない。


ところで面白いのが、第1話からずっと提示されているいくつかのカギとなりそうなファクターが存在しているが、それが話数によって出現したり消えたりしている点だ。たとえば第1話と第2話で重要なアイテムに見えたカステラは第3話では登場しなかったし、小津や他の登場人物との付き合い方も決して一様ではない。明石さんと何か約束をしたイベントも(そして彼女が蛾を触ってギョエーと叫ぶのも)、今回は描写されなかった。毎回かならず問題にされるのは、もちぐまん(?)を明石さんに返すかどうか、という部分くらいのものだろう。


もちぐまんを明石さんに返すかどうか、というのは確かに最重要ファクターと考えて良さそうだが、しかしそれを実行することだけが、四畳半迷宮からの脱出法だと判断するのは早計だろう。どうやら物語はまだまだ続きそうなので、必要な鍵が正しい順序で揃えられるまでにはしばらく時間がかかりそうだが、主人公の生き様の変化ともども、要注目だ。



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それでは、今回は以上です。



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