刀語 第5話「賊刀・鎧」
今回はアクション回!
・海賊 VS 無刀
今回の対戦相手は、賊刀・鎧を所有する海賊、校倉必。刀状のカタチをしているのではなく、肉体全体を用いて戦う刀剣ということで、見てくれはともかく、戦闘スタイルは七花と似てなくもない敵だ。しかもいざ戦ってみて判明することだが、なんと虚刀流の技が通用しないということで、苦戦を強いられる七花のアクションと、その中で芽生えるとがめとの絆が必見。
またそれとともに、今後の勢力関係の大きなうねりを示唆する重要なシーンが多かったのも、注目だ。真庭の実質的な頭領と接触し、一時休戦ということで手を打ったとがめだったが、なんと早速その協定をとがめの方から破ることに、図らずもなってしまった。この計算外の展開に加え、尾張の否定姫なる人物が、不穏な動きを見せようという。前回は七実が島を出る決断もしたわけで、だんだん勢力・人物関係が複雑になってきて、否応なく盛り上がる展開だ。
・見事だったアクションシーン
前回が壮大なタイトル詐欺だったのには面喰ったが、その埋め合わせをするわけでも無かろう、今回は映像的にもキャラ描写の面でも大変、見どころの多い回だった。
クライマックスの剣戟シーンはかなり良かった。まず話の展開として、第2話での宇練銀閣との決闘に近い燃え要素があったのが大きい。ちょっとやそっとでは虚刀流の奥儀も通用しない苦しい展開に、頭を使い気合いを見せて立ち向かい、鮮やかに勝利を収める、じつに爽快でカッコいいシーンだった。そしてそれを見せるアニメーションも、土煙等の上がり方や飛び散る柵と観客の描き方なんかはとても迫力があって、巧い見せ方をしてくれていた。最後はただ相手を放り投げるだけ、というあっけない幕切れとなったが、それでもアニメーションと音響で十分に魅せるシーンに仕上げてあって、さすが。
しかし作画的な見どころとして一番に挙げるべきはやはり、「ちぇりお」の間違いを指摘されて大慌てするとがめの描写でしょうな。滝のようなセリフを田村ゆかりが見事に演じ切っていただけでも十分なインパクトがあったはずだが、それに加えて恐ろしいほどの描き込み。デフォルメキャラに面白い芝居をやらせながら、細かい部分までこだわる作画とギャグ的演出が、大いに魅せてくれた。いまのところ、シリーズ中もっとも魅力的な作画パートだったのではないかw
・七花に変化は訪れるか?
とがめの刀としての任務を全うしようとする七花だが、彼の人間的成長も、今作の重要な軸だ。第3話では聞き様によっては相当、冷酷なことを発言していた七花だが、少しづつ、しかし着実に、彼にも変化が訪れているらしいことが描写される。
今回はしかし、とがめにイタズラをするお茶目は七花に笑わせてもらったw 可愛いなぁw とがめのラブ・ビームは一向に七花には通用していないけれど、それでも変化を見せる彼に影響を及ぼしている要素は一体何なのか、考えてみると面白いかもしれない。
とくに七花は、自分自身が刀であるという意識と共に、自分は剣士であるという意識も強い。その2点から、奇策士であるとがめよりも、対戦した相手剣士から、その戦いの中で教わることのほうが、大きそうだ。
人それぞれに、戦う理由と、矜持と、そして流儀がある。多様な相手と戦うことで七花が剣士として人間として成長するなら、のこる7ヶ月間で彼がどんな成長を遂げるのか、エピソードごとに考えながら見守っていくのも一興であろう。旅が終わりを迎える頃、果たして彼はどんな剣士になっているのだろうか。はたまた、とがめに(本当の意味で)惚れるように、なっているのだろうか?w 楽しみにしたい。
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それでは、今回は以上です。

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・海賊 VS 無刀
今回の対戦相手は、賊刀・鎧を所有する海賊、校倉必。刀状のカタチをしているのではなく、肉体全体を用いて戦う刀剣ということで、見てくれはともかく、戦闘スタイルは七花と似てなくもない敵だ。しかもいざ戦ってみて判明することだが、なんと虚刀流の技が通用しないということで、苦戦を強いられる七花のアクションと、その中で芽生えるとがめとの絆が必見。
またそれとともに、今後の勢力関係の大きなうねりを示唆する重要なシーンが多かったのも、注目だ。真庭の実質的な頭領と接触し、一時休戦ということで手を打ったとがめだったが、なんと早速その協定をとがめの方から破ることに、図らずもなってしまった。この計算外の展開に加え、尾張の否定姫なる人物が、不穏な動きを見せようという。前回は七実が島を出る決断もしたわけで、だんだん勢力・人物関係が複雑になってきて、否応なく盛り上がる展開だ。
・見事だったアクションシーン
前回が壮大なタイトル詐欺だったのには面喰ったが、その埋め合わせをするわけでも無かろう、今回は映像的にもキャラ描写の面でも大変、見どころの多い回だった。
クライマックスの剣戟シーンはかなり良かった。まず話の展開として、第2話での宇練銀閣との決闘に近い燃え要素があったのが大きい。ちょっとやそっとでは虚刀流の奥儀も通用しない苦しい展開に、頭を使い気合いを見せて立ち向かい、鮮やかに勝利を収める、じつに爽快でカッコいいシーンだった。そしてそれを見せるアニメーションも、土煙等の上がり方や飛び散る柵と観客の描き方なんかはとても迫力があって、巧い見せ方をしてくれていた。最後はただ相手を放り投げるだけ、というあっけない幕切れとなったが、それでもアニメーションと音響で十分に魅せるシーンに仕上げてあって、さすが。
しかし作画的な見どころとして一番に挙げるべきはやはり、「ちぇりお」の間違いを指摘されて大慌てするとがめの描写でしょうな。滝のようなセリフを田村ゆかりが見事に演じ切っていただけでも十分なインパクトがあったはずだが、それに加えて恐ろしいほどの描き込み。デフォルメキャラに面白い芝居をやらせながら、細かい部分までこだわる作画とギャグ的演出が、大いに魅せてくれた。いまのところ、シリーズ中もっとも魅力的な作画パートだったのではないかw
・七花に変化は訪れるか?
とがめの刀としての任務を全うしようとする七花だが、彼の人間的成長も、今作の重要な軸だ。第3話では聞き様によっては相当、冷酷なことを発言していた七花だが、少しづつ、しかし着実に、彼にも変化が訪れているらしいことが描写される。
今回はしかし、とがめにイタズラをするお茶目は七花に笑わせてもらったw 可愛いなぁw とがめのラブ・ビームは一向に七花には通用していないけれど、それでも変化を見せる彼に影響を及ぼしている要素は一体何なのか、考えてみると面白いかもしれない。
とくに七花は、自分自身が刀であるという意識と共に、自分は剣士であるという意識も強い。その2点から、奇策士であるとがめよりも、対戦した相手剣士から、その戦いの中で教わることのほうが、大きそうだ。
人それぞれに、戦う理由と、矜持と、そして流儀がある。多様な相手と戦うことで七花が剣士として人間として成長するなら、のこる7ヶ月間で彼がどんな成長を遂げるのか、エピソードごとに考えながら見守っていくのも一興であろう。旅が終わりを迎える頃、果たして彼はどんな剣士になっているのだろうか。はたまた、とがめに(本当の意味で)惚れるように、なっているのだろうか?w 楽しみにしたい。
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