四畳半神話大系 第6話「英会話サークル『ジョイングリッシュ』」

檜山さん、いい仕事してんなw




・ある男の決断


今回は珍しく、主人公がモテモテになる話・・・かと思いきや、べつにそんなことはなく、いつも通りのヘタレだったw なんと今回はヒロインの明石さんが一切登場せず、羽貫さん(いま気付いたけど、由来は”歯抜き”なのか?)、ラブドールのかおりさん、そして初出のけいこさんと、三人の女性(?)の間で揺れ動く童貞根性を巧みに描き出してみせた。


アバンだけ見たら、本当に3人の女性の間で揺れ動いているのかと思った。しかし実際は、童貞を失うことに対する恐怖と羞恥と未練、そして何より言い訳がましい貞操観念に打ちひしがれる、罪なき青年の葛藤を描いたエピソード。誰も彼の前には心を開いておらず、バラ色のキャンパスライフなどどこにも用意されてなどいなかった。だからこそ最後の彼のセリフには滑稽さと悲哀が滲んでいる。彼の英断は結局、ただの意気地なしでしかなく、しかしこれで良かったのだと全面肯定できるほど、彼は達観しているわけでもない。


とはいえ、私としては彼の決断が、たとえ意気地なしが必死に言い訳を用意しただけのものであったとしても、それでも拍手を送りたいほど胸のすく英断だったと思いたい。彼がジョニーを説得するべく並べ立てた御託は、たとえそれが心にもない偽りの言説であったとしたって、一聴の価値があるものだ。そして彼が流した涙は紛れもなく尊い輝きを放っている。この決断で正解だったのだと胸を張って言えるよう、成長してもらいたいと思う。たとえ宋襄の仁だとしても、やはりそれは仁なのだ。




・笑うしかない脳内会議


それにしても、羽貫さん宅で男一代の決断に迫られた主人公の葛藤は、素晴らしく面白かった。脳内会議というのはアイディアとしては平凡だが、擬人化リビドーの”ジョニー”が会議室を荒らす描写がじつに秀逸で、彼の混乱っぷりがよく伝わってきた。しかも最終的には、主人公とジョニーの1対1の会話に持っていって、トイレの中での葛藤を二人の対話に集約したのは見事。毎度毎度、脚本やら演出やらで「巧い!」と唸らされる今作だが、今回もまさに唸るような巧さだった。


しっかし、ジョニーってwww なんだよあのカウボーイはw これを考えた人は、自分の下半身を何だと思っているのだろう?w いや、たしか隠語だというのは聞いたことがある気がしないでもないけれど、馬に乗って駆け回るフザけたカウボーイを登場させるとはね。それに檜山さんの演技は”びんかん一郎”を鮮明に思い起こさせるものがあった。さすがに今回は腹が痛くなったw




・今回の鍵は?


前述のとおり明石さんが登場せず、よって”目の前にぶら下がっている好機”たるもちぐまんの言及も無かった今回。巻き戻し構造の一環として存在しているはずの今回のエピソードにおいて、では”鍵”はいったいどこに転がっていたのだろう。なんとなく見えかけてきたパズルピースが、またどこかへ消え去ってしまったような印象だ。


ひとつ気になったのは、今回登場した女性陣のうち二人については、出会った経緯も別れなければならない経緯も、まったく不明に終わった点だ。主人公の部屋にいきなりドールが置いてあったのはそれは驚かされたし、文通相手がいるなんて設定、いままで一度だって出てきただろうか。そしてかおりさんとどうして引き剥がされてしまうのか、あるいはけいこさんが、なぜここまで主人公との面会を望んでいたのか(そもそも小津のイタズラではないのか?)など、放置された違和感は強い印象を残している。


あるいはこのあたりの経緯は、次回以降のパラレルエピソードで描かれることになるのかも。何も、すでに提示された設定だけを流用する必要はないわけで、今後登場するエピソードの設定を先取りして描かれている可能性だって十分にある。今回の話数が全体の中で占める立ち位置は、今後明らかになってくるのだろうか。そろそろ、ダイレクトなヒントなり転換点なりが、見たい頃合いでもある。



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それでは、今回は以上です。



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