迷い猫オーバーラン! 第5話「迷い猫、泣いた」

タイトルに偽りなし!!




・あらゆる面で見事だった第5話


前回は立場や視点の違いから賛否双方の大激論が交わされた今作。実験的な企画が良い意味で作品を盛り上げていて、何よりアニメそのものがすごく面白いと個人的には感じることができているため、大変高く買っているわけですが。


今回のエピソードは、これはもうあらゆる面で出来のいい回だったのではないでしょうか。とくに脚本! いままででもっとも秀逸な脚本で、これだけのドラマなら多少、映像表現が無難でも高く評価したくなる出来。ましてや今回は、そんな優秀なエピソードが優れた映像演出によって盛りたてられていて、完成度としてはシリーズ中最高だったと評したい。


あれ、シリーズ中最高とか、前回も叫んでたなぁw いや、いろんな方向から楽しませてくれる今作にあっては、毎週毎週、「シリーズ最高傑作!」と叫びたくなるモノを見せてくれるほうが、いいに決まってます^^




・映像に関して


「ヒャッコ」を途中で切ったような人間ですし、様々な作品にコンテ等で参加されている福田道生氏の仕事をはっきりと意識して注視してきたわけではないので、あまり今回の監督について御託を並べる知識はないわけですが、それにしたって、アバンから凝った絵を見せてくれた今回。


本編に入れば、通常よりハイクオリティな作画(ちょっとキャラデザは特徴的でしたが)に加え、キャラの演技もいいし、デフォルメを始めオーバーな演出がケレン味たっぷりに劇を盛りたてる。とくに今回はわりと重々しいエピソードで、その分要所要所でドキっとするようなシリアスな描写も交えてきたわけですが、影を効果的に用いたり顔芸気味に表情を崩してみたりと、セリフを補って余りある感情表現を、映像を通して分かりやすく提示してくれていたのが、今作の作風にもよくマッチして大変見ごたえのある画面を作り上げていたと思う。見事だった。


こういう真面目なストーリーのときでも、決して無難な絵作りに終わること無く、アニメ版「迷い猫」が企画として期待されている冒険的・実験的要素を追求したアニメーションで魅せてくれたのが、アニメファンとしてこれほど嬉しいことはない。




・脚本に関して


前回も登場していただいた落武者Aさんですが、今回の放映終了後の彼の発言を、また紹介しておきましょう。


「原作2巻の内容が1話で終わりましたよ。1話でまとめたにしては随分ちゃんと要点は押さえてあって驚いた」



とのことです。原作ファンの方から一定の評価を頂けたということで、ここは自信を持って褒めることにするw


そう、今回の脚本はじつに見事だった! 


もう一人の”迷い猫”である千世の鬱憤を描きながら、主人公たちとのすれ違いや葛藤、見え隠れする黒幕の影などなど、途中まではかなり手堅く、可もなく不可もない展開だと思っていた。ところが、巧が夏帆に会いに行ったあたりから状況が一変した。千世は悪役なようで実は健気で可哀相な子。それはいい。しかし策士・夏帆こそ悪役だと思ってたのに、彼女も(現時点では)良い心根の持ち主で、非常にまわりくどいやり方ながら、巧や千世たちに”大切なこと”を教えようとしていたのだった。


これはもう完全に「やられた!」と思った。しかもしかも、ことはそれだけでは済まなくて、影でこっそり聞いて涙する千世、それを慰める大吾郎たち、仲直りして向かった水着大会(ここでEDに入ったのもいい演出だった)。そうして落ち着いた先は、迷い猫同好会の結成と、ストレイキャッツの”第2部室”化。なんて手の込んだ、しかし綺麗に決着したエピソードだったのだろう!


もちろん忘れてならないのは、商店街の男どもが乙女に仕掛けた壮大な罠w ぜったい夏帆と千世の悪行だと思っていたストレイキャッツの窮状に、こんなオチをつけるとはw このストーリー構成を考えた人間(原作者?)は素晴らしいアイディアマンだと思うし、それを30分の中で見事にまとめ上げた脚本家・アニメスタッフも素晴らしい。


脚本はやはり、セリフで魅せるよりも、構成で魅せてくれたほうが何倍も面白い。今回はまさに構成の妙を味わわせてくれたエピソードで、これを高く評価したいと思う。今後もこの調子でお願いしたいw




・OPとかEDについて


先日、アニメブロガー6人を集めたオフ会に参加した折のこと、「迷い猫」のOP曲についての否定的な意見が相次いで、私は大変悲しくなりました。


まぁたしかに、決して巧い曲ではないw OPについては、歌が始まったときの脱力感と言ったらないし、メロディもアレンジもとくに胸を打つわけでも心を躍らせるわけでもない。また、中途半端にヘタクソ感を漂わせるボーカルが、いよいよもってゲンナリさせる曲ではある(EDについても同じことが言えよう)。


しかし、なんだか自分は、この2曲がけっこう気に入っている。この脱力感がむしろ快感というか、ヘタクソ感が逆に可愛いというか、そんな風に感じる自分自身をキモいと思いながらも、けっこう楽しんで聴き入っていますw


とくにED曲はすごくイイと思う。へたにアニソンっぽくアップテンポに仕上げているOPよりも、より味わいのある曲になっている。声優陣の掛け合いも可愛いし。なんか唄っててちょっと、いっぱいいっぱいになってる感じがするのは、たぶんわざとそう演出しているのだろうけれど、歌い手のリアルな息遣いが聞こえてきそうで大変良い。また、3話のときだったかな、水彩画風に描かれたキャラ絵がめちゃめちゃ可愛かったんですよね。あれも手伝っての魅力だと思う。また見たい。


まぁそんなわけで、個人的にはなぜかハマってしまってる今作のテーマ曲でした。同意してくれる方は少なくないと、信じております。




----


それでは、今回は以上です。



にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村
↑ランキングに参加中です。拍手の代わりですので、読んで良かったとちょっとでも思ったら、クリックしてもらえると嬉しいです^^


この記事へのコメント

aniパンダ
2010年05月05日 00:37
申し訳ありません。
間違って違う作品をトラックバックしてしまいました。

削除をお願いいたします。
ご迷惑おかけいたします。
おパゲーヌス
2010年05月05日 00:39
>aniパンダさん
はい、訂正しておきました。わざわざご丁寧に、どうもありがとうございます。
2010年05月05日 03:06
いつもTBでお世話になっています。

サテサテ
>個人的にはなぜかハマってしまってる今作のテーマ曲
実は私も同意権です。
まだシングルは買ってきていませんが確実に買う予定の一枚に含まれていますですよ!!!と言う訳で落ち込むのはまだ早い!!!
なので、悲しまないで下さいね。
私も応援していますので!!!
おパゲーヌス
2010年05月05日 10:10
>きつねのるーとさん
おお、仲間がいたw どうもありがとうございます。

シングルはもう出てましたかね?これからじゃなかったかな・・・。自分はあまりアニソンは買いませんが、いつまでも記憶にとどめておくべき曲だと思っています^^

この記事へのトラックバック