けいおん！！ 第９話「期末試験！」

試験のために勉強する奴は馬鹿だって、西広先生が言ってた！（←言ってない




今回は、タイトルは試験だけど、どっちかというと演芸大会とおばあちゃん孝行がメインのエピソード。お話はほっこりとした、無難だが心温まる出来映え。それを、武本コンテが素晴らしく引き立てる。真面目志向のシーンでも、巧いよなぁー。


今回のテーマはもちろん、唯ががんばること。前回の進路希望調査のエピソードを受けて、しっかり繋げてきた。前回は、ミュージシャン志望という回答を即却下したことに対して、当ブログでは遺憾の意を表明したわけですが（笑）、まぁでも、最終的に選んだ「がんばる」という回答をこうやって実行して見せてくれるあたり、唯は偉い子ですね。




演芸大会は惜しくも参加賞だったけれど、でもいい出し物だったなぁ。おばあちゃんに晴れ姿を見せたい、という思いから、ヘタクソな漫才まで取り入れて、大幅にアレンジを加えた持ち歌を披露した二人の姿に、思わず涙が出そうになった。お話、映像だけでなく音響演出もきちんと歯車が噛み合わさった、珠玉のアニメーション。


それからタイトルにもある定期考査ですが、ヤマが当たって点数取れたと言っていたけど、そもそもヤマを当てるにはそのヤマの部分だけでも勉強し尽くさないといけない。教科書を片っ端からやるよりは全然楽だとは言っても、普段寝て授業受けている唯には、ものすごい努力だったと言えるわけで（本番中もフラフラしてたしｗ）、その努力がこうして結果として報われたことに、見ているこちらまで大きな希望や活力をもらえるように感じる。とてもいいエピソードだったと思う。





「けいおん」って、言ってしまえばごくごく普通の作品だと思うのですよ。突飛な展開があるわけでもない、驚くべき演出やエフェクトを見せるわけでもない、ギャグが面白いわけでも、ドラマティックなわけでもない。なんでこんなのが面白いの？と、見てて自分でも思う。


けど、なんでか知らんけどこんなにも面白いのは、絶対、我々素人には理解できない秘密の魔法が、あるに違いないと思うのですよね。１期のころからそれはずっと思っていて、やれ”感動したときの表情の描写力だ”とか何とか言ってきましたが、一向に正解に辿りつける感じがしない。一見ごくごく普通のことをやっているように見えて、じつは全然普通じゃないことをやっているということで、私は今作を（ひいては京アニという会社を）、しばしば「アニメ界のカーペンターズ」と称します。カーペンターズファンなら分かってくれるはずっ！ｗ


この第２期シーズンの間に果たして、「けいおん」に隠された神秘を発見することができるかどうか。ただ出来のいい作品を褒めたり萌えたりするのは誰でも出来るので、私としてはひとつ、そんな目標というか注目点を持って、今後も見守っていきたいと思います。



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それでは、今回は以上です。




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Comments

[狐邑]

　お婆ちゃん子、歓喜の回でした(＠´pq｀)ぐふふ
　お婆ちゃん子による、お婆ちゃん子のための内容満載でした。ごめんなさい。これが感想ですｗ
　演歌バージョンを歌うときの「あずにゃん」が可愛かったり、やはり「やれば」出来る唯に好感持ちましたけど。それでもお婆ちゃん子の俺にはお婆ちゃんしか見えていませんでした^^;
　無駄に凝らずに普通の作品というのも、またいいものですよ。演出やシナリオを無理に良く見せようとする傾向の作品よりか、素朴でも少し笑えて少し感動する作品のほうが俺は好きです。
　まあ一期と二期を同じ系統色にならないで欲しいかな、と個人的には思いますけどね。

[おパゲーヌス]

＞狐邑さん
まさか、お婆ちゃん萌えですか？ ちょっとレヴェル高すぎないかｗｗｗ

１期と２期を同じ系統色にしないとは、具体的にはどういうことでしょう。「けいおん」は、それに当てはまっているのですかね？