世紀末オカルト学院 第3話「美し風、吹きぬけて」

マヤが嫉妬するイベントじゃないのかねw




・中川美風 登場


天狗編・前編と銘打って良さそうな第3話は、新キャラの中川美風が登場していよいよメインキャストそろい踏み。その美風は天然で無防備で萌え萌えキャラということで、いかにも男をたぶらかせる役回りだけど、マヤが美風(と、鼻の下を伸ばした文明)を見てラブコメ的な反応を示さなかったのは、そう簡単にはデレさせませんよという姿勢ですごく良い。


天狗の正体が何なのか、そしていかにも怪しい美風はいったいどんな設定なのか、伏線を分かりやすく配して次回への期待感を煽る展開だったが、相変わらずコミカルな演出が秀逸でじつに楽しく視聴できるのが、今作の大きな武器だろうなぁ。美風といい川島千尋といい、キャラクターの中にシリアスとコメディの二面性が同居しているのが良いスパイスになっている。悪役っぽさとマヌケさを抱え込む川島先生は小林ゆうにぴったりの配役で面白い。一方で人畜無害そうな美風は終始和やかにロマンスを演出して見せたり、あるいはコミカルなシーンを引き立てていたが、彼女が背後に抱えるも重たいものを垣間見せてドキっとさせるくだりは巧い。


美風=天狗なのかな、と最初は予想したが、マヤが怪異に襲われたので、現時点では神隠しの犯人と美風は別の存在らしい。美風はメインキャラクターの一人だろうから今後ずっと出番がありそうで、となると悪さをするようなキャラではないのだろうけれど、でも60歳はゆうに越えていそうな描写で、次回において恐らく彼女の設定が明かされるのだろうが、楽しみ。それと、襲われたマヤもなんだか女の子っぽい反応をしてて、意外と言うか、ちょっと萌えたw 第1話時点ではあれだけ冷徹に怪異と対峙して見せたが、あくまで普通(?)の女子高生なんだと、劇の端々で提示してある。こちらの描写も今後ますます注目に値する。




・ほろりとさせる人情ドラマ


今回はちょっとほろりとさせるシーンが挿入されていて、コメディでもオカルトホラーでもラブコメでもない、作品の新たな側面を垣間見せてくれた。


1999年という舞台で、しかも未来からタイムトリップしてきたという設定にしては、それほどノスタルジーを感じさせる演出が少なかった今作だが、今回わずかでもそうした面が描かれたのは、個人的にかなり好感が持てる。公衆電話というツール、100円を入れて長電話する気マンマンだった文明の様子、母親の声と楽しげな子ども時代、そしてカレーライス。しがない大人の男になってしまった文明が過去への撞着を見せるこの一連のくだりは、そのまま、2010年という時代に生きる我々視聴者の像と重なり、見る者の心を静かに揺り動かす。


またその様子は当然のことながら、終盤に美風が見せた涙とも連動しているのだろう。文明と美風に共通しているのは恐らく、失った幸福への執着。それを視聴者の心にも巧みに想起させて、人情に訴えかける作劇を行っていた。ただ今回はまだドラマの中途なので、もし次回、この天狗編に決着がつくのなら、再度この方向から、ほろりとさせるノスタルジーを味わわせて欲しいと期待している。


↓とくに、このシーン
画像


美風の涙の直後というシチュエーションとも相まって、あまりの美しさに涙出そうになった。まず小川の美しい水の流れを捉えて、そこから徐々に町や山、そして夕景に差し掛かりつつある空の風景へと視線を移動させていくなかで、過去や、失われた幸福への郷愁をかき立てる一枚。TVアニメにしては、という枕詞付きにせよ、じつに美麗な背景世界に思わず見惚れてしまった。いいシーンでした。




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それでは、今回は以上です。


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