アマガミSS 棚町薫編 最一章「アクユウ」

新章開幕! 面白すぎるだろこれwww




・ヒロインに託して描かれるもの


今回からのヒロインは棚町薫。タイトル通り”アクユウ”として、男女の垣根を越えた友情を獲得していた二人が、しかしふとしたきっかけから相手のことを意識しはじめるというシチュエーション。甘酸っぱいなぁ、もう!ww


冒頭いきなり耳をアマガミしたのはびっくりしたけど、これで男女の仲を意識しないほうがおかしいというツッコミは、しかし決して成立し得ない。他者とどう接するべきなのか、また友情と恋愛の境目をどう折り合いをつけるかなど、大人だって分かっていない。ましてや思春期の彼らにはこうした理不尽さや唐突さ、あるいは恣意的な無関心といった精神のありようは、常について回る。今回は女性脚本家ということもあろう、思春期の微妙な精神状態の不安定さを、じつに丁寧に、かつ絶妙なタッチで描き出して見せたと思う。前回までの強引な作劇との落差が激しいということも手伝って、じつに真摯に恋愛を扱ったドラマに見えて、大変好感が持てる。


しかし今作は、女性を魅力的に描くことにかけては驚くべき熱意を込めるなぁ。リアリティの無いシチュエーションであっても、そこに感じさせる息遣いには確かに、肌の熱と心臓の鼓動と、そして魂の息吹が感じられる。また、アニメにしたって不自然に感じるポーズをヒロインが取ることがあるが、これはきわめてゲーム的な発想の演出であってアニメスタッフの独創では無いにしても、やはり特徴的で目を引く分、今作の魅力の大きな部分を占めている。ドラマの作り方だけでなく映像面での工夫が、この作品の肝になっているのは間違いない。




・なんてことを言いだすのか


橘くんについて。女子から人気の無い場所に呼びつけられて、色々と妄想をたくましくしてしまうのは、情けないが男子としては大いに共感せざるを得ない。しかしその妄想をまさか本人に打ち明けるとは、いくら親友相手だからといって(いやむしろ親友相手だからこそ)、とんでもなく驚かされた。いったいなんてことを言いだすのか!


前回の記事(ついさきほど書いたものですが)において、橘くんは結局、ヒロインである森島はるかに振り回されただけで終わったと書いた。それが薫編に入ってからは、むしろ自分が重力源となって積極的にヒロインの薫を振りまわしている様子に、やっと彼のちゃんとした魅力が発揮されてきているのかと、楽しみになってくる。


もちろん彼の場合は、攻略対象となる女の子の性格によって、大きくその言動が変わってくるのだろう。つまり、ヒロインを魅力的に描くために、そのヒロインの良さを引き出すのにもっともふさわしい男性の役を演じる、そんな駒としての役割が、彼には与えられている。電波で無茶苦茶だった森島はるかに比べて、薫はもっと純情な乙女らしいので、その相方である橘くんは大きく変質してみせた。あくまで身近な友人であり、それでいて時々ぐっとくるような男らしさを見せて不意を突く、安らぎと緊張とを交互に与えてくれるようなキャラクターになっているようだ。あとは各所で言われている通りの変態性だけは、森島先輩のときも今回も同様に発揮していたので、これが彼に残された唯一の本質的人格性なのかもしれない。だとしたら(面白いけど)寂しいので、これからたっぷり時間をかけて、もう少ししゃんとした男性像を見せて欲しいところ。




・EDについて


EDは横山克氏の作曲。本編中における棚町薫の親しみやすさや乱暴さからくる、いかにも気の置けない女友達といった感じのイメージは完全に払拭され、ヒロインの内奥に秘せられた感傷と壊れやすさが滲み出ている名曲だ。また透明感のあるサウンドが、歌い手であるキャラクターの深層まで見渡せるような錯覚さえ生むようで、なんとも心地よい。サトリナさんの唄声がまた良いですな。


高音を強烈なアクセントに使うメロディラインは、いかにも歌うのがむつかしそうな曲だなぁとは思ったけれどw クイーンズブレイドのときも思ったけど、音程のアップダウンの幅が大きくて、歌い手の力量を要求する曲なんじゃないかという印象が強い。素人には分からないけどね。


EDは各曲ごとにCDが発売されるようだが、売れ行きは曲の良し悪しよりもエピソードやキャラ、あるいは声優の人気によって大きく左右されるだろう。しかしそうした点を完全ではなくともなるべく排除して、純粋にED曲単体で比較した場合、各ヒロインの持ち歌のうちどれが人気を獲得するのか、これは大いに気になるところ。全ヒロインが出そろったらアンケートでもとってみようかしら。「けいおん!!」のOP曲が、自分にはどうしても理解できない感性の曲で、それがバカ売れしてるっぽいので、自分の音楽的感性にさっぱり自信が無くなって来た今日この頃です。




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それでは、今回は以上です。


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この記事へのコメント

狐邑
2010年08月01日 23:10
ゲーム版では棚町は個人的にはどうでもいいキャラでしたが、アニメ版となるといやはや。。。
御琴と同じ声優だからというのもあるでしょうけど、なんか凄く可愛く感じてしまいました。4話×六人の2クールなので、キャラ毎の興味の有無で楽しさが変わると考えていたのですが、これは想定外。最後の最後まで楽しめそうです。
もちろんエロスも含めてね( ・ิω・ิ)b
おパゲーヌス
2010年08月02日 02:51
>狐邑さん
ふむ、ゲームではどうでもいいですかw ということはアニメスタッフGJですね!w 森島先輩よりずっとまともな恋愛ドラマになりそうですし、期待大です。個人的にははやく名塚佳織の声を堪能したいのですが、最後っぽいなw

エロスは、期待していいの・・・?w

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