ストライクウィッチーズ2 第6話「空より高く」

ただの萌やし回ではない、熱く胸にこみ上げるものがあるエピソードだった。




・まさか喧嘩するとはw


いつも過剰なほどベタベタなエイラとサーニャ。この二人のエピソードをやるのに、こういう喧嘩する話を持ってくるとは、見る前は予想だにしていなかった。個人的に、サーニャ離れできないエイラと、エイラ以外のもっと色んな人とも仲良くしていたいサーニャ、という構図があるのではないかと思っていたので、むしろついて来てくれないエイラに対してサーニャが拗ねる展開になろうとはね。


脚本のプロットはすごく良かったと思う。シールドを使わない、というエイラの特技を足がかりにして劇を転がしていったのも見事で、とくにペリーヌ&リーネと特訓に励む一連のシーンは、セリフと映像の連動っぷりがじつに心地よかった。あるいはサーニャとエイラが喧嘩してしまう場面でも、新たな心情描写の掘り下げが行われていたわけではないが、分かりやすくキャラの感情を視聴者に提示してある。喧嘩の内容自体はさほどドラマティックだとは思えなかったけれど、コレがほんのちょっとのすれ違いでしかなく根本的にはちゃんと分かり合えているのだという二人の関係性はブレていなかった。ストパンらしい人畜無害な友情ドラマとも言えるが、安心して見れる。


また難しいミッションを描くのに、きちんと事前に取りきめられた作戦を説明しながら描写していくのは、当然とは言えきちんと描いてくれて嬉しい。みんなでロケットを再現したのは笑ったけどw しかし、精密な計算のもとに実行されなければならないであろう今回の作戦で、土壇場でエイラが出張って来たのはハラハラさせられた。失敗してもおかしくない強引な割り込みで、優しい表情で宮藤が譲ってくれたからすべてが救われたようなシーンだと思った。




今回一点だけイマイチだと思ったのは、クライマックスで流れた挿入歌の、曲そのものの魅力でしょうかw いや、まぁキャラソンだし、今作の作風に合ったなかなか良い曲だったけれど、あれだけのドラマと映像で魅せている場面において、セリフも効果音も使わず挿入歌オンリーで延々と流し続けるには、いかんせん実力不足だろう。こういう音響演出をするならもっと心の奥底から震える名曲を持ってくるべきだし、あるいはこのレベルの曲なら、セリフやSEをかぶせるべきだった。宇宙空間で音が聞こえない、というのを強調してまで、挿入歌一本で押す必要はなかったのではないかと思う。1期OPでも思ったのだけど、今作は歌モノの曲に恵まれてない印象が強い。ちともったいないなぁ。


今回のネウロイがエヴァにでも出て来そうな不気味でカッコいいデザインで、また超高高度での作戦というひっじょーに燃えるシチュエーションだったので、そのクライマックスにおける音響演出にはもう少し工夫や妥協が欲しかった。もっとコテコテの王道演出で良かったのにw 




・科学特捜隊とストライクウィッチーズ


今回はまた、技術史・航空科学発展史の側面からミッションにスポットを当てているのもやはり燃える。とくに今回は宇宙へのミッションということで、それだけでも不安と期待を織り交ぜる緊張必至のドラマだった。


今回、不覚にも、「ウルトラマン」の名エピソード「空の贈り物」を連想してしまった。物凄く重たいスカイドンという怪獣が地球にやってきたので、何とかして宇宙へ送り返そうというドラマ。宇宙へ飛ばすのにプロペラや風船を使うとか、ちょっと考えればあまりにもおバカな作戦を次々と遂行する科学特捜隊の奮闘を楽しむエピソードだ。


なんでそんなものを思い出したかといえば、単純にあるモノをなんとかして宇宙へ運び出そうとする展開の類似もさることながら、ただの人間の組織に過ぎない科学特捜隊が、ウルトラマン頼みではなく自らの手と知恵でなんとか問題を解決しようとする姿勢が、ネウロイという未知の敵に立ち向かうストライクウィッチーズの面々と通じるところがあると思ったからだ。


とくに第2期シリーズでは、坂本さんの紫電改や烈風丸、カールスラントの開発したジェットストライカーユニット等、ウィッチ側における新技術開発や必殺技の習得などの工夫が幾度も提示されている。ネウロイが進化して強力になったという設定だが、恐らくは人間&ウィッチ側の進化を描きたいがために設けた設定なのだろう。これによって、第2期では隊員たちの日常や萌え、あるいは防衛戦にかける想いなどといった描写をそのまま1期から引き継ぎつつ、そこにより軍事科学的な側面を持ちこむことで、1期の繰り返しにならない作劇の幅を持たせている。全然別のドラマをやるよりは1期を彷彿とさせる作劇を行いたいという意図と、1期のものをいっそうグレードアップしたエンターテイメントに仕上げたいという要請の、両方を実現させている。


またこれは作り方の問題に留まらない。可愛いキャラクターの言動を見ることももちろんだが、せっかくアクションを描くのだから、戦闘に関する部分でも大いに盛り上がるものを見せて欲しいというのは、ほとんどの視聴者に共通の意識だろう。今回のミッションはどうであったろう、全員で一致団結して即席のロケットを作り上げていたが、第1段階、第2段階と作戦が進んで行くさまに、大きな迫力と興奮を覚えなかっただろうか。


この興奮は、ただ作画が良いとか、ロケットを真似るという発想が面白い、というだけの話ではない。そうではなく、人間が人間自身の努力によってその活動限界を大きく乗り越え躍進していく、そのダイナミズムこそが快感なのだ。それは科学というものの面白さであり、また人間の持つ大きな可能性の輝かしさである。人間は愚かしい失敗もたくさん経験するが、それを不屈の精神で乗り越えていった先に、未知の領域を征服し、可能性を押し広げて行った。そうした人間の力強さの再現が、時にコミカルに、ときに感動的に、ときに雄々しく描かれるのが、先ほど言及したウルトラマン「空の贈り物」や「ストライクウィッチーズ2」に共通の魅力なのではないか。


1期の頃にはそれほど感じなかったこうした魅力を、現にひしひしと感じさせてくれるこの第2期シリーズ。この調子で続々と興奮や感動を届けてくれることを、次回以降も大いに楽しみにしたい。





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それでは、今回は以上です。


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