世紀末オカルト学院 第8話「まんま亜美~ヤ!」

学園黙示録じゃないんだからww




・まさかのチュパカブラ回


以前にモスマンが出てきたり臨死体験やったりしてたのにも関わらず、今回ホンモノの怪物が出てきて素で驚いてしまった。まーだ、オカルトなんてありえません、って態度で見てるんだなぁ、自分^^


前回、牛の血が抜かれてるのは事前に準備したものだと思っていたけれど、それが実は怪奇現象らしい、というところから、今回のドラマはぐいぐいと加速し始める。前回から引っ張っていた亜美とマヤの喧嘩は、亜美が皆神神社にマヤを呼びつけた時点でほとんど解決したも同然だったことが後から明かされたが、そこで突然襲いかかって来た緑色のイキモノには度肝を抜かれたなぁ。こずえもしっかり噛みつかれていたし、抗うすべもなく亜美がさらわれてしまったりして、もう喧嘩のことなどどうでもよくなってしまった。


羞恥心に染まりながらオカルトの存在を認めるマヤ、皆で亜美を助け出すんだと息捲く様子、場所が分からないという親父さんの嘆きからJK登場と、とにかく強引にテンポよく展開させていく一連の流れは快感だ。チュパカブラの巣窟での、「学園黙示録HOTD」を彷彿とさせるかっこいい戦闘シーンに加えて、緊迫した状況の中でも笑いを忘れない今作らしい姿勢はじつに魅力的で、そうした中で自然と二人の親友の仲直りを描いて見せた今回のエピソードは、非常に良くできたエンターテイメントだったと思う。


またオカルトの存在を前提とした作品だけあって、キャラクターの見せる超人的な能力もじつに面白い。ダウジングってそんな使い方はしないだろう! とツッコミたくなるJKや、体液を吸われてもピンピンしてる成瀬こずえの体質などは、笑わせるところではリアリズムなど屁とも思わない徹底したスタンスがよく表れている。今作はギャグアニメなんだと言われても納得したくなる面白さ^^




・友情ドラマの結末


前回あれだけ情感豊かに描き出された亜美とマヤの喧嘩が、危機的状況の中でお互いに謝ってあっさり解決を見た。これは見ていて最初はすごく物足りなさがあって、あれだけ感情の高ぶりを見せた前回のエピソードを引き継いでいるのだから、今回ももっとキャラクターの心情をぐっと掘り下げて、胸のすくような感動的な仲直りイベントを見せて欲しかったと思った。


ところがそんな自分の見方がどうやら根本的に間違いだったらしいことが、最後の最後に語られた亜美のセリフによって明らかになった。皆神神社は昔から、喧嘩した亜美とマヤが仲直りをする場所だった。であれば、傍から見ていてもっともトゲトゲしい感じを受けていたシャワーシーンにおいて、すでに亜美のほうから仲直りを持ちかけていたということになるわけで、その後の二人のやり取りを思い返すと、なるほどと思い当たる節がいくつもあった。


成瀬こずえじゃなくたって、わざわざ人気の無い場所に呼びつけたというのは、喧嘩するためだと思ってしまう。神社に来ないマヤに「それがあんたの答えか」と呟いたのは、感情をぶつけ合う価値すらないということか、と亜美が考えたのだと思ったし、果たし合いという言葉がいくら大袈裟でも、神社で相対した二人がこれから自分の気持ちを全力で吐き出すくらいのことはするのだろうと、いよいよ始まりそうな喧嘩の本番に思わず身構えてしまったものだ。こずえが飲み物を買いに走ったあとに二人が必死で言葉を選んでいたのは、喧嘩するつもりで来たのにこずえの天然っぷりに毒気を抜かれてしまったんだろうなぁとも思ったり。


しかし二人にとって皆神神社という場所が持つ意味が明かされることで、そうした視聴者の想定をすべて裏切った上で、二人の友情ドラマを見事に完結させてしまった脚本家の手腕はじつにじつに見事だった。


二人がどうしてすれ違ってしまったのか、そこを解決しなければ仲直りは無いと勝手に思って見ていたけれど、親友の間柄の二人にとっては、喧嘩の理由なんて些細なことであった。お互いに冷静さを失っていただけの、子どもらしい喧嘩。お互いにお互いを傷つけてしまったのだから、お互いにごめんなさいを言って、それでおあいこ。ここは映像演出も相俟って、いちいちセリフで全てを説明しないでも、キャラクターの心情を十分に想像できるだけの余裕のある作劇で、行間を読ませるとはまさにこういうことを言うのではないかと思った。チュパカブラなんていうイロモノに目を奪われてしまいがちだが、亜美とマヤの物語には、見る者の心をも掘り下げ引きこむだけの、純文学的な奥行きと魅力が備わっていたと思う。とても素敵なエピソードだった。




・黒幕の動き


最初からアヤシイ雰囲気が全開で、いかにも黒幕として描かれていた川島千尋。中盤はキモチワルイ乙女と化してギャグパートを担っていたが、今回の騒動をきかっけにして、いよいよ黒幕としての顔を本格的に見せ始めるのかもしれない。


いまのところ文明のミッションのゴールがまったく見えないけれど、果たしてこの川島千尋と密接な関係があるのか。次回はゲストキャラを登場させてまだまだ中盤的な展開を続けそうではあるが、モスマンといいチュパカブラといいあんな危険極まりないものを飼育(?)していたのが、いったいどんな意図があるのか、そろそろ明らかになって欲しいタイミングではある。


それと、完全に空気と化しつつある美風さん。もっぱら文明の担当するギャグパートを盛りたてる役回りだが、この人が再度、ストーリーに絡んでくることはあるのだろうか。恐らくあと4話ほどだと思うが、終盤の盛り上がりを大いに楽しみにしたい。




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それでは、今回は以上です。


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