STAR DRIVER 輝きのタクト 第5話「マンドラゴラの花言葉」

何かと思ったらギャグ回か! 面白かった^^




・大真面目に馬鹿をやる勇気


第1話のときから、今作が真面目な作品の体裁を取りながらも、随所におバカな描写や設定を挿入してくることに、奇妙な感覚に陥っている視聴者も多いのではないだろうか。尋常な思考回路では到底、思いつくはずの無いぶっ飛んだ言動を、しかしいたって大真面目に演じて見せること。そこに、今作の獲得している最大の独自性があり、魅力がある。


今回は、そんな今作の持つ可笑しさをいっそう強調する作劇で、ギャグ回と言えば語弊があるかもしれないが、ほぼコミカルな演出に終始したエピソードだった。「綺羅星!」のポーズとか、「銀河美少年」とかいった、つい噴き出してしまうような珍妙なワードの持つインパクトがようやく薄れてきた第5話というタイミング。ここでもう一度、この作品が馬鹿なことだって大真面目に取り組む作品なのだということを、強く印象付けようと言う作戦か。


このような姿勢は、まさに「ウテナ」的と言えるトリッキーな作風と評することができよう。日常パートで微笑ましい学園コメディを見せる場面はこれまでも何度もあったが、まさかサイバディによる手に汗握る決闘までこのようにふざけた喜劇として料理してしまうとは、恐れ入った。


ワコのために全てのサイバディを叩きつぶす決意を固めたタクトは、今回は珍しく自分から積極果敢に攻撃を加え、しかもヨドックの厄介な能力に手を焼いていたが、彼の決意ややる気とはまったく無関係のトコロで勝負が決してしまって、タクトも、また我々視聴者も、文字通り開いた口がふさがらない展開。その後のイヴローニュとのやり取りや、目を付けていた美少年とねんごろになるシーンも含めて、最後まで微笑ましく眺めさせてもらった。面白かったなぁ。




・物語の主動力は綺羅星十字団


今回のメインキャラクターは保健医のオカモト・ミドリ、通称プロフェッサー・グリーン。Aパートから、日常における彼女のボケボケな可愛らしさとスタードライバーとしてのカッコよさ、その二面性を前面に打ち出してきたが、そこへさらに特殊能力による第三の表情を持たせて、しかしその全てが結局は美少年好きの天然キャラという本質に収束・帰結させることで、オカモト・ミドリというキャラクターを完全に確立した。


とにかく、美少年への愛を体全体で表現するオカモト・ミドリがじつに可愛い。引き出しに写真集をしまい込むのはまだしも、サイバディにおかしなモードチェンジ機能を搭載していたのには大笑いさせられたw 保健医としての仕事、プロフェッサー・グリーンとしての使命よりも、なおいっそう趣味へと傾倒する彼女の変態性は、キラキラとまぶしいくらいに輝いていた。加えて、少し天然の入ったお茶目なキャラクター性も魅力的で、ニチ・ケイトの「綺羅星!」に釣られていたのも可笑しかった。ケイトとミドリが二人でいるシーンは、見どころたっぷりで興味深い。


こうやって、敵である綺羅星十字団のキャラクターを丁寧に描いていく展開もまた、今作の大きな特徴だ。正直、主人公級に重要な立場にあるはずのスガタが完全に置いてきぼりを食っているから、タクトでさえもあまり主人公然としていない印象を持ってしまいそうだ。「ウテナ」においてもそうだったが、物語を動かす動力源は主人公サイドではないのである。


綺羅星十字団の秘密(設定とかキャラクター性)が次々と明るみに出てくる一方、タクトも含めた主人公サイドはなかなかその秘密や疑問点を公開してくれず、あくまで十字団の面々の努力によって主人公の謎を解き明かそうとする構図で、今は展開している。いつかタクトやスガタの秘密が大々的に明かされる場面が来るであろうが、その場面を最大限に盛り上げるための下地作りを丁寧に行っているのだろう。今後もしばらくは、綺羅星十字団の活躍を楽しませてもらえるものと期待している。




・今回の注目点


いちおう今回は、女性のスタードライバーがちゃんと存在していることと、綺羅星十字団の頭領クラスでもお互いの正体はあまり知らないということ、ミドリはわざわざ若返った状態で乗り込んでいたことからやはりサイバディを動かすのは年齢制限がありそうだということを、頭の中に入れておけばよさそうだ。あと、サカナちゃんがいよいよ道化っぽくなってきた点にも注目。いきなり大声で劇の進行に割り込んだり、バレリーナさながらにくるくると回って見せたりと、どんどん言動がアクロバティックになっていく。やっぱり影絵少女だよなぁ、サカナちゃんは。


そう言えば今回、北島(?)が噴火してどうのという話が出ていた。作品の舞台である南十字島という名称、また東西南北の島の存在を思わせる言及からすると、もしかしたら南十字星として良く知られる五つの星の並びが、地形にも当てはめられるのかもしれない。すなわち、クロスする4つの島にそれぞれ東西南北の名が与えられており、その中心やや右下よりに位置する5番目の地点が、学園の置かれる南十字島である、とか? 


それと、今回のサブタイトルである「マンドラゴラの花言葉」。どうやら「恐怖・幻惑」というのがその花言葉らしいが、今回のエピソードをどのように象徴するタイトリングなのか、いまいちピンとこなかったなぁ。幻惑はともかくとしても、恐怖ねぇ?w ひょっとしたらすごく深い意味が込められているのかもしれないが、ミスリードを狙ったタイトリングだったということで、今は納得しておきたい。




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それでは、今回は以上です。


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