荒川アンダー ザ ブリッジ×2 第6話「6 BRIDGE×2」

リクがちょっと可哀相だ・・・。そしてEDがすごくイイ! 今回だけの特別版なのか?




・ニノの秘密とは


いよいよ第2期も本格的にメインストーリーを展開していくようだ。今回は、久々に登場のリクパパの命を受けて、ニノを追う秘書・島崎のスニーキングミッションから導入。村長の謎めいた言動を足がかりにしながら、リクがニノに大事な告白を打ち明けられるまでを描くエピソードだ。


金星に帰らなければならないと告げたニノ。そもそもその設定を最初から信じていないリクは、事の重大さをそれほど大きくは受け取っておらず、むしろ婚約を迫られたと考えて嬉々とした表情を見せる。彼の変態的な思考回路はともかく、普通なら、金星とはニノの実家に他ならず、それは国内、もっと言えばおなじ町内に存在していてもおかしくはないと考えてしまうのは当然だろう。


リクは、例え金星に行ってもさほど暮らしに困ることは無いし、いつでも好きなときに好きな場所へ行く権利を持ち、さらに言えば彼自身の会社や人間関係もそのまま維持できると考えている。また盗み聞きしていた他の連中も、同じように考えているのかもしれず、たぶん村長以外は誰一人として彼女が金星人であることを信じていない。なぜなら彼ら自身が、自分も含めた河川敷住人はただの人間で、決して星とか蜂とか河童では無いことを知っているからだ。それは1期のころ、星が被り物を脱いだところをリクに見られた回で、すでに語られていることだ。本来は常識的な一般人であったのに、今は世間のしがらみから逃れようと健気に生き抜いているのが、荒川河川敷住人の本質である。


しかしただニノだけが、その電波設定が空想や妄想や嘘ではなく、精神的にも物理的にも完全に正しい事実を述べているらしいということ。それが、アバンの島崎のセリフや、あるいは本編ラストの漫画家の証言によって裏付けられ始めた。むろんそれらのセリフはリクは聞いてすらいないのだが、このSFミステリー的な要素と、それを前にしてリクが何を考えどう行動するかが、今後のドラマの焦点になってくるのだろう。




・ロマンスの行方と、地球人の認識法について


今回もまた、いままでと同じように、恋愛的な観点についてはリクが一方的に舞い上がっていただけで、ニノが果たしてちゃんとリクの恋人なのか分からない、むしろ彼女に恋のなんたるかを理解してもらうのは到底不可能なんじゃないかと思える展開。やっぱりロマンスが見たい視聴者にとっては、ちょっとがっかりなオチではあった。


果たしてリクは、ニノに恋を教えてあげることができるのだろうか。これは、恐らく「荒川アンダー ザ ブリッジ」という作品そのものを貫き束ねる、軸となるテーマであろうから、原作が続いている以上はずっと問いかけ続ける問題なのかもしれず、そうなればこのアニメシリーズでちゃんと描いてくれるかはアヤシイ。二人が完全に愛し合う姿になる必要は無いとは思うけれど、他の住人たちとまったく同レベルにしか思われていなさそうなリクが、ニノにとってもっと重要かつ特別な存在として認定されるような変化を、最終回までに描いて欲しいなぁとは思う。


一応ニノの頭の中でも、リクとは他の住人にはない特殊な人間関係を築いているのだという自覚は、無いわけではないらしい。1期の頃は彼に自らキスをしたし、今回だって自分からリク一人を呼び出して告白を行った。ただ、恋人という特殊性を多少理解してはいても、それがどのように重要な存在であり、キスをしたり二人きりで将来を誓い合うという行為にどんな幸福や苦悩が付随するのかは、まったくもって理解していないようだ。ネクタイ=リク、みたいな認識の仕方だって、改まってるかどうかは疑問なわけで、ニノさんの恋愛への理解度や感情は相変わらずだ。




しかし考えても見よ、仮に水槽の中にいるメダカの中から一匹を選んで、それを特殊な存在と看做すようルールを作ったとしよう。一日経って水槽をのぞいてみたとき、我々はその一匹のメダカの恋人を、ちゃんと見つけ出すことができるだろうか? なにか認識票のようなものを印として身につけさせなければ、恋人メダカは他のメダカと区別が付くはずはなかろうし、もしその認識票と同じ物を他のメダカが付けてしまったら、簡単にニセモノを恋人だと勘違いしてしまうだろう。


おそらく金星人のニノにとって、我々地球人はみなメダカのようなものであり、リクルートという男の身につけている赤いネクタイは認識票のようなものだ。そうであればこそ、リクとニノの恋人としての関係は、こんなにも遅々として進むことが無い。リクを、他の地球人とはまったく異なる唯一の個体として認識すること、それが、異種族間の恋愛を成立させる絶対条件だ。そう考えると、ニノはこれでも相当の努力を重ねて、リクに近づこうとしているように見える。


ニノが実はホンモノの金星人であるという設定だからこそ、描くことのできる恋の難しさがある。二人のロマンスの行く末の、絶望的に困難なその道程を、ゆっくりと見守っていきたい。




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それでは、今回は以上です。


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