それでも町は廻っている 第6話「パンドラメイドサービス」

今日も平和ですなぁ。




今回から登場の亀井堂静。この手のうさんくさい三十路美女は好きですねぇ。雪野五月さんのキャラを見るのも何だか久しぶりな気がする。


Aパートは、そんな亀井堂静に惚れ込んだアフリカン・プリンスの愛と執念の呪いがちゃんと効力を発揮して、いつまでも謎の面が持ち主のもとを離れることは無かったという、素敵なお伽話。もちろんその実態は、主に歩鳥のせいでみんなが不運のスパイラルに巻き込まれていく、いたっていつもの商店街だw


真田も双葉も、メインエピソードをやってすごいインパクトを残す、というような活躍が無いから、どうしても脇役的な扱いの印象を持ってしまうのだけど、その二人がたっつんの誕生日を祝うのに自然にソコに参加しているというのが、いかにも「それ町」だよなぁと思った。


あくまでこの作品はギャグアニメではなくコメディなので、日常風景の中にひそむ可笑しみや風刺、滑稽さを描いてゆく。その上では、キャラクターのインパクトよりも、そのキャラクターたちが醸し出す劇中の空気感こそが重要になってくるのであり、主役級であるはずの歩鳥たちでさえ、商店街のおっさん三人衆と対等な立場で喜劇を演じてゆく。双葉も真田も、メインであるかサブであるかという観点よりも、あくまで劇の一部として機能させているのだと言える。


とくに目立ったストーリー性があるわけでもなく、ラブコメや人情ドラマに傾くこともなく、ごくありふれた風景を恣意的に切り取って舞台の上に演出すること。昨今のアニメとはちょっと違うスタンスであると言え、それが今作の独特の魅力に結びついているのだと思う。


Aパートのエピソード、誰かの誕生会において皆の誕生日を打ち明ける話の流れになり、じつは同日(もしくは一日前とか)が誕生日の奴がそこにいて気まずい空気になる。こんなのは、いかにもそこらじゅうに転がっていそうな日常の中の滑稽さだ。そして、まんまと他人に押し付けたハズの呪いの仮面が、めぐりめぐってまた自分の元に戻って来るという、いかにも作為的に仕立て上げられたオチと組み合わされることによって、アンバランスな非日常性が備わり、舞台で上演されるのにふさわしい”劇”になるわけだ。こうした日常と非日常、現実と虚構との絶妙なバランス感覚によって成り立っているのが、「それでも町は廻っている」という作品だ。




Bパートはそれでも、ちょっと甘酸っぱい青春エピソードで、今作にしてはいかにもアニメ的シチュエーションが面白かったなぁ。そして不覚にもなかなかに萌えた。突然歩鳥たちが来襲すると分かった時の真田の慌てっぷり、意外にエロに免疫のなかった歩鳥、そしてさらに意外すぎる一面を見せる紺双葉。このBパートは、日常で体験してる人はそうそういなさそうなシチュエーションを、いかにも「あるあるww」と言いたくなってしまうようなリアリティのもとに描き出しているのがミソだろう。それでいてドタバタコントや秀逸なオチもしっかり挿入してきた、かなり出来の良いエピソードだった。




今作は各話をつなぎ合わせるストーリー性がないので、なんだか肩の力を抜いて安心して見れる作品なのは、けっこうありがたい。シリアスにもなりようが無いしね。それでも、原作を読んだ時にとても感心したエピソードがあって、今作のタイトルを象徴する話なのできっと最終話付近に持ってくるのだろうと予測しているが、そちらに関してはとても楽しみにしている。シャフトがどのような映像表現で描いてくれるか、今後も見どころのあるアニメーションを期待しておこう。



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それでは、今回は以上です。


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この記事へのコメント

アルルカン
2010年11月12日 09:45
真田の英断虚しく歩鳥にバレる真田に同情しますが、タッツンはタッツンで達観しているのが良いですね。想い人でも冷静なあたり、やっぱり大物かも知れません。


しかし困ったものです。ただでさえ好きなアニメが木曜深夜に密集しているのにそれぞれ萌えるキャラが出てしまう。これが噂に聞く脳内重婚ですか(ちなみにアマガミ=麻耶ちゃん、それ町=双葉、伝勇伝=キファ)。
三十路じゃないもん
2010年11月12日 12:40
だ、大丈夫だ!
静さんは、歩鳥が10歳の時に高校生だった描写があるので、まだ23~24歳くらいのはず…だ!
おパゲーヌス
2010年11月12日 23:53
>アルルカンさん
たっつんは後ろ向きにポジティブだと思いますね。大物というよりは、自分から妥協点をすかさず見つけ出して納得してしまう上に、最初からそれが自分の意図していた結論だと言い張って信じ込んでしまうような。なかなか姑息で面白い性格をしていると思って見ていますw

木曜・金曜は本当に、アニメに殺されるんじゃないかと思いますよw もうすこし、火曜とか水曜に割り振って欲しいですね。ちなみに自分の木曜の結婚相手は、シオンと鯉淵蔵之介です^^

>三十路じゃないもんさん
あ、そういえばそんなシーン原作にありましたねw すっかり忘れていた。これは失敬しました。でも三十路っぽいなぁ、イメージ的にw

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