海月姫~くらげひめ~ 第4話「水族館で逢いましょう」
中年ドーテーの何が悪いのよ・・・。
・尼~ズの面々と蔵之介
おかしな方向にねじ曲がってしまったとはいえ、根はどこまでも純真無垢な月海。そんな彼女の感傷から、今回ははるばる水族館まで出向いてのクラゲ観賞を行うことになった。
第1話から描かれていたことだけど、こういうとき、尼~ずは割とドライというか、お互いの趣味に不干渉だよなぁ。ひとつのジャンルに造詣が深くなる一方、それ以外のこと(身だしなみとか^^)に一切興味が無くなっているというのはまさしくオタク然とした態度で、蔵ぴょんが登場しなければ、今回も月海はたった一人でお出かけをするところだった。全員が一人として同じ趣味を持っていない、そしてお互いにお互いの趣味には何の興味も気遣いもしないというのは、尼~ずの特徴だ。でもそんなドライな関係でいられるからこそ、この暖かいコミュニティは維持されているのだろう。オタクに限らず人間というものは、群れていないと寂しくなるのに、それでいて自分だけの孤独な空間を愛するものだ。そのパーソナルスペースを抱え込めるからこそ成り立つ団らんの姿が、天水館の様子と言える。
で、人一倍なわばり意識の強いオタクの生態を把握していないお坊ちゃん・蔵之介は、月海にとってみたら余りにもずうずうしく、彼女のプライベート空間に土足で踏み込んでくる。彼が来るたびに「帰ってくださいよぉ」と訴えるのは、男だとバレたらまずいとか以前に、単純に会って話をするのが嫌なのだろうねw
もちろん、月海はいままで、雨風を避けてじっと停滞していた水たまりのようなもので、表面からはうかがい知ることのできない色んなものが、底の方にぎっしりと沈殿している。そこに眠っている、彼女自身も知らないような宝石を掻きだし浮かび上がらせるのは、暴風雨たる蔵之介の役割だ。化粧をしてメガネを外すだけであんなにも大きな変化が生まれるこの少女に、さらなる揺さぶりをかけるであろう蔵之介の活躍に、今後も期待したい。
・倉下月海と二人のオトコ
さてその水族館デート、蔵之介がついてくるのは想定内だったけれど、まさかお兄さんまで付いて来るとはねw いくらアニメ的虚飾とはいえ、女の化粧は怖いね。いや、アニメだからこそこの程度の変化に留まっているのだろうが、リアル女性の変貌を目の当たりにしたら、まさに魔法か何かだと思ってしまうんじゃないか。ドーテーだと馬鹿にされた可哀相なお兄さんだけではなく、蔵之介までもが心を揺さぶられてしまうのだから、女性という生き物はつくづく、男の真の天敵だと思う。
むろん、修と蔵之介では、月海への着眼点がまるで異なっていることには注意すべきだろう。修はいかにもドーテーよろしく、化粧で取り繕った月海のうわべだけでメロメロにされてしまっている。月海の素の姿やオタク趣味を知った時に彼がどんな反応を示すかは、今後の楽しみである。一方で蔵之介のほうは、自分の手で彼女を可愛くしたのだからそんなうわべに騙されない(そもそも免疫が付きすぎて美貌だけでは効果が無い)ということもあるが、彼がこれまで付き合ってきたどんな友人にもなかった不思議な魅力を彼女に感じ、またその奥に秘められた少女の純真無垢な魂をうすうす感じ取ってきたようだ。まだ無自覚ながら、月海を汚してはならない希少な存在と考え始めているらしい。
この差異をもって、修より蔵之介のほうが月海に相応しい男性だとは、しかし必ずしも言えない。今のところ月海をよりちゃんと見ているのは蔵之介だろうが、それはただ偶然そうなってしまっているだけだ。そもそも蔵之介は恋愛どころか人間そのものに対するピュアな信頼や憧憬をとっくに失っており、言ってしまえば悪人の部類に属する人種だ。世界を自分中心に回る様に仕向けることが生きがいであり、そのために他者を利用したり、配慮も無しに自分のペースに巻き込んで行くことを何とも思っていない。それに比べれば、まだウブな恋愛感覚を抱えている修のほうが、蔵之介よりはよほど月海の相手役に相応しい気がする。
前回および今回の前半は、蔵之介が月海を巻き込み、彼女の新たな一面を開拓してみせようとした。蔵之介ワールドに月海を強引に引っ張り込み、その影響下に組み伏した格好だ。しかし今回は逆に、月海の持っている世界が蔵之介をも包み込み、彼がとうに捨ててきたはずの純真な感情を再び呼び起こそうとしているようであり、主役の両名がお互いに影響を及ぼし合っている様子が描かれてきた。今後ますますその傾向が強まって、月海が蔵之介に相応しい女性に成長し、また蔵之介が月海に相応しい男性になることができたら、そのときこそこのシンデレラストーリーは大きく動き出すのだろう。魔法が解けて本当の気持ちが試されることになるその時を、楽しみにしておきたい。
そうそう、女装少年スキーの身としては、蔵之介のサービスシーンももっとたくさん欲しいな。ピンクのバスローブを羽織る彼の姿はとても魅力的だった! やはりケバい格好ではなく、もっと素材の良さを活かす女装姿を、披露してもらいたいものだw
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それでは、今回は以上です。

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・尼~ズの面々と蔵之介
おかしな方向にねじ曲がってしまったとはいえ、根はどこまでも純真無垢な月海。そんな彼女の感傷から、今回ははるばる水族館まで出向いてのクラゲ観賞を行うことになった。
第1話から描かれていたことだけど、こういうとき、尼~ずは割とドライというか、お互いの趣味に不干渉だよなぁ。ひとつのジャンルに造詣が深くなる一方、それ以外のこと(身だしなみとか^^)に一切興味が無くなっているというのはまさしくオタク然とした態度で、蔵ぴょんが登場しなければ、今回も月海はたった一人でお出かけをするところだった。全員が一人として同じ趣味を持っていない、そしてお互いにお互いの趣味には何の興味も気遣いもしないというのは、尼~ずの特徴だ。でもそんなドライな関係でいられるからこそ、この暖かいコミュニティは維持されているのだろう。オタクに限らず人間というものは、群れていないと寂しくなるのに、それでいて自分だけの孤独な空間を愛するものだ。そのパーソナルスペースを抱え込めるからこそ成り立つ団らんの姿が、天水館の様子と言える。
で、人一倍なわばり意識の強いオタクの生態を把握していないお坊ちゃん・蔵之介は、月海にとってみたら余りにもずうずうしく、彼女のプライベート空間に土足で踏み込んでくる。彼が来るたびに「帰ってくださいよぉ」と訴えるのは、男だとバレたらまずいとか以前に、単純に会って話をするのが嫌なのだろうねw
もちろん、月海はいままで、雨風を避けてじっと停滞していた水たまりのようなもので、表面からはうかがい知ることのできない色んなものが、底の方にぎっしりと沈殿している。そこに眠っている、彼女自身も知らないような宝石を掻きだし浮かび上がらせるのは、暴風雨たる蔵之介の役割だ。化粧をしてメガネを外すだけであんなにも大きな変化が生まれるこの少女に、さらなる揺さぶりをかけるであろう蔵之介の活躍に、今後も期待したい。
・倉下月海と二人のオトコ
さてその水族館デート、蔵之介がついてくるのは想定内だったけれど、まさかお兄さんまで付いて来るとはねw いくらアニメ的虚飾とはいえ、女の化粧は怖いね。いや、アニメだからこそこの程度の変化に留まっているのだろうが、リアル女性の変貌を目の当たりにしたら、まさに魔法か何かだと思ってしまうんじゃないか。ドーテーだと馬鹿にされた可哀相なお兄さんだけではなく、蔵之介までもが心を揺さぶられてしまうのだから、女性という生き物はつくづく、男の真の天敵だと思う。
むろん、修と蔵之介では、月海への着眼点がまるで異なっていることには注意すべきだろう。修はいかにもドーテーよろしく、化粧で取り繕った月海のうわべだけでメロメロにされてしまっている。月海の素の姿やオタク趣味を知った時に彼がどんな反応を示すかは、今後の楽しみである。一方で蔵之介のほうは、自分の手で彼女を可愛くしたのだからそんなうわべに騙されない(そもそも免疫が付きすぎて美貌だけでは効果が無い)ということもあるが、彼がこれまで付き合ってきたどんな友人にもなかった不思議な魅力を彼女に感じ、またその奥に秘められた少女の純真無垢な魂をうすうす感じ取ってきたようだ。まだ無自覚ながら、月海を汚してはならない希少な存在と考え始めているらしい。
この差異をもって、修より蔵之介のほうが月海に相応しい男性だとは、しかし必ずしも言えない。今のところ月海をよりちゃんと見ているのは蔵之介だろうが、それはただ偶然そうなってしまっているだけだ。そもそも蔵之介は恋愛どころか人間そのものに対するピュアな信頼や憧憬をとっくに失っており、言ってしまえば悪人の部類に属する人種だ。世界を自分中心に回る様に仕向けることが生きがいであり、そのために他者を利用したり、配慮も無しに自分のペースに巻き込んで行くことを何とも思っていない。それに比べれば、まだウブな恋愛感覚を抱えている修のほうが、蔵之介よりはよほど月海の相手役に相応しい気がする。
前回および今回の前半は、蔵之介が月海を巻き込み、彼女の新たな一面を開拓してみせようとした。蔵之介ワールドに月海を強引に引っ張り込み、その影響下に組み伏した格好だ。しかし今回は逆に、月海の持っている世界が蔵之介をも包み込み、彼がとうに捨ててきたはずの純真な感情を再び呼び起こそうとしているようであり、主役の両名がお互いに影響を及ぼし合っている様子が描かれてきた。今後ますますその傾向が強まって、月海が蔵之介に相応しい女性に成長し、また蔵之介が月海に相応しい男性になることができたら、そのときこそこのシンデレラストーリーは大きく動き出すのだろう。魔法が解けて本当の気持ちが試されることになるその時を、楽しみにしておきたい。
そうそう、女装少年スキーの身としては、蔵之介のサービスシーンももっとたくさん欲しいな。ピンクのバスローブを羽織る彼の姿はとても魅力的だった! やはりケバい格好ではなく、もっと素材の良さを活かす女装姿を、披露してもらいたいものだw
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