とある魔術の禁書目録Ⅱ 第10話「速記原典(ショートハンド)」

巨乳で露出趣味のある艶やかなおねえさんには、あまり興味はありません。




今回も引き続き、オリアナ=トムソンの追跡と決闘を描くエピソード。どうしても前回から、ちょっと気になる行動を取ってしまう我らが上条当麻だが、しかし見せ場も十分で面白かった。


気になる点とは、バスの内部に誰かいないかと尋ねた土御門の質問を取りあおうとしなかったことと、敵の術式に苦しめられる土御門を助けに行く前に「いったい何をした」と相手に尋ねていること。いくら頭に血が上っているからといって、まだコトの順番をいろいろ間違えてしまう上条さんの行動は、明らかに作り手のミスかな。とくに土御門が戦闘不能に陥った場面は、どうせ右手が通用しない設定なら、まず真っ先に右手をあてがってから、オリアナに「何をした」と尋ねるべき場面。こういうちょっとした点で、劇の緊迫感や迫真性が大いに損なわれるのは、もったいない。


しかし気になったのはだいたいそれくらい。あとは、当麻が主人公らしく大立ち回りをする展開に、燃えに燃えた回だった。やはり「禁書」は、戦闘シーンをとてもトリッキーな展開で見せる傾向が強く、今回はその最たるものだろう。恐らく手に持っている札の関係上、同じ魔法を二度とは使えない敵が、だからこそ多彩な攻撃パターンで攻めてくるのがじつに見応えがある。


オリアナがあれだけ一方的に攻めておきながら、とうとう上条パンチを喰らってしまったのは、作劇上の要請がもちろんあるのだろうが、さらに好意的に解釈するなら、事前にどんな事態にも対応できるよう用意しておいた術式を繰り出すというのは、つまり目の前の敵を効率よく撃退する術が無いということでもある。とくに彼女の場合は、勝利よりも安全に逃走することを主眼に準備してきたものだろうから、決定力に欠けるのは仕方が無い。それに、魔術師でも能力者でもなく、ただ異能のチカラを打ち消すだけ、なんていう妨害者の存在など、どうやって想定できようか。


当麻がついにオリアナにパンチをお見舞いしたシーンは、当麻の一見無謀な突撃戦術が功を奏した場面だ。地面に張り巡らせた危険な罠の存在が、当麻の直進を阻むであろうと予想していただけに、まさか正面きって突っ込んでくるとは予想外であっただろう。加えて、猛ダッシュすればものの数秒もかからずに到達できる距離だ。当麻の側面や後方から攻撃を加えるのは時間的に無理があり、どうしても、真正面から当麻に魔法をぶつけるしかなくなる。そして、真正面からの攻撃に対しては半ば無敵になるのが、上条当麻の右腕なのだ。


もちろん、オリアナの抱えていたあの大きな板がダミーであったというのは、この手のエージェントを相手にするエピソードでは当然あり得る展開。さらに、じつは追いかけていた聖遺物の情報自体が間違っていて、状況は想定よりはるかに厄介なものであったことが判明。2期はずっとこの調子で、超国家的な権力組織の動きがドラマの主軸となっているようだが、ハリウッドのアクション大作のような大掛かりな設定やストーリー構造が燃える。いつまでも巻き込まれ型主人公の不幸を嘆いているのではなく、こうやって半ば積極的に、ほとんど英国教会の準工作員のようなカタチで事件に絡んで行く方が、視聴者としても主体的にドラマを楽しめるので面白いと思う。1期の頃はいまいちピンとこないエピソードもあったが、2期はおおむね楽しんで見れる。


現行エピソードに関しては、陰謀の詳細も気になるが、さらに「みんなが幸福になれる世界」云々という言葉が出てきたことに、注目すべきか。誰もが幸せに生きられるなんて当麻にしてみても本望だとは思うが、それがハナから、ローマ正教の価値感を絶対とする歪(いびつ)な幸福観念であることが言及されており、このあたり、敵味方での思想や信念のぶつかり合いが、次回あたりに描かれるかもしれない。注目しておこう。


どうやら姫神さんが大いに関わって来そうな展開で楽しみだし、オリアナと上条パパが不自然にぶつかったのもどんな伏線になっているのか気になるところ。さらに美琴あたりの科学サイドのキャラも絡んでくると面白いのだけど?




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それでは、今回は以上です。


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この記事へのコメント

白米プチョン
2010年12月11日 18:57
多種多様な魔術を即席で使う敵…の割に、上条視点で氷やらビームやら衝撃波が迫るシーンばかりで、どれも似たり寄ったりな印象なのが残念でした。


俯瞰とかアングル変えつつ見せてくれても良かったのに、なんて思います。


レールガンはこういう描写が丁寧で、木山先生が複数の超能力を披露するシーンでは能力の説明は無くとも、「これ一体どんな能力なんだろ!?」と興味をそそられたり(自分的に異能バトル物の醍醐味)、どーでもいい雑魚キャラ銀行強盗の能力が絶対等速(イコールスピードッ!)だった時に一人勝手に盛り上がっておりましたので、
こういった新技披露のシーンではバラエティ豊かな演出を期待しちゃいます。

前回の運動会で使われたモブ生徒の超能力や、追い掛けっこ中のトラップもイマイチ単調に感じました。

バトルが燃えたのも確かなんですが。

話は段々盛り上がってきた感じで、先が気になってます。
おパゲーヌス
2010年12月12日 02:21
>白米プチョンさん
それは残念でしたね。自分はエフェクトのカッコよさに目が行って、あまり気にならなかったですが、言われてみればたしかに似たり寄ったりだったかもしれません? いや、でもけっこう頑張ってたと思いますがw 

またオリアナの場合は、戦闘よりも追いかけっこの方にこそ見どころを追求していた感がありますね。アニメだと派手な戦いにばかり目が奪われてしまいますが、セリフの構築の仕方を見るに、小説では逃げるオリアナと追う主人公達の駆け引きが重視されていたのでは、という印象です。

棒倒しや玉入れのシーンは、まぁ省エネ演出になるのは仕方が無いでしょうねw 考える方も大変ですが、せっかくの美味しい設定をもっと活用する余地は大いにありますね。

自分は逆にドラマのほうが、そろそろ単調にパターン化されてきている不安を感じます。今のエピソードはともかく、この後どういう展開を用意しているのか、気になります。人気原作なのであまり危惧の必要は無いかもしれませんが。
アルルカン
2010年12月12日 10:35
オリアナが猛進する当麻に術を止めたのもオリアナの思想に関わる一端なのですが、苦戦の理由にやたり魔術師は美琴のような超能力者と違い事前準備が必要なために、幻想殺しのような異常な出来事には弱いという欠点があるのです。


今期は名塚圭織女史、佐藤利奈女史、柚木涼香女史と私が好きな声優に縁がありときめいてます。
美鈴さんは岩男潤子さんがいいな~と思っていたら篠原恵美さんだったとは!
ちなみに美鈴さんは主人公たちに縁があり、当麻や一方通行を負かす偉業を為し遂げますよ!
おパゲーヌス
2010年12月13日 15:08
>アルルカンさん
そうか、魔術と超能力では、発動にいたるまでの過程に大きな差があるのですね。そうなると、超能力者の街である学園都市に乗り込むにあたって、オリアナが今回のような準備(速記原典?)をしてきていたのは、大いに頷けます。

好きな声優さんの出番が多いと嬉しいですよね。自分も今期は、最近めっきり出番の減った野中藍さんが、ちょくちょく出演されているのがとても嬉しかったりしています。

美鈴さんには期待させていただきます^^

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