フリージング 第6話「Machination」

ガネッサ先輩は、噛ませ犬役がよくお似合いでw




田舎者の天然少女だと思ったらトンデモない! 狡猾で蠱惑的なラナ=リンチェンの猛攻に、カズヤもサテライザーもたじたじに。殺伐としたラブコメ展開に、ドラマがぐっと面白くなってきた。


ラナ・リンチェンが、ここまで露骨にカズヤに猛アタックを仕掛けてくるとは思っても見なかった。もっと純粋で、色恋沙汰には疎い人物だと思っていたので、天然なふうを装ってじつに巧みにサテライザーを挑発し、正ヒロイン候補に名乗りを挙げたラナの姿には、少なからず面喰らった。ことさらにサテライザーのことを意識して不敵な視線を投げかけるラナは、前回の正義の味方ふうのイメージから一転、ダークな側面が色濃くなってとてもゾクゾクさせるキャラクターになってきた。「○○であります」とかのいまいち萌えない言動が、今作の女性キャラにしてはずいぶん特殊だなぁと思っていたのだけれど、さすがに女性が男性より圧倒的に強い世界のキャラだけあって、意中の男性を攻め落とすやり口も、またライバルと対決するその姿勢も、非常に攻撃的だ。


また、ラナ=リンチェンというキャラクターは、色んな意味でサテライザーの裏返しになっているのだという印象を持った。一見、誰に対しても友好的でむしろ馴れ馴れしいくらいの彼女は、スキンシップも積極的で、また周囲の状況への適応力が相当高い。けれどそれは周りに媚びているわけではなく、あくまで自分のスタイルを貫き、周囲の空気を自分色に染め上げてしまうという点で、サテライザーと同格の存在である。この、格は同じなのに方向性が真逆、というのが、サテライザーとラナの関係性の基軸なのだろう。パートナー選びを自分の至上任務だと考える点もまた、ラナがサテライザーと正反対に立っている点だ。


対極に位置しているということはしかし、もっともサテライザーに近しい存在にもなり得るというのが、ラナというキャラの面白さでもある。正反対を向いているということは、まったく違うベクトルを持っているわけではなく、二人のベクトルが並行関係にあるということだ。そして、そんな二人が同じ人物を無二のパートナー候補に選んでしまったということ、この数奇な宿命が、サテライザーとラナのライバル関係をことさら強調し、二人の今後の立ち位置を面白くしている。もちろん恋愛要素を盛り立てるのに、主人公が複数の美女から惚れられるというのはもはや鉄板の展開だが、そうして出会った二人のヒロインがこれ以上ないほどの好敵手として描かれている点は、上手いキャラ設定だなぁと思う。




で、メインヒロインであるサテライザーの面白い(というか可愛い)ところは、露骨にカズヤに迫ってくるラナ=リンチェンを見て、自分もラナと同じやり方でカズヤに迫ることしかできない、という点だろう。正反対の性格のラナが自然にやっていることを、サテライザーは相当無理をしながら、緊張しっぱなしで行っている。人にはそれぞれ適性があるんだから、自分は自分のやり方でカズヤと付き合えばいいのに、そこまで頭が回らないで他人の猿真似に終始してしまうのは、じつはミーハーでロマンティストなサテライザーらしいおトボケぶりだ。じつにサテライザー=エル=ブリジットとは、ギャップの権化である。


しかしそうしたほのぼのとしたラブコメが、すぐに暴力沙汰に発展してしまうのが、今作のもどかしい部分でもあり、また面白い部分でもある。あくまでバトルでこそ魅了する作品として、じつに男の子的な論理の上で美少女達が戦い合うのが、最大の売りというわけだ。今回も、成績上の学年1位であるガネッサ=ローランドとのバトルで十分にラナの力を見せつけた上で、その模擬戦授業をはるかに上回る壮絶さで、ダブルヒロインの決闘が描かれることになった。作画も頑張っているし、お互いがスキルの積み重ねによって相手に肉薄しようという戦術描写が、たまらなく熱い。BGMの盛り立て方も相変わらず素晴らしいものがあるよなぁ。


決闘そのものはラナの勝利、パートナー選びに関してはサテライザーの勝利ということで、ライバル同士の戦いとしてはまず最高のシチュエーションで描かれた今回の戦い。尺の長さも十分で、とても見応えがあったのだけど、さすがにこういう戦闘だとエロスは少ないのが、残念と言えば残念w 服が破かれるだけでは、もうあまりありがたみがない。その点も含めて、とうとう黒幕の3年生が登場したということで、次回どのようなシチュが描かれることになるのか、注目だ。3年生たちはサテライザーとラナを危険視していたが、それが番長制度の論理に基づくものであるなら、きっと彼女達は、ナマイキな下級生を戦闘で打ち負かすだけでなく、その心を折ろうとするはずだ。そうなったときに、危機に陥ったサテライザー・ラナ・カズヤの三名がどのように対抗して見せるのだろうか。


とりあえず個人的には、アティア・シモンズがあまりにも魅力的に見えたので、彼女には大いに活躍して欲しい。キャラデザ的にダントツで美人だし、小柄な体型や、いかにも悪だくみの似合う策士なところもすごく良い。まぁこのタイミングで立ちはだかるということは、どうせカズヤの特殊能力に振り回されて計画が失敗してしまう展開になりそうではあるのだけど、それまでにどれだけ良い表情を見せてくれるか、楽しみにしたい。


それと、とっくに中盤にさしかかっている今、そろそろこの物語の着地点がどのあたりになるのか、見えてきて欲しいところだ。あくまで学園内抗争を描くことに終始し、カズヤとサテライザーが本当のパートナーになるまでが描かれるのか。それとも、カズヤの体に隠された秘密に迫る展開や、ノヴァとの本格的な戦闘が行われることがあるのか。ノヴァはデザイン的にも面白いので、ぜひ劇中で大暴れして欲しい。




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それでは、今回は以上です。


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この記事へのコメント

あるるかん
2011年02月14日 02:25
ガネッサは異名を『前振りを忘れない女』にすればいいのに(笑)見事な噛ませ犬ですね。でも三年生が噛ませ犬にしか見えないのが問題です。特にアティア、策士っぽいけど……。
個人的アーネットに注目です。浅川女史ですし、響が好きなので期待。噛ませ犬でも鳳凰様くらいの貫禄が欲しいところ。
なんか前に生徒会長がここでは学年の上下関係は絶対的なことを言っていたので、サテラはそれで怨まれているのでしょうね。


ラナは色々とサテラの鏡の向こう側、互いが互いの鏡像のようで人間関係が楽しみですね。
今回明らかになったサテラの過去、なんか今まであった伏線を見ると、あの男が何か如何わしいことをしたのが原因なのではと思っちゃいますね。それが接触への過剰反応に一番据わりの善い考え方ですし。
おパゲーヌス
2011年02月14日 21:46
>あるるかんさん
アティアは、あの、すげぇ大物っぽい登場の仕方をしながら意外と小物的な扱いを受けちゃう不遇の中ボスキャラ、みたいになりそうな雰囲気がぷんぷんするのも含めて、興味を持っていますw それに、いままでがあんまりにもデカくて乱暴そうな女の子ばかりが出てきたので、アティアや、その上位種であろう生徒会長のようなキャラが、とても貴重ですねw

サテラのトラウマはまぁ間違いなく、セクハラ関連でしょうね。リミッターの契約に肉体的な強い刺激が生じるという話だし、よこしまな考えでお姉さまを選ぼうとする不埒な男子学生がいてもおかしくないわけで。純情なサテライザーさんはその餌食にされかけたのでしょう。

主人公のカズヤくんがサテラを姉のように慕っている(慕いたがっている)というのが、彼が接触を許された理由でしょうね。そう考えるとカズヤの強引さも、男女の仲を意識しない、血の繋がった弟としての感覚が強かったのでしょう。

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