俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第12話「俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない TRUE RO

これは巧い。なんか批判されまくってたGOOD ENDの展開が、未読者にとってはとくに、とても良い伏線として機能してるなぁ。いや、面白い!

※当記事は、以前ブログへのアクセス権限を一時的に失効していた折に、別館のほうで更新した記事を、そのまま転載したものです。

元記事はこちら↓
http://coffeemonster1224.blog47.fc2.com/blog-entry-358.html


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・TRUE ROUTE、配信開始!


なんだか、GOOD ENDの最終回が放映されてからもう何年も経ってしまったかのような感覚だが、待ちわびた真ルートがとうとう解禁となった。・・・っていうか、いまさっきまで、今日が配信日だと知らなかったんだけどw いや、ツイッターって便利だなぁと実感したw 


で、早速視聴して見たワケだけど、なんだか想像以上に面白くて、ニヤニヤしてしまったなぁ。TV版最終話も、決してまずい終わり方だったとは思わないのだけど、外野の方々が「納得いかねええ!」みたいに声を荒げて叫んでいらっしゃったのに影響されて、自分もイマイチ消化不良というか、なんかモヤモヤした感情を引きずったまま、感想を書いていたのを覚えている。けれど今になって思えば、あの最終回があったからこそ、真ルートとしてのやり直しの第12話を、いっそうのめり込んで楽しむことができたと思う。真ルートのWEB配信というカタチをどの時期から計画していたのかは分からないし、販売戦略としての評価も自分にはさっぱり出来ないけれど、しかし一個の作品として、より有機的に物語を機能させるという意味では、非常に効果的な手法だったのではないかと、現時点で既に判断できるだけのものがあった。


とくに今作の場合は、桐乃の小説がアニメ化されるエピソードを筆頭に、原作の改変等による弊害を各所で怨みがましく指摘されていた構成だった。そしてそんな流れに対して、原作未読の自分なぞはむしろ反感を持ったりして、いずれにせよ素直に純粋に作品を楽しめる空気ではなかったという実情がある。そしてそれは作り手も十分分かっているというか、むしろそれを想定した上で作品作りに当たっていたのは間違いないと思うから、今回からの真ルートを配信し終わった時に、このアニメ化企画は大成功だったと心から祝ってもらえるだけの作品にできるよう、ぜひとも頑張ってほしい。




・本編の感想


さて本編に関してだが、AパートはTV版第12話と同じ内容で、ルート分岐はBパートからとなった。とはいえ、桐乃の言う「最後の人生相談」の中身をすでに知った上で改めてAパートを見るというのは、とても新鮮だった。真意をギリギリまで隠そうとするキャラが主役を張る物語は、2度見るとまるで違った見え方をするものだというのを、改めて実感させられる貴重な体験。よほどのファンでない限り、1度見たアニメを2度3度と繰り返し見るなんてことはなかなか無いし、それも2カ月も間をあけて再視聴するという経験は、それこそディスク購入者くらいしか味わうことのないものだろう。そう考えると『AB!』や『神のみ』の再放送のような企画は、他の多くのアニメでもやっていいんじゃないかなぁと思ったりする。


いよいよ分岐の始まるBパートでは、京介が終電を逃した結果、いままでも何度も見せてくれた兄としての必死の献身を、再度見せられることになった。痛チャリを借りるべく土下座をして、体力の限界に挑戦しながら一秒でも早く桐乃のもとへゲームを届けようとする京介の姿は、TVアニメ放映当時の熱い感覚を再び思い出させてくれる。後で麻奈実から「優しくなった」と評される京介の変化が、直接的にはこうした苦労の積み重ねによって、知らず知らずのうちに彼の内面に引き起こされた成長だというのを良く実感させる一幕だ。苦労は買ってでもせよ、というのは真実だなぁ。


そんな京介の苦労を知ってか知らずか、桐乃は京介と一緒にいられる時間を少しでも堪能するべく、新作ゲームの攻略に兄を誘う。このあたりはTV版と同じシチュエーションだけど、渡米の件をどうやって打ち明けたら良いものか手さぐり状態なのだろうと思うと、桐乃のことがたまらなく愛おしく思えてくる。でももしかしたら、この時にはすでに、京介には何も告げずに旅立つ決意を固めていたのかもしれず、そうだとしたらじつに切ない場面だ。色々と想像を巡らすことのできる微妙な表情や言動を取る桐乃の姿は、同じシーンを見ても感じ方がまったく異なる、という典型的な例で、これがこの真12話の最大の見どころであろう。


そして最重要の分岐ポイントが、桐乃がうんこ喰うのか否か・・・ではなく(笑)、当然、アルバムを見るか見ないかの二択問題。仮にこれがギャルゲーだったとして、自分がプレイヤーとして桐乃攻略を目指すならまず間違いなく選んでいたであろう「見る」という選択肢が、じつはグッドエンドルートだったというのが、TV版の結末だった(今思うと、これは選択肢としては見事なひっかけだった)。そこでリロードして今回突入したのが、「見ない」という選択肢。これで桐乃は自分の決意を京介に語り、彼に全幅の信頼を置いて、自分の人生をより有意義に謳歌するべくアメリカへ旅立つことになった。突然桐乃がいなくなった場面は、分かっていたとはいえさすがにショックと寂しさが大きかったが、この選択によってドラマがどのように進んで行くのか、期待したい。



・ルート分岐手法に関して


それにしても、やはりTV版でグッドエンドを迎えたのは、拍手ものの戦略だったと思う。もしグッドエンドをやらずにそのまま今回のルートに突入していたら、桐乃がいきなりいなくなってしまう展開にひどく驚くと同時に、少なからず呆れてしまった可能性が高い。次回からの桐乃の扱いが気になるが(黒猫と桐乃って、学年違う?)、もし桐乃不在のまま黒猫ルートにでも突入されたら、最終回を目前にしていったい作り手は何をやってるのかと、問い詰めたくなっていたと思う。それくらい、現時点では唐突で安直な展開に見えていたハズだ。もちろんだからこそ、そんな無茶な作劇を行ったあとに伏線が回収されれば、大きな感動を味わう可能性も出てくるわけだが。しかしいずれにせよ、TV版最終回でひとつの可能性としての”締め”を見せてくれたのは、自分にとって今後のエピソードを見る上での大きなプラス要素として働いている。


また今回のBパートを見ただけでも、京介や桐乃の行動がただ繰り返されるだけでなく、作り手の遊び心も含めたパラレルワールドらしい誤差(スカトロゲームが飛び出してくるとか)で楽しませてくれていて、じつに見応えがある。アニメスタッフが、本当に真摯に『俺妹』という原作を良質のアニメ作品に昇華できるよう努力しているのが、よく伝わって来るのではないだろうか。


さらに言えば、今回のように桐乃が一人で納得して旅立って行くのと違って、TV版最終回で見せた感情と感情のぶつかり合いや、床に落ちたPCから漏れ聞こえてくるゲームキャラのセリフが桐乃の本心を代弁してしまう演出など、あれはあれで相当に出来の良いエピソードだったと改めて評価できたのも、こうして目の前でふたつの可能性を描いてくれたからだ。TV版放映時は、似たようなパターンのエピソードが続いてしまい最終回のインパクトが薄れてしまったこと、あるいは幕引きの仕方自体が他の多くの原作付き1クールアニメと大差ない手法であったこと、そして何より、原作既読者を中心に視聴者が批判側に大きく傾いていたこと(というかそういう意見ばかりが自分の耳に入ってきてしまったこと)等の良くない要素が重なって、心から楽しむことができなかったわけだが、今回この真ルートを視聴することで、もういちどTV版最終話を再評価してみたいと思えるようになった。これは、自分の持つ『俺妹』作品観にとって、計り知れないプラス要素である。


もちろん本当の評価は真ルートが完結した時点で下さねばならないが、現時点では以上のような理由から、今作に対する興味が掻き立てられている。次回の配信は早くても3月中旬以降になるのだろうが(もしかしてもう発表されてる?)、いまの興奮を忘れないようにして、次回配信を首を長くして待ちたい。


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それでは、今回は以上です。

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