STAR DRIVER 輝きのタクト 第21話「リビドーなお年頃」

本編で繰り広げられるドラマよりも、いまは「神話前夜」の内容が気になるw


※当記事は、以前ブログへのアクセス権限を一時的に失効していた折に、別館のほうで更新した記事を、そのまま転載したものです。

元記事はこちら↓
http://coffeemonster1224.blog47.fc2.com/blog-entry-365.html


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・マドカ最後の挑戦と、銀河美少年たちのリビドー


以前から何度か話題に上がっていた”新しいオモチャ”オーバーフェーズ・システム。巫女の封印を破れない現時点でも、第3フェーズ以上の力を発揮できるシステムだという。当然それには、単にサイバディを復元する以上にリスキーなスタードライバーへの負担を強いることになるわけだが、「モンスター」とさえ形容されることになるケイ・マドカは何のためらいも無くオーバーフェーズ・システムの使用を決断する。


プロフェッサー・シルバーが語る通り、スタードライバーたち、とくにその中でもケイ・マドカは、本当に意味不明としか言いようの無い独特な行動原理を持っていたのだが、ことさらに「死」の実態を意識させる危険な遊びに熱を上げる彼女の傾向性が、今回もことさらに強調して描かれていた。そしてタクトとの決闘においてようやく、マドカの欲しがっていたものの正体がわかって来た展開だった。


マドカが欲していたのは、死と隣り合わせだからこそ感じることのできる生命(いのち)の喜びであり、またそれを通して築き上げられる他者との強固な結びつきであった。彼女がそれをどうしてそこまでして望むのか、幼少時にどんな経験をしてきたのかは分からないが、しかしたしかにこのあくなき生への欲求は、まさしく光り輝く青春のカケラであろう。


彼女ほど生々しく、スタードライバーの力の根源であるリビドーの正体を体現していたキャラクターは他にいない。日死の巫女編が終わったタイミングで突如現れ、わずか5話分のエピソードを散々に引っかき回して退場となったケイ・マドカとその理解者アタリ・コウは、次回から一気に世界観の核心に迫る展開を見せるであろう物語の構成を踏まえて、その最終エピソードへ向けての最後の準備として、「スタードライバーのリビドーとはどんなものか?」という問いかけに対するひとつの例証を、ド派手に見せつけて去っていったと言えよう。




・マドカとカナコの過去を想像してみる


ところでマドカとワタナベ・カナコの過去については想像をめぐらすしかないのだけれど、なんだか妖しい雰囲気で言葉を濁していたのは、うまいミスリードだなぁと思うw その本当のところはきっと、二人でボクシングでもやっていたとか、そんなトコロだろう。ただしもちろん、この二人が戦いあったらそれはそれは怖ろしい光景が繰り広げられていたに違いなく、そのときの生死の狭間をさまよった経験が忘れられなくて、マドカがあそこまで死の危険に執着するようになってしまったのだとしても無理は無い。


今回、マドカたちの戦いぶりを見て恐怖したのか、タカシがバニシングエージを抜けておとな銀行に復帰する意思を示したが、恐らく過去のカナコとマドカにも、同じような離別があったのだろうと想像できる。カナコは相当に責任感と使命感が強く、また実際に計りしれない責任を背負わなければならない立場にいるから、ただ楽しいからといって、本気で死ぬかもしれない遊びにいつまでも付き合っているわけにはいかない。だがマドカは(たぶん)快楽以外は何も要らないと思っているような人で、死んでもいいから最高の快感を手に入れたいと考えていた。カナコがボクシングで誰かに後れを取るとは思えないが、だからこそマドカが貪欲に純粋に勝利へと執着し、そんな執着そのものに生の喜びを感じ始めてしまったとき、カナコが相手のことをも思いやって危険な遊びを終わらせたと考えるのが、筋が通っているのではないかなと思う。


いずれにせよ、この二人の紡いだもうひとつの”神話前夜”とでも言うべき邂逅は、このまま制作者の胸の内に秘められたまま、アニメ本編で語られることはもう無いかもしれない。しかし、こうして受け手が様々に想像を膨らませる余地をたっぷりと残しておいてくれるのは、今作の大きな魅力のひとつだ。




・「神話前夜」で語られることとは?


本編は、マドカがリビドーの強さでワコに敗北し、それを認めて島を出ることで、ケリがついた。ワコがタクトとスガタのどちらを選ぶのか、もう決めているのだと思わせる以前の言及の答えのヒントとして、今回の巫女パワー発動と、舞台劇におけるキスシーン相手への立候補が提示されたと見て、良いのだろうか。


けれどそれ以上に気になるのが、舞台劇の内容だ。『少女革命ウテナ』においても、終盤の最終エピソードとなる第4章「黙示録編」に突入する話数で、演劇部(影絵部?w)による舞台演劇が描かれ、その劇中劇によって、それまで秘匿されてきた作品の根幹に関わる重要な世界観設定が語られることになった。『タクト』においてもまさに同じ構成が取られていると見て間違いなく、重要人物が島を出ることによって各エピソードが終幕を迎えていることから、マドカとコウが活躍した今回までの話数は第3章として勘定されるべきであり、そして次回から新たな(そして最後の)章を迎えるというタイミングで、劇中劇が差し挟まれることとなる。


そうであれば、見るからにそれっぽいタイトル「神話前夜」もよく示しているように、次回ようやく、この島にどうしてサイバディがあり、ゼロ時間内で銀河美少年たちが決闘を繰り広げられるのか、そのもっとも重要な設定が明らかにされることは間違いない。具体的に何が描かれるかはもう次週の放映を待つしかないが、きっと想像を大きく上回る展開が待っているに違いなく、いまから楽しみで仕方が無い。


また、何かを取り戻すとか何とか言っていたヘッドの目的も、もしかしたら同時に明らかになってくるかもしれない。あと何話残っているかちょっと分からないが、次週からは今まで以上に、絶対に目を離すことが出来ない怒涛の展開に突入するはずだから、大いに期待しておこう。



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それでは、今回は以上です。

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