フリージング 第5話「She is Rana Linchen」
相変わらず、物騒な学校だよなぁw
今回は、接触禁止の女王のリミッターになることがやっと許されたカズヤのもとに、サテライザーの恋敵になりそうな新キャラがタイミング良く登場し、三角関係の幕開けが告げられることになった。だんだん態度が軟化して来るサテライザーの可愛らしさが強調されると同時に、ラナ=リンチェンのカッコいい活躍がフォーカスされる。
サテライザーが「洗礼はできない」と条件を付けていた理由が気になるが、それ以外の点に関しては、ほぼ全面的にリミッターとしての役目や特典を許されることになったカズヤ。夜のお泊りイベントが慣例化されているとか、なんて学校だよw ウィキペディアによると、”初部屋入り”とは「一晩中話し合ったり遊んだりすることで互いの距離と絆を深める。弟に対する一種のサービス。」とか書かれているけれど、劇中の描写だともうそんな穏やかなものではなかったよなぁ。きっと最初は一緒に遊ぶ程度だったものが、すぐにエスカレートしていったのに違いない。性的な行為に興味津津の年頃だろうし、姉弟ではじめてそういう行為に臨んだ者があれば、それは女子同士、男子同士のネットワークを通じて瞬く間に拡大していくことは容易に想像がつく。
ここで肝心なのは、”初部屋入り”でヤらしい行為に及ぶ必要はまったくなくて、けれどいつの間にかそれが慣例として根付いてしまっていることを、サテライザーが忠実に実行しようとしている点だ。彼女ほどの人物なら、招くだけ招いて、あとは接触を許さずに文字通り一晩をただ過ごすだけで終わらせても良かったはずだ。けれど、学生間の慣例として流行している姉弟の儀式を、絶対に通過しなければならないイベントとして律儀にも守ろうとしているサテライザー=エル=ブリジットは、想像以上に同級生達の下世話な噂話に敏感で、ひょっとしたらそうした学園生活に憧れを抱いている、ミーハーな女の子なのかもしれない。サテライザーが編入生であったことを考えれば、恐らく上級生から下級生へと受け継がれている学生間の伝統行事などには疎かったはずで、それでもそうした慣例に詳しいのはそれだけアンテナを張り巡らせていたとも言えるし、逆に友達がおらず情報が断片的だからこそ、ヘンな妄想が膨らんでいるとも言える。サテライザーの難儀な性格と立場が、よく象徴されているエピソードだったのではないか。
しかし今回の主役はラナ=リンチェンだ。花澤さんは最近こういう、天然系の元気っ子役が多いなぁ。ふんどし(?)は、恐らくはアニメスタッフの誰かの趣味であろうか。
田舎者キャラで方向音痴、というキャラが付けられているみたいだけれど、それ以上に、戦闘シーンでの活躍が強く印象に残ることになったのは、さすがというか、戦闘システムやランキングの面倒な設定をくどくどと説明してきたのが功を奏していた。ボルトウェポンも無しに、2年生上位ランクの三人をたちまち叩きのめしてしまったということで、ではボルトウェポンを使ったらどれだけ強いのだろうかとワクワクさせるものがあった。
三年生の悪そうな先輩方が何かニヤニヤと企んでいたけれど、あの不敵な笑みは何なのだろう。正義感が強くて聞きわけも良さそうなラナのことだから、サテライザーが不当に虐げられている今の状況をカズヤが話せば、きっと心強い味方になってくれそうなキャラだと思うのだけれど、一方でカズヤをめぐってサテライザーのライバルになることも考えられるから、先輩方の口車に乗せられてしまう展開もあり得る。ヒイラギさんやアーサーが、そろそろサテライザーの理解者となって、下級生連中をサテライザーの味方につけてくれると面白くなってくるのだけど、まだまだ難しそう。
でも、学園のシステムに従順そうなヒイラギ=カホが、いとも簡単に上級生に向かって刃を向けたのは、意外だった。やはり多少ともチカラを持っていれば使いたくなるものなのか、それとも見た目より余程プライドが高いのか。いままで培ってきたヒイラギ・カホのイメージだったら、あの場面では彼女は絶対に先輩に歯向かったりしないように思えるんだけどなぁ。事情通なだけに言ってはならないこと(先輩のプライドを逆なでしたセリフ)を言ってしまうのはいかにもヒイラギさんらしくて、でもその後は、ボルト・ウェポンを使わずにただ逃げ回っているだけのほうが、学園のシステムに精通している上に自分と2年生の実力差も良く分かっているハズの彼女らしいし、何も反撃せずに一方的にイジメられているだけのシチュエーションのほうが、主人公の覚醒を促すのにふさわしいと思ったなぁ。
上級生に反抗的なのはサテライザー一人で十分だと思うのだけど、ひょっとしてドラマティックな展開を目指すあまり、元来のキャラクターと乖離してしまったりしたんじゃないのかなぁと、せずもがなの心配が首をもたげてくるw
今回は全体的に露出も少なめ、アクションそのものもあまりパっとしない印象で、ただただサテライザーのデレた表情と、ラナ・リンチェンがカズヤ救出に登場したカッコよすぎるカットが、見どころのすべて。しかしこれからグイグイと面白くなってゆくことを予感させる、良い助走期間という印象だった。ふんどし以外にまだあまり萌えポイントの分からないラナをどう動かしていくかが、次回以降しばらくの注目点か。晴れてリミッターになれたカズヤの活躍、とくにサテライザーの飼い主として彼女を正しく調教していく様子にも、期待したい。
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それでは、今回は以上です。

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今回は、接触禁止の女王のリミッターになることがやっと許されたカズヤのもとに、サテライザーの恋敵になりそうな新キャラがタイミング良く登場し、三角関係の幕開けが告げられることになった。だんだん態度が軟化して来るサテライザーの可愛らしさが強調されると同時に、ラナ=リンチェンのカッコいい活躍がフォーカスされる。
サテライザーが「洗礼はできない」と条件を付けていた理由が気になるが、それ以外の点に関しては、ほぼ全面的にリミッターとしての役目や特典を許されることになったカズヤ。夜のお泊りイベントが慣例化されているとか、なんて学校だよw ウィキペディアによると、”初部屋入り”とは「一晩中話し合ったり遊んだりすることで互いの距離と絆を深める。弟に対する一種のサービス。」とか書かれているけれど、劇中の描写だともうそんな穏やかなものではなかったよなぁ。きっと最初は一緒に遊ぶ程度だったものが、すぐにエスカレートしていったのに違いない。性的な行為に興味津津の年頃だろうし、姉弟ではじめてそういう行為に臨んだ者があれば、それは女子同士、男子同士のネットワークを通じて瞬く間に拡大していくことは容易に想像がつく。
ここで肝心なのは、”初部屋入り”でヤらしい行為に及ぶ必要はまったくなくて、けれどいつの間にかそれが慣例として根付いてしまっていることを、サテライザーが忠実に実行しようとしている点だ。彼女ほどの人物なら、招くだけ招いて、あとは接触を許さずに文字通り一晩をただ過ごすだけで終わらせても良かったはずだ。けれど、学生間の慣例として流行している姉弟の儀式を、絶対に通過しなければならないイベントとして律儀にも守ろうとしているサテライザー=エル=ブリジットは、想像以上に同級生達の下世話な噂話に敏感で、ひょっとしたらそうした学園生活に憧れを抱いている、ミーハーな女の子なのかもしれない。サテライザーが編入生であったことを考えれば、恐らく上級生から下級生へと受け継がれている学生間の伝統行事などには疎かったはずで、それでもそうした慣例に詳しいのはそれだけアンテナを張り巡らせていたとも言えるし、逆に友達がおらず情報が断片的だからこそ、ヘンな妄想が膨らんでいるとも言える。サテライザーの難儀な性格と立場が、よく象徴されているエピソードだったのではないか。
しかし今回の主役はラナ=リンチェンだ。花澤さんは最近こういう、天然系の元気っ子役が多いなぁ。ふんどし(?)は、恐らくはアニメスタッフの誰かの趣味であろうか。
田舎者キャラで方向音痴、というキャラが付けられているみたいだけれど、それ以上に、戦闘シーンでの活躍が強く印象に残ることになったのは、さすがというか、戦闘システムやランキングの面倒な設定をくどくどと説明してきたのが功を奏していた。ボルトウェポンも無しに、2年生上位ランクの三人をたちまち叩きのめしてしまったということで、ではボルトウェポンを使ったらどれだけ強いのだろうかとワクワクさせるものがあった。
三年生の悪そうな先輩方が何かニヤニヤと企んでいたけれど、あの不敵な笑みは何なのだろう。正義感が強くて聞きわけも良さそうなラナのことだから、サテライザーが不当に虐げられている今の状況をカズヤが話せば、きっと心強い味方になってくれそうなキャラだと思うのだけれど、一方でカズヤをめぐってサテライザーのライバルになることも考えられるから、先輩方の口車に乗せられてしまう展開もあり得る。ヒイラギさんやアーサーが、そろそろサテライザーの理解者となって、下級生連中をサテライザーの味方につけてくれると面白くなってくるのだけど、まだまだ難しそう。
でも、学園のシステムに従順そうなヒイラギ=カホが、いとも簡単に上級生に向かって刃を向けたのは、意外だった。やはり多少ともチカラを持っていれば使いたくなるものなのか、それとも見た目より余程プライドが高いのか。いままで培ってきたヒイラギ・カホのイメージだったら、あの場面では彼女は絶対に先輩に歯向かったりしないように思えるんだけどなぁ。事情通なだけに言ってはならないこと(先輩のプライドを逆なでしたセリフ)を言ってしまうのはいかにもヒイラギさんらしくて、でもその後は、ボルト・ウェポンを使わずにただ逃げ回っているだけのほうが、学園のシステムに精通している上に自分と2年生の実力差も良く分かっているハズの彼女らしいし、何も反撃せずに一方的にイジメられているだけのシチュエーションのほうが、主人公の覚醒を促すのにふさわしいと思ったなぁ。
上級生に反抗的なのはサテライザー一人で十分だと思うのだけど、ひょっとしてドラマティックな展開を目指すあまり、元来のキャラクターと乖離してしまったりしたんじゃないのかなぁと、せずもがなの心配が首をもたげてくるw
今回は全体的に露出も少なめ、アクションそのものもあまりパっとしない印象で、ただただサテライザーのデレた表情と、ラナ・リンチェンがカズヤ救出に登場したカッコよすぎるカットが、見どころのすべて。しかしこれからグイグイと面白くなってゆくことを予感させる、良い助走期間という印象だった。ふんどし以外にまだあまり萌えポイントの分からないラナをどう動かしていくかが、次回以降しばらくの注目点か。晴れてリミッターになれたカズヤの活躍、とくにサテライザーの飼い主として彼女を正しく調教していく様子にも、期待したい。
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この記事へのコメント
カズヤやアーサーを虐げるとはそういうことだろうに、阿呆ですねぇ。
サテライザーは立華奏みたいに不器用過ぎて誤解を招いて避けられるようなので、よそで聞いた噂から推測したのでしょうね。
それに『初部屋入』ってとてもエロい響きですし。邪推するのも仕方ないと思います。
暴力・殺人未遂はあるし怪しそうな『初部屋入』を容認する学校とは恐ろしいですね…
「セキレイ」や「金色のガッシュベル」のように相棒との人間関係ややり取りがこう言ったコンビを組むモノの醍醐味だと思っていますのでそこがかえすがえすも残念な点です。
カズヤとサテライザー、アーサーとガネッサの各コンビに期待するしかないようですねぇ。
彼我木輪廻(鷹比等)のようなウザキャラが男の相棒のコンビってスゴい見たいんですよ。目立たない筈の男性が周囲を煙に巻くって面白いと思うんです。まあ人を喰ったようなキャラが好きなだけ、と言われればそれまでなんですがね…
うんうん、とくにガネッサ・ローランドによる報復は避けられないでしょうね。ぜひ見たいw
この作品は、女が戦って男がそれを(精神的にも)支えて、という、戦争の男女逆転バージョンみたいな印象があるので、そういう観点で見たほうが良さそうですね。コンビの魅力は二の次で、あくまで誰かのために戦う姿と、それに無償の奉仕を勤める利他の精神に美学を求める関係性が、描かれているのだと思います。今回のイジメシーンも、男女逆転させたらすごく分かりやすい構図だったり。
なので、この世界の男性は三歩下がって妻(お姉さま)を支える美徳を求められているのでしょう。良くも悪くも紋切り型な相関図と言え、これはこういうもんだと割り切るしかないでしょうね。もっとフランクで独創的な”コンビ”の活躍が見たければ、それこそ西尾維新にお願いするしかないでしょうw
この作品はよくある男女の立場を逆転しているのは確かにそうですね。次回予告をザッと見ても、よくある一人の女性を巡って複数の男がバトる展開の性別反転っぽいですね。
一応、これは学園異能バトルではなく、化物と戦う筈なのに最後の上級生たちが四天王っぽく立ちはだかり、戦って終わりにならなければいいんですがね。
このままでは、化物と戦う設定があるのを忘れそうです(笑)
趣味100%ですかw エロとバトルと強い女の子は、思いっきり大衆の趣味に迎合した「売るための」コンテンツだと思いますから、そういう割り切りは、視聴者にも必要かなと思いますね。趣味100%なんていう作品が本当にあるとしたら、それはきっととても稀少で、輝かしい作品だと思いますよ。西尾維新の作品はまさにそっちサイドではないでしょうか?
ともあれ、趣味に合うかどうかってのはあるでしょうね。自分は音楽家のファンというのもあるのですが、普通に楽しめて見れてます。まぁ確かに、バケモノと戦う設定を放置されたら笑うしかないですがw もうちょっと、学園でのスケバン物語を続きそうですね。