神のみぞ知るセカイⅡ 第4話「地区長、誇りを取り戻す。」

唐突ですみません。でも面白かったのでつい!!


『神のみⅡ』は、本放送の第1話(4月12日)で感想を書いて以来、ずっとほったらかしになってしまってました。忙しさにかまけて録画でずっと溜め込んでいたつもりが、第4話以降なぜか録れてなくて、そのまま放置されていたのでした。でも1期のときと同様、2期も本放送終了直後からリピート放送してくれるということで、再び視聴中。いまの自分のスケジュールだと全話きっちり感想書くってのは厳しいですが(すでに第2話第3話書けてないw)、とくに面白くて感想書きたいと思ったときに、突発的に記事を上げると思います。リピート放送分すら録画頼りでなかなか放送直後に見ることも出来てないのですが、思いついたときに視聴するので、気が向いたら読みに来て頂ければ幸いです。




さて、『神のみⅡ』の第4話。タイトルの通り、もと優等生だが今は失敗続きのハクアが、桂馬やエルシィの手を借りながら自信を取り戻すお話。おそらく2期シリーズの最初のクライマックスと言っていい回なんじゃないかと思って見ていたけれど、それくらい面白く、胸を打つエピソードだった。


何が良かったかって、自信を喪失しているハクアを救うためにエルシィが語った言葉のひとつひとつが、拙いけれど、とても真摯なメッセージとして発信されていたことだ。


「頑張る」ことを求められて、その期待が過度なプレッシャーとして襲い掛かってくる、というパターンは、アニメに限らず様々な物語を通して描かれている。けれど最近の傾向として、「頑張らなくてもいいんだよ」「自然体で、気楽にやればいい」という結論に持っていくことが多いように思う。そして正直に言うと、自分はそうした結論をフィクションの中で語られるのが、じつはあんまり好きでなかったりする。


現実に、とくに心の病を抱えている人にとっては、まったく状況は違うのかもしれない。けれどそうした問題をリアリティを込めて描いている作品ならともかく、夢や希望を語ろうとしたり、現実には起こり得ない奇跡を現出させて観客を楽しませる類の作品なんだったら、やっぱり、どんな逆境も不屈の精神で耐え抜き、友の支えや自分自身の勇気によって、プレッシャーをはねのけて見せるヒーローorヒロイン像が見たい。


その意味において、エルシィがハクアを説得する様子は、まさに「見たいものを見せてくれた」と言っていい。ひどく苦しんでいたハクアに、エルシィは何と言ったか。優等生としてのハクアはホンモノのハクアじゃない、といったようなことを言い出すのかと想像していたら、まったく逆で、みんなの期待をすべて叶える、ある意味では虚像のようなハクアの姿を、エルシィは肯定した。エルシィが勝手に作り上げた”憧れのハクア”像を、エルシィはハクアに押し付けた。「大丈夫だよ」という彼女の言葉は、失敗しても気にしないという意味ではなく、一時的に失敗続きでもすぐにまた元のハクアに戻れるから、「大丈夫」なのだと。そうやって、見方によれば酷な励ましの言葉を、エルシィはハクアに送ったのだ。


たぶんこれで復活できたのは、相手がハクアだったからだろう。ハクア自身も、皆から期待されて、その期待に全力で応え、常にトップで輝き続ける自分自身の姿を愛していた。またそれが自分の本当の姿なのだと信じていた。そんなハクアは、中身のない、仮面で取り繕っただけの人間だろうか。いや、それは違う。誰も”本当の自分”なんて分かっていない中で、例えばやりたいことを自由に行うような生き方が本物の自分なのだと誰が規定できようか。よしんばそうだったとしても、やりたいことを自由に行った結果が優等生であったって、誰が文句を言えるだろう。


ハクアがどうして成績にこだわるのか、その真意は今は分からない。単純に悪魔世界での地位向上(およびそれに伴う優越感)が目的なのか、それとも駆け魂狩りという仕事に情熱的に打ち込む理由が何かあるのか。もしかしたら今後どこかで語られることになるのだろうか、それは今の自分には分からないけれど、しかし今回のエピソードで重要なのは、”本当のハクア”を目覚めさせるにはどうすれば良いかということを、エルシィがちゃんと分かっていたということだろう。少なくともエルシィは、現在の結果(エルシィ:5匹 vs ハクア0匹)を知っていても知らなくても、ハクアがどれだけ努力家で、責任感があり、真剣に仕事に打ち込んでいるかということを、直感的に分かってくれている。いや、それは理解というより信頼であり信仰でさえあると思う。エルシィがそこまでハクアのことを信じきっているその根拠は、ハクアや桂馬にはよく分からないだろうし、エルシィ自身も無自覚であるかもしれない。けれどだからこそ、動物的本能でもって一点の曇りも迷いもなくハクアのことを信じてくれるエルシィという存在が、ハクアに「誇りを取り戻」させたのだった。




そして面白いのが、こうしたハクアの心の動きを視聴者に教えてくれたのが桂馬だったことだ。先ほども書いた通り、見方によっては虚像を肯定したということでまったく逆効果になりかねなかったエルシィの言葉の内容を、視聴者が「え、それでいいのか?」とツッコミを入れたくなったところに、「これでいいのだ」とお墨付きを与えたのが桂馬だった。桂馬はエルシィの功績を十二分に理解し評価していたし、それを劇中でも(ツンデレ桂馬のくせに)かなりはっきりと発信していた。自分は無関係~などとうそぶいていた桂馬だが、今回は落とし神としてではなく、エルシィとハクアの絆をはっきりと確認するのが彼の役割だったわけだ。


すでにいろんなエピソードで描かれてきた桂木桂馬というキャラクターだが、このようにまだまだ奥深い一面をたくさん見せてくれそうだし、そんな表情豊かなキャラクターを表現できているこの作品のチカラはすごい。今回は脇役ではあったけれど、これからの活躍が大いに楽しみになってくる、そんな桂馬の姿だったのではないだろうか。




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それでは、今回は以上です。


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